
第3話
明美(樋口可南子)から、西洋館の変な男(山崎努)が死んだはずの実の父だと聞き出して、和彦(鶴見辰吾)は動揺した。
その男、写真家沢田竜彦は、十八年前、和彦をみごもった母の都(岩下志麻)を捨てたのだ。
そして十年前、都は和彦を連れ、いまの父、省一(河原崎長一郎)と結婚した。
中学一年の妹、良子(二階堂千寿)はその時省一が連れていた娘だった。受験勉強も手につかず、大晦日の夕方、和彦は西洋館に竜彦をたずねた。
父だとは決して名乗らずに、写真の仕事の話をする竜彦に、和彦は父親と知ったことを告げ、もう会わないといって帰った。
その時、和彦は父の写真集を見たいといったが、元日、明美が沢田竜彦作品集を届けて来た。
強烈でしかも暖かい人柄のにじむようなその写真集に和彦は感動した。
家族に知られぬように、こっそり勉強部屋でそれをくり返し眺めるのだった。
家族で正月を祝いながらも和彦は落着かなかった。そんな和彦を良子も都もいぶかしんだ。
家族の留守に、良子の中学の上級生多恵子(荒井玉青)が来た。
暮れに良子を呼び出し、一対一の喧嘩をした少女だが、突っ張ったその多恵子も、和彦が話してみると淋しい女の子なのだった。
和彦は写真集の礼をいうだけと自分にいい聞かせて、再び西洋館に竜彦をたずねた。
とってもいい写真集ですと告げて、目を悪くしていて淋しげな竜彦と別れて帰ったが、その頃家では、和彦の部屋から都が竜彦の写真集を見つけ衝撃を受けていた。
明美(樋口可南子)が西洋屋敷に入ろうとすると、中から物をぶつける音が聞こえ、和彦(鶴見辰吾)が飛び出して帰っていった。
中では酔った竜彦(山崎努)が、「眼をなおしゃあいいのか、長生きすりゃあいいのか」と怒っていた。
家に帰った和彦は、心配する母の都(岩下志麻)に何も語らず、部屋に閉じこもって考えこむ。
「ありきたりのことをいうな」という竜彦の言葉が心から離れたかった。
新年仕事はじめのサラリーマンの父省一(河原崎長一郎)や、家族に励まされながら国立大学受験を
めざす自分の日常が、まさにありきたりでしかないと思われてくるのだった。
明美に誘われ、ひそかに実の父竜彦を逢うようになって変わった和彦を、妹の良子(二階堂
千寿)は単純にガールフレンド問題で動揺していると思いこんで心配する。
都は、竜彦の写真集を手がかりに出版社や雑誌社に電話をかけまわり、竜彦の所在を知ろうと
するが、目を悪くしカメラマンの仕事もしていない竜彦の居所は容易に判らない。
やがて和彦の共通一次試験の日が来たが、和彦は試験をすっぽかしてしまう。
驚いて学校にかけつけた省一にも和彦は理由を語らない。
家に帰って、良子に「ありきたりじゃないんだ」というだけだった。
やっと明美のマンションを探し当てた都は、その廊下でばったり竜彦に会った。十八年ぶりの再会だー。
実の娘の良子(二階堂千寿)までが竜彦(山崎努)に惹かれ、病気に同情して父・省一(河原崎長一郎)に反発したことは、省一を驚かせ怒らせた。
烈しい頭痛に襲われた竜彦(山崎努)を、駈けつけた明美(樋口可南子)が救急車で病院に運び、入院させた。
竜彦(山崎努)の出現を、都(岩下志麻)からうちあけられた省一(河原崎長一郎)の動揺は大きかった。
竜彦(山崎努)と十八年ぶりにあった都(岩下志麻)は、和彦(鶴見辰吾)が共通一次試験を受けなかったのは竜彦の影響だとし、二度と和彦に逢わないでくれ、という。
横浜市郊外、相鉄線希望ヶ丘駅近くの住宅地、坂の上に望月省一(河原崎長一郎)の家がある。
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