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時代劇「忠臣蔵 決断の時」メインビジュアル時代劇「忠臣蔵 決断の時」メインビジュアル

第8話

第8話

前原伊助は吉良邸近くの米屋、神崎与五郎はあずき屋、勝田新左衛門は棒手振りの八百屋で、杉野十平次は夜泣きそば屋となって、それぞれ本所吉良邸に接近し、上野介の動静を探っている。岡野金右衛門は小間物類を行商して吉良邸の増築を請負った大工の棟梁の娘お艶と知り合っており、毛利小平太は小唄の師匠お島と同棲して爛れた生活をしていた。高田郡兵衛は伯父内田三郎右衛門の養子となって家督を継ぐ話が持ち上がり、同士と相談する事も出来ず一人悩んでいた。大石東下りの朗報が江戸の浪士たちの間を駆けめぐったのは、こうした時である。川崎の平間村に滞在した内蔵助は、同士たちが江戸に集結するのを待ちながら、討入りの為の作戦要務令を作成した。一方で上杉家江戸家老色部又四郎は、山科から忽然と姿を消した内蔵助の行方に危機感をつのらせる。綱憲の説得で、吉良はようやく雪の解ける春には上杉の本国米沢へ引き移る決心をつけていた。つまり、この冬を乗り切ればほぼ危険は去ると考えていい。色部は、家老として吉良家に送り込んでいた小林平八郎に、更なる警備の強化を命じるのだった。米を運び込んで来た前原伊助が、奥を覗き込もうとして清水一角に見咎められ、道場に引きずり込まれて半死半生の目に合わされたのも、この頃であった。伊助は、討入りを前に吉良邸の間取りを知りたかったのである。岡野金右衛門はお艶を真実愛し始めていた為に、彼女を利用して絵図面を手に入れる事だけはしたくなかったが、同志の苦しみを見かねてついに赤穂浪士である事を打ち明け、棟梁である彼女の父から吉良邸増築の際の絵図面を借り受けて貰えないかと頼み込んだ。けして成就する事のない恋——お艶は驚くが、涙ながらに運命を受け入れ、絵図面を金右衛門に渡すのだった。吉良邸の絵図面が手に入ると同時に、俳諧をよくする大高源五が、年の瀬十二月十四日吉良邸に於いて茶の湯の会が催されるという情報をもたらしてくる。討入りの日は、その十四日に決まった。それを一同に申し渡した時、藩御用の商人、天野屋が離れに顔を出す。内蔵助に、江戸見物の手土産を用意したというのだ。困惑しながも後をついていくと、土蔵の中には弓矢や槍、縄バシゴから掛矢といった武器防具類から鎖帷子や衣類までびっしりと積み上げられていた。天野屋は全てを察知していたのだ。驚た内蔵助が、これを受け取ればあなたも暴徒の一味、打ち首獄門になるやもしれませぬ、と固辞すると、天野屋はニッコリと笑った。「なんの、それしき……天野屋利兵衛は男でござる」

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