
昭和二十二年一月十五日、銀座の宝石店天銀堂に都衛生局員を名乗る男が訪れ、伝染病の予防薬だと偽り青酸カリを飲ませ一瞬のうちに店員十名を殺害、宝石を奪って逃げたという世情を震撼させた戦慄すべき事件が起きた。
生存者の記憶を辿ってモンタージュ写真が作成され、新聞紙上の大々的に発表された。
終戦によって爵位を失った元子爵の椿英輔が、容疑者として警視庁の取調べを受けることとなった。
密告者の投書がきっかけだったのである。それには英輔の行動が逐一書いてあった。英輔と一緒に暮らしている者でなければ分からないことまで克明に記してある。
英輔の邸には、妻?子の伯父玉虫公丸元伯爵と妾の菊江、兄の新宮利彦、華子夫婦が長男の一彦と、焼け出されて転がり込み、住んでいたのである。
ほかに、?子の主治医の目賀、婚家からついて来た乳母信乃、女中種、書生代りの三島東太郎が生活を共にしていた。
容疑が晴れて釈放された日、英輔は一人娘の美彌子に、「この邸には悪魔がいる」という謎めいた言葉を告げ、それから間もなく失踪。
信州・霧ケ峯山中で死体として発見された。半年後――歌舞伎を見に行った?子、菊江、種がフルートケースを提げた英輔らしい男の姿を見たことから、英輔の死に疑惑が抱かれることになる。
殊に?子は執拗に英輔が生存しているに違いないと思い込んでいた。
生前、英輔を無能者呼ばわりしていた玉虫、利彦、ひそかに?子と情を交していた目賀は心おだやかではなかった。
目賀の砂占いで英輔の生存、密告者の真偽をたしかめることになった。金田一は美彌子の依頼を受けてその奇妙な占いの席に同席することになる。
占いの砂の上に火焔太鼓模様の悪魔の紋章がいとも不気味に浮びあがった。玉虫の驚き、利彦の狼狽は異常だった。
そしてその室内に地獄の底から聞えて来るような"悪魔が来りて笛を吹く"のフルートの音が悪魔の怨嗟のように聞えて来た。
その夜、玉虫が何者かに殺された。英輔は果たして生きていたのであろうか――
©1977 東宝
金田一耕助は、椿邸内に起る数かずの殺人事件の犯人は、邸内に住みついている者の仕業とみて......ひそかに一人一人の過去を調べていた。そして一人の人物に焦点を絞った。三島東太郎は岡山に本籍がある......出川刑事が意外な事実を摑み、
淡路島で、妙海尼が何者かによって絞殺されたその翌日の夜、東京の椿邸では新宮利彦が、温室で、かつて椿英輔が愛でていた白蘭の花びらを血に染めて殺されていた。金田一は、急拠須磨から東京へ戻った。温室のウツボカズラの袋から
玉虫もと伯爵の別荘跡にあった石燈籠に描かれてある悪魔の紋章と、悪魔ここに誕生すの文字を発見した金田一は、かつてその地を訪れた椿英雄が書き遺したものと判断する。その別荘に出入りしていた植木職人、植辰の過去を洗っていた出川刑事は、
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