麻雀放浪記

原作は、阿佐田哲也の同名小説。最初の麻雀小説として昭和 39 年に発表されて以来、圧倒的に支持され、今日に読み継がれている。角川文庫の収録作品の中でも、わずか10ヶ月という最短期間で百万部に達したベストセラー。有識者の評価も高い。その待望の映画化が今回の角川映画「麻雀放浪記」。原作は、四部作からなる長編だが、その第一部・青春篇を完全映画化。バクチにつかれた男達と、愛につかれた女達とが綾なすドラマを妖しく描き、ひと味違う洒落た文学作品をめざしたのである。
（本編尺 109 分）

【ストーリー】
負けた奴は裸になる。 ボスと、手下と、敵と、この三つの人間関係しかないギャンブラーの世界。そこに友情を求め、愛を賭け、小さくても独立国であることを望んだ少年がいた。その名は “坊や哲”。敗戦直後の東京の片隅でひたすら麻雀を打ち続き、さまざまな勝負師との出会いでもう一つの人生を学んでいく若者の物語。いわば、アウトロー社会を舞台とした“青春記”である。

【出演者】
真田広之、鹿賀丈史、大竹しのぶ、加賀まりこ、高品格、名古屋章、加藤健一ほか

【スタッフ】
監督・脚本:和田 誠 原作:阿佐田哲也 脚本:澤井信一郎

©KADOKAWA 1984