
第7話
竜彦(山崎努)の出現を、都(岩下志麻)からうちあけられた省一(河原崎長一郎)の動揺は大きかった。
いまさら和彦(鶴見辰吾)の実の父、都の十八年前の恋人の男に、平和な家庭が乱されてたまるかと、飲めない酒を酔いつぶれるまで飲むほどに傷ついた。
竜彦は都に電話して、都に逢いたい、和彦に逢いたいと口説いたが、都は答えずに電話を切った。
竜彦は今度は省一の勤め先に現れ、省一を無理に車に乗せて、都に逢わせてくれと頼む。
その非常識に呆れ怒る省一だが、竜彦が悪性の腫瘍で視神経をおかされ、もう余命いくらもないと知ってぐらつく。
しかし竜彦の頼みは突っぱねて帰った。
省一からそのことを聞かされた都も、もう逢う気はない、といい切った。
また望月家に電話した竜彦は、電話に出た良子(二階堂千寿)を無理に呼び出し、迷惑気な良子を相手にとまどいながら自分の気持ちを話そうとする。
硬化した気分のまま別れた良子だが、その夜、良子は兄の和彦に、「実はいい人だと思った」と
語り、父にも母にも内緒でまた逢えばいい、という。
竜彦の実の子である兄への思いやりだった。
第8話
いきなり竜彦(山崎努)に都(岩下志麻)と逢わせてくれと直談判され、省一(河原崎長一郎)は呆れ、怒って拒絶した。
だが、家族そろって散歩をしながらも、もうまもなく死ぬという竜彦のことが頭から離れない。
省一は今度は自分から西洋屋敷に竜彦を訪ね、その荒涼たる孤独の生活を見て、ついに息子の和彦(鶴見辰吾)といっし
ょなら都と逢ってもいいと約束してしまう。
竜彦への同情と同時に、小心と見られたくない男同士の虚勢もあった。
そして翌日午後五時、都と和彦を竜彦のもとへ行かせた省一は、良子(二階堂千寿)と父娘二人で無理にはしゃぎながら食事をした。
そのころ、十八年前の恋人の都と竜彦、そして実の息子の和彦は、竜彦の手料理で食卓を囲んでいた。
はじめは遠慮がちに、あたりさわりのない会話を交わしていた三人だったが、酒が進むにつれて、竜彦の本音が出はじめた。
あんな暮らしのどこがいい、あんな男を都が本当に愛してるはずがない、和彦はあんな親父と似た道を歩くなーと、省一との小市民的家庭生活を口を極めて罵倒するのだった。
たまりかねた都が、あの人を誇りに思ってるわ!と席を蹴って立ちあがり、和彦をつれて西洋屋敷をとび出した。
その直後、竜彦は突然烈しい頭痛に襲われて倒れた。うめき声をあげながらのたうち、必死で電話にすがりついて明美(樋口可南子)へのダイヤルを回した。
©フジテレビジョン
実の娘の良子(二階堂千寿)までが竜彦(山崎努)に惹かれ、病気に同情して父・省一(河原崎長一郎)に反発したことは、省一を驚かせ怒らせた。
烈しい頭痛に襲われた竜彦(山崎努)を、駈けつけた明美(樋口可南子)が救急車で病院に運び、入院させた。
竜彦(山崎努)と十八年ぶりにあった都(岩下志麻)は、和彦(鶴見辰吾)が共通一次試験を受けなかったのは竜彦の影響だとし、二度と和彦に逢わないでくれ、という。
明美(樋口可南子)から、西洋館の変な男(山崎努)が死んだはずの実の父だと聞き出して、和彦(鶴見辰吾)は動揺した。
横浜市郊外、相鉄線希望ヶ丘駅近くの住宅地、坂の上に望月省一(河原崎長一郎)の家がある。
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