東京夜曲

心優しい人々が肩を寄せ合って暮らす東京・上宿商店街。時が穏やかに過ぎてゆく中一人の男が帰ってきた。街がざわめきたち、やがて切ない愛のセレナーデが流れはじめる・・・（本編 86 分）

数年前に父母と妻子を残して家を出た男が商店街に帰ってきた。妻はなじることもなく、優しく迎え、街の人々も暖かく迎え入れた。
だが、男の帰還は、男の妻に密かに想いを寄せていた青年の慕情を募らせ、かつて恋人だった喫茶店の女主人の心を揺り動かす――。
四者四様の切ない想いが、商店街の人々の人間模様と穏やかな日常を交えて綴られていく。市川監督の人と人生をいとおしむ気持ちが全編に溢れた、心の奥底にしみいる、大人の愛の物語。

【ストーリー】
東京の一隅にある"上宿商店街"に浜中（長塚京三）が帰ってきた。傷を負っているらしく、杖をついて・・・。
数年前に父母と妻・久子（倍賞美津子）、息子の弘を残して家を飛び出していった。
地元の商店主達は、たみ（桃井かおり）の店に集まって噂話に花を咲かせる。たみの店"喫茶大沢"は商店街の溜り場になっていた。
浜中の父が経営する"浜中電気"は、たみの店の向かいにあった。
新旧の家電製品が雑然と並べられた商売っ気のない店だ。浜中は何もなかったかのようにそこで働き出す。

【スタッフ】
原案・監督：市川準
脚本：佐藤信介

【出演者】
長塚京三、倍賞美津子、上川隆也、桃井かおり


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