
円山会議で討ち入り断行を表明した内蔵助。朗報を携え安兵衛は江戸へと戻った。執拗に付きまとう隠密の監視を縫って、江戸同志会合の手はずを整える前原伊助は、仇を求める定太郎、小雪の姉弟と巡り会う。前原の肩入れの仕様に弥兵衛はただならぬものを感じ取ったが…。
折しも隅田川花火の日、会合が開かれることになる。
【終】第52回 切腹
見事、吉良の首を討ち取った四十六名は大名四家に分散、御預けとなった。一人同志を抜けた寺坂吉右衛門。彼は討入り成功の報を持って全国を回るという辛い密命を内蔵助から言い渡されていた。
第51回 討入り その二
内蔵助以下小山屋にいた面々は討入りまでのひとときを堀部弥兵衛宅で過ごすことになっていた。送る者、去る者、惜別の思いを胸に赤穂の浪士たちは三々五々、待ち合わせの場所に集結した。
第50回 討入り その一
内蔵助以下小山屋にいた面々は討入りまでのひとときを堀部弥兵衛宅で過ごすことになっていた。送る者、去る者、惜別の思いを胸に赤穂の浪士たちは三々五々、待ち合わせの場所に集結した。
第49回 南部坂雪の別れ
討入り目前、同志がそれぞれに別れを告げていたころ、上杉家でもまた別れがあった。
第48回 雪の十二月十四日
元禄十五年十二月十四日。前日からの大雪はこの日も止まず、江戸は白一色に包まれていた。
第47回 四十八人目の男
師走甲子十四日、討入りの日取りは決まった。一同の士気は上がり、あとはただ一点目指して神経を研ぎ澄ますだけである。