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Nasdaqが10連騰で、ついに史上最高値を更新

2017年7月22日 【今週のTOPIX 業種別騰落率】

「Nasdaqが10連騰で、ついに史上最高値を更新」

鈴木一之です。九州北部の豪雨に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

関東地方は梅雨も明け、いよいよ夏休みです。中学生、高校生の頃は夏休みの40日間が果てしなく長く感じて、早く学校が始まればよいのに、などと不遜なことも考えたりしていました。

時間だけがあり余っていた年頃でした。今から思えば信じられないことです。二度と戻ってこないというのがわかっていればもっと有意義な使い方をしたのに。すべてはあとの祭りです。
 

先週のTOPIXは続伸しました。海の日の3連休明けは不安定なスタートとなりましたが、個別銘柄の物色意欲はあいかわらずきわめて旺盛です。

稲田防衛大臣の南スーダン日報問題は、事実関係が少しずつ判明してくると事の重大さに少なからず驚きます。加計学園、森友学園を巡る問題もそうですが、文部科学省や財務省など内部からの情報リークがますますひどくなっているようです。

内閣支持率の低下ぶりも驚くべきもので、8月の内閣改造も世間の目をそらす意図が見え見えです。株価が持ちこたえていることの方が不思議なくらいです。

日経平均はあいかわらずほとんど動いておりませんが、しかし見えない部分では着実に変化が始まっています。先週までの鉄鋼、非鉄セクターの上昇は一段落しましたが、今週は製造業がはっきりと息を吹き返しました。

電機、化学、機械、半導体、電子部品、自動車部品など、日本企業の中核となる製造業の株価が目立って上昇トレンドを強めています。


おそらく材料としては、電気自動車、自動運転、省力化のためのロボット、それに世界のクラウド化に伴うサーバー需要の拡大、などがあるのでしょう。とりわけ今週は化学セクターの強さが際立ちました。電気自動車の導入が各国で急がれています。

その際のカギはバッテリーの持ち具合です。旭化成(3407)、三菱ケミカルHD(4188)、昭和電工(4004)、宇部興産(4208)など、今週にぎわった化学セクターの重鎮は、いずれもリチウムイオン電池の重要なパーツを世界に向けて供給しています。

このあたりの評価がはっきりと始まっているように感じられます。金利上昇圧力への警戒心は残っていますが、銀行セクターの続落を見る限り、それも徐々に薄まってきたようです。

セクター別の動きでは、TOPIX-17業種のうち、上昇が10業種、下落が7業種でした。値上がり上位は「素材・化学」が第1位。それに続いて「電機・精密」が登場しています。

「機械」や「情報通信・サービスその他」も堅調です。文字通りオールジャパン規模のハイテク相場が始まっています。
 

信越化学(4063)、ダイキン工業(6367)がじわじわと上場来高値に迫っています。日本電産(6594)もたまらず動き出しています。

安川電機(6506)の好決算に反応して、ファナック(6954)、三菱電機(6503)キーエンス(6861)も動意が見られました。機関投資家も乗り出している模様です。コマツ(6301)がリーマン危機後では5度目となる3000円の大台乗せに挑戦しています。

反対に値下がりセクターには、「銀行」、「不動産」、「金融(除く銀行)」がそろって登場しました。金融セクターは旗色の悪い展開が続いています。「自動車・輸送機」もさえない動きでした。


この週末は「名証IRエキスポ」に参加するために、丸山裕理さんと一緒に名古屋を訪れました。大相撲・名古屋場所の熱戦がかの地で繰り広げられていると思うと、そわそわしてしまいます。

公開収録の会場では、今回も大勢の皆さまにお目にかかることができました。お越しいただきありがとうございました。


名古屋はいつ訪れてもすばらしいところですね。以前申し上げたかもしれませんが、私は名古屋が日本で一番好きな場所です。海あり、山あり、人あり、歴史あり。名古屋は夏の暑さが独特ですが、それすらも好ましいものに感じます。
 

「名証IRエキスポ」の様子は、予定では来週放映されることになっております。熱気に包まれた各企業のブースの模様などご覧いただければと思います。お楽しみに!

以上





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