
7月29日
「NYダウが史上最高値を更新中、トランプ政権はお決まりの波乱含み」
鈴木一之です。九州北部の豪雨に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
日本全国あちこちで大雨の被害が相次いでいます。毎日のお天気ばかりは人間の力ではどうにもできません。せめて地球環境を守ることに関して、微力ながら貢献してまいりたいと思います。
まずはマイボトルの活用です。節電も心がけます。
先週の東京株式市場は、TOPIXが3週ぶりに反落しました。連日のように指数ベースでは小さな値動きを続けています。
NY市場は史上最高値を更新し続けており、決算内容を好感する買いが随所に見られます。これまであまり動きのなかったキャタピラー、シェブロン、ディズニーという、どちらかと言えば「オールドエコノミー」的な超大型株に資金が向かっています。
その分、これまで快進撃を続けたNasdaqの上昇はさすがに限られてきました。週末のネットフリックスやグーグル、アマゾンの値動きがかんばしいものではなく、それが週末にかけて東京市場のハイテクセクターにもはっきりと影響しました。
金利上昇の影響が目立ち始めたドイツの株価は軟調な動きを続けており、一方ではアジア各国の株価は堅調です。
東京市場では買われる銘柄とそうでない銘柄の格差が一段と激しくなっています。しかしそれは東京市場だけのことではなく、世界全体が同じような方向に向かっているようです。トータルで見て、株価は短期調整入りが近いということでしょう。
セクター別ではTOPIX-17業種のうち、値上がりセクターが5業種、一方で値下がりセクターが12業種でした。
値上がりの上位は「電力・ガス」、「不動産」、「小売」、「食品」など、これまでの上昇過程ではあまり浮上しなかった業種が登場しました。
反対に値下がりセクターには「素材・化学」、「機械」などのテクノロジー株が並びました。
このところ動きの目立っていた「電機・精密」や「自動車・輸送機」は、上下どちらにも銘柄が存在して中間的な並び順にとどまりました。一見するとディフェンシブセクターがそろって浮上しているように見えますが、たとえば食品セクターであれば、カルビー(2229)、プリマハム(2281)、アサヒグループHD(2502)、サントリー食品(2587)など、好業績銘柄がいずれも堅調な動きです。いつ高値を更新しても不思議ではない位置につけています。
同じように小売セクターでも、スタートトゥデイ(3092)、ビックカメラ(3048)、JINS(3046)、壱番屋(7630)、コメリ(8218)などが実にしっかりした値動きです。
テクノロジー株が先導する形でここまで堅調な値動きを続けてきましたが、もともと業績重視という点では内需系の銘柄に分があります。セクター間の循環が徐々に始まっており、この辺にも現在の東京株式市場の底がたさの根拠が存在するように思います。
それとは別の観点で、先週のマーケットの特徴を表現すれば、上下どちらの方向でも値動きの激しさです。決算期特有の現象とは言え、先週も上昇と下落の差が激しい展開が続きました。
東京市場では、値上がり銘柄の数と値下がり銘柄の数がいつになく拮抗するようになっています。東証1部で言えば、日々の値上がり銘柄が900ケ、同じく値下がり銘柄も900ケ、という傾向です。
最近は個々の企業の決算データが、事前にアナリストの手元に届けられるということがなくなりました。従来は懇意にしているアナリストには、決算数字が予想よりもよいか悪いかというニュアンスだけは、明示的ではないにしろ伝えられていたようです。
インサイダー取引には該当しない範囲の、あくまで「ニュアンス」の内容ですが、今はそれすらも根絶される方向に向かっています。
それもあってか、実際に決算発表が行われた直後の株価の反応が大きくなっているようです。今週もデンソー(6902)、オムロン(6645)、HOYA(7741)という、どちらかと言えば玄人受けするような銘柄が決算発表後に急上昇しました。
このような動きはかつてはほとんど見られませんでした。人工知能を利用した超高速取引がどこまで現在のマーケットに影響を与えているのか、知る由もありませんが、目まぐるしさが増していることだけは確かです。
目まぐるしいと言えば、トランプ政権の閣僚人事です。新しい広報部長にはスカラムッチ氏が就任しました。首席補佐官のプリーバス氏に対して、公けのメディアを通じて罵詈雑言を浴びせたと、週末の米国メディアが一斉に報道しています。
言葉は人を表します。人は、その人が発する言葉によって判断されます。
公人は、私人とは違って言葉を慎まなければなりません。抑制を効かせた言葉でいかに優位性を保つかが問われます。子供に言ってきかせるレベルの教訓ですね。
「ホワイトハウスの広報部長」と聞けば、まっ先にトビー・ジーグラーの名前を思い浮かべます。米NBCが制作したドラマ「ザ・ホワイトハウス」の役名です。
広報部次長のサム・シ―ボーンと2人で、いつも狭い部屋の中で大統領のスピーチ原稿の草案を練っていました。細かい表現にまでこだわるシーンがとりわけ好きでした。
歴史に残る名演説はこうしてできあがるのかと、いつもほれぼれしながら観ていました。スカラムッチ氏にはそういう現代に生きる全人類を代表する、最高レベルの知的役割を期待したいものです。
以上
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