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第5話・第6話

第5話

竜彦(山崎努)と十八年ぶりにあった都(岩下志麻)は、和彦(鶴見辰吾)が共通一次試験を受けなかったのは竜彦の影響だとし、二度と和彦に逢わないでくれ、という。
竜彦は勤め人との平凡な家庭の平和なんてごまかしだ、昔の都をはそうじゃなかった、とそそのかすが、都はピシャリと竜彦を突き放して帰る。
家では父の省一(河原崎長一郎)も妹の良子(二階堂千寿)も、和彦が私大の受験はちゃんとするよう心を配っていた。
その和彦はまた西洋屋敷に竜彦を訪ねてゆくのだった。
都に逢ってから、竜彦は急に明るくなっていた。
竜彦は和彦に踊りの手ぶりまで真似させて、気取りやしこりを取り払わせようとする。
慶応大学入試の日、和彦の受験を家族ばかりか親友たちから、良子の学校の喧嘩相手の多恵子(荒井玉青)までが心配していた。
だが受験をすませた和彦は、またまた竜彦を訪ねてゆく。
来合わせた明美(樋口可南子)と三人で鍋をつつき、踊りの手拍子をとり、酒を飲み、帰ったのは深夜。
心配する都に、和彦は「ハメを外すくらいはいいじゃないか」と、これまでのわが家の平穏
への不満をぶちまけるのだった。
都は竜彦のせいだ、と西洋屋敷に出かけるが、そんな都を、久しぶりに都が撮りたい、意欲が湧いたとカメラを向け、容赦なく竜彦はシャッターを切った。


第6話

都(岩下志麻)は西洋屋敷の前で地区民生委員の男に呼びとめられ、身寄りのない竜彦(山崎努)の身に急を要する大事があり、最も親しい人に話したいという。
都はあえてそれ以上を聞かずに帰り、明美(樋口可南子)に電話でそれを告げる。
民生委員の話を聞き、竜彦のもとに馳けつけた明美は、すぐに入院、手術をすすめる。
竜彦は悪性の腫瘍に視神経をおかされ、ほっておけば生命にかかわる状態なのだ。
が、手術をすれば失明する、それよりは死ぬ方がいいと竜彦は聞かぬ。
困った明美は和彦(鶴見辰吾)に頼みこむ。
しかし、実の息子の和彦の説得も竜彦は「長生きして何がいい?」ととり合わなかった。
思い余った和彦は母の都に打ちあけるが、都はいまさらあんな人が何を、とつき放すのだった。
しかし内心気になる都はかえって意識的に夫の省一(河原崎長一郎)を大事にしようとつとめ、一方、事情は判らぬながら和彦の
態度を案じる妹の良子(二階堂千寿)は上級生の多恵子(荒井玉青)と和彦をデイト
させるなど、心を配った。
突然、その竜彦が望月家の玄関先に現われた。
都は竜彦の身勝手を責め、これ以上平和な家庭を乱さないでくれと追い帰そうとする時、折悪しく良子が帰ってきて、すべてを知ってしまう。
その夜、ついに都は省一に竜彦の出現を正直に話すのだった。

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