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NYダウ、3日続けて史上最高値を更新

2017年7月16日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「NYダウ、3日続けて史上最高値を更新」

鈴木一之です。九州北部の豪雨に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

暑さが本格的になってきました。それは食べ物のいたみやすい季節でもあります。熱中症対策も大切ですが、冷たいものを飲み過ぎず、胃腸の具合いにも十分お気をつけください。

先週のTOPIXはすかさず反発しました。米国の6月雇用統計、安倍内閣の支持率急低下、小売企業の決算悪化、など市場を取り巻く環境はむずかしい情勢が続いていますが、株価は再び上値追いを開始しています。

このところ世界的な金利上昇の圧力につつまれていましたが、その歯止めが今週は突如として外れ、そこから上昇エネルギーがまた戻ってきました。

おっかなびっくりの地合いが続いていますが、ただし「金利上昇圧力」と言ってはみても、それはあくまで日経平均やTOPIXなどの指数ベースでのお話。

個々の銘柄では、先々週の時点でさえ、新高値を更新する銘柄が毎日のように100銘柄を超えていました。この事実ひとつをとっても、本格的な下落相場に入る恐れは少なかったように思います。

下げ相場への転換点は、高値を更新する銘柄が日に日に減少するようになってきて、そのあとにやってくるものだと、かつて先輩から教わりました。

世界的には、今回もイエレン議長の議会証言が、市場のムードを大きく変えました。ハト派的な内容が伝えられ、ワールドワイドの市場関係者が胸をなでおろしています。

米国ではNYダウが週末にかけて3日連続で史上最高値を更新しています。Nasdaqも急落した6月9日のザラバ高値(6341)に迫る、6312ポイントまで値を戻しています。

エヌビディア(NVDA)とフェイスブック(FB)が早くも最高値を更新しました。アマゾン(AMZN)が1000ドルの大台を回復。アップル(APPL)、アルファベット(GOOG)も戻り歩調をたどっています。

イエレン議長ですが、どうやら来年2月の任期切れ後の再任は本当になさそうですね。たいへんなプレッシャーなのだと察しますが、とても寂しい気がいたします。

東京市場に戻って、先週のTOPIX-17業種では上昇が13業種、下落が4業種でした。

値上がり上位には「電機・精密」が堂々たる第1位となりました。

ソニー(6758)、日立(6501)が高値を更新しています。パナソニック(6752)、アルプス電気(6707)、村田製作所(6981)、スタンレー電気(6923)も堅調です。

第2位は「素材・化学」でした。昭和電工(4004)、三菱ケミカルHD(4188)、旭化成(3407)のような、社歴は古いけどハイテク製品の基幹部品を数多く手掛けているファインケミカル銘柄が幅広く上昇しています。

これらふたつのセクターを合わせて、家電製品を中心にエレクトロニクス景気が世界的に盛り上がりつつある様子が浮かび上がってきます。

この以外の値上がり上位には、「機械」、「鉄鋼・非鉄」、「自動車・輸送機」など、製造業、輸出関連セクターが広範囲に含まれています。円安基調に支えられているようです。

反対に値下がりセクターには、「銀行」がワーストワン。「金融(銀行除く)」も軟調な動きでした。世界的に金利上昇の機運が急速にしぼんでおり、メガバンクを中心に銀行株が軟調な状態となりました。

そして前週に続いて「小売」セクターの動きが気になりました。ファーストリテイリング(9983)が第3四半期の決算発表を機に大きく下落し、アダストリア(2685)も続落しました。

その一方で、ロイヤルHD(8179)、ドトール日レスHD(3087)、くらコーポレーション(2695)などはしっかりした足取りが続いており、やはり銘柄の選別物色はここでもはっきりと浮かび上がっています。

間もなく始まる3月決算企業の第1四半期の決算は、銘柄の評価がそれだけむずかしいということでしょう。足元の業績(実績)に加えて、コスト管理、株主還元、成長へのコミットなど、トータルな評価が問われることになりそうです。

この辺は「言うは易く、行うは難し」ですね。

3連休は読書三昧で過ごしています。この2か月間で買いためた本が20冊以上、机の上に積み上がっています。それらを片っ端から読んでいます。

朝から晩まで本を読んで、あい間に大相撲・名古屋場所をテレビ観戦して、時々昼寝して、起きてまた本を読んでと、家から一歩も外に出ません。これが私にとっての最高の休日です。なんて安上がりな人生なのでしょう。

以上






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