第9話

ヨンスは、二人専用の携帯をミンチョルに返した。ソンジェがヨンスに送った待ち合わせのメールを見たミンチョルは、強引にヨンスを車に乗せて連れ去った。ヨンスは、孤独な影を漂わすミンチョルを一人残して帰ることはできなかった。海岸に着いた。二人は砂浜を走り、海に入ってたわむれ、その夜、互いの愛を確かめ合った。 待ち合わせ場所に現れなかったヨンスを、ソンジェは捜し回った。町中を、一晩中。 翌朝、帰ってきたミンチョルを問い詰めるソンジェ。彼女はお前のものじゃないと言い放つミンチョル。ミンチョルを愛しているとソンジェに告げるヨンス。１つ屋根の下の複雑な３人の心模様。ヨンスの心は揺れていた。あの海辺にいる時はあんなに確信を抱いていたのに、日常の生活に戻ると、不安を感じずにはいられなかった。 ビクトリー・レコードの社長ソンチュン宅を訪れたセナは、ヨンス、ソンジェと鉢合わせ、すべてを知った。しかし、ヨンスがミンチョルの恋人だと知って安心するのだった。 1975年のレコード大賞をソンチュンの陰謀により逃し、歌手生命も絶たれたあのヤン・ミミが、新興のライバル会社ミューズの新しい社長として現れた。





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