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ドラマ「時代劇 忠臣蔵 決断の時」メインビジュアルドラマ「時代劇 忠臣蔵 決断の時」メインビジュアル

2021年11月23日放送 第2話

第2話

元禄十四年三月十四日、勅答の儀の当日、事件は起きた。その後も続く吉良上野介のいやがらせに、ついに堪忍袋の緒を切った内匠頭が、殿中松の廊下で刃傷におよんだのだ。だが、命を奪う事は出来なかった。その場に居合わせた加古川本蔵に、背後から抱き止められたからである。本蔵とすれば、相手を殺しさえしなければ、内匠頭も切腹を命じられる事まではあるまいと考えたのであるが、しかしこの行為は、主人である脇坂淡路守を烈火の如く怒らせた。武士の情けを知らぬ奴!江戸城内は騒然となった。あらゆる門戸は閉ざされ、出入りは制限された。内匠頭の身柄は家臣たちから引き離され、幕府目付多門伝八郎の手に託された。伝奏屋敷に出向していた浅野の家臣たちは、鉄砲洲の屋敷へ引き上げるよう命じられた内匠頭の身の上はさておき、とりあえず事件を知らせる第一の早馬が赤穂へ向った。無論阿久里の心痛には、ただならぬものがあった。木挽町の屋敷から急遽駆けつけた内匠頭の弟大学長広が、兄の短慮に対して繰り言を言うと、烈火の如く怒り、激しく叱りつけるのだった。だがその頃腰元お軽は一切これを知らず、かねてから恋仲であった供廻りの早野勘平と屋形船で逢い、吉良の恋文の一件について語っていた。戻ってみると、江戸屋敷の門は閉ざされて誰も入れない。お軽と勘平は、そこで初めて殿中での刃傷事件を知る事となった。しかも、内匠頭への裁定は、即日切腹と決まったという。勘平をのぞく供廻り六名の者たちが、御遺体を引き取る為に目の前で屋敷を出、切腹の場である田村右京太夫屋敷へと向って行った。主家の大事に、なんという不始末か。散る桜の下、無刀無言を条件に只一人主君との面会を許された供廻り頭の片岡源五右衛が、田村屋敷の庭先で内匠頭との別れに涙した。綱吉の裁定によって内匠頭の切腹が決まると、同時に浅野家は断絶、屋敷も城もお取上という事になる。江戸から赤穂まで百五十五里。普通の足で十五、六日はかかる距離を、急使は走れる所まで馬を走らせ、戸塚の宿で馬が倒れると、早駕籠を乗り継いで僅か四日半で赤穂に到着した。内蔵助は自宅門内に水を打ち、灯籠を立てて第二の使者を迎えた。上様はすでにご生害。奥方阿久里にも弟大学にもひと言の遺言もなく、内蔵助だけに辞世の句とお肉通しの小刀託された事――全てを知った内蔵助の姿は、昼行灯が煌々と輝き出したかに見えて、りくはなにか、戦慄するものすら感じた。辞世の句と小刀を手にして仏間に入った内蔵助しばらく仏前に座してから、背後に控えた主税に命じた。「総登城の太鼓を」

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