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米国の利上げ後、最初の週は無難に通過

2017年6月25日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「米国の利上げ後、最初の週は無難に通過」

鈴木一之です。先週の土曜日は横浜セミナーでした。今回も本当に大勢のお客様にお越しいただき、ありがとうございました。

江戸っ子は3代にわたって江戸に住んでいないと「江戸っ子」とは認めてくれませんが、ハマッ子は3日暮らせば「ハマッ子」になれるそうです。さすが港町・ヨコハマ。この開放感がたまらないですね。

横浜セミナーでもたくさんの方からお声をかけていただき、それがとても励みになります。重ねて御礼申し上げます。

初めてご登壇のエミンさん、静かな語り口の中に恐しいほどの迫力がありましたね。無限の知識と知恵を感じました。

先週のTOPIXは続伸しました。2週前のアマゾン・ドットコムの急落とそれに続くFRBによる4度目の利上げ実施、資産圧縮プログラムの発表で、全世界がNY株価の動きに神経をとがらせる1週間でした。

そのNY市場。さすがに高値圏でギクシャクしていましたが、驚くべきことにNYダウは史上最高値を更新し、個々の銘柄も堅調な値動きをキープしています。

米国の長期金利はまたもや低下し、「イエレン・コナンドラム」は健在です。原油価格の急落、日本では週末にかけてのマザーズ市場の急落などがあって、やはりFRB利上げの影響はあちこちに傷跡を残しているようにも見えます。

マーケットの警戒心は強く、日経平均の1日の上下幅は極端に小さくなってきました。先行きの不透明さ、見通しの立てづらさは一層強まっている模様ですが、皮肉なことに市場参加者のほぼ全員が警戒しているだけに、簡単には崩れません。

楽観が広く浸透した時の方がよほど危ない、ということでしょうか。

TOPIX-17業種では、上昇が11業種、下落が6業種となりました。値上がりトップは「電機・精密」でした。先々週の内需株人気から一足飛びに外需セクターが浮上しました。「機械」も堅調です。

それに続くのが「医薬品」、「建設・資材」、「情報通信・サービスその他」です。建設株は大手ゼネコンの急伸から先週はセメント株が広範囲に買われました。

エレクトロニクス株では、ここまで高値圏を突き進んできた半導体関連セクターの上値がさすがに重たくなりました。アルバック(6728)、SUMCO(3436)の下げが気になります。

その一方で、村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)、京セラ(6971)、富士通(6702)などの王道銘柄が頑強さを示すようになりました。パナソニック(6752)も堅調です。

電機セクターはヒロセ電機(6806)、デンヨー(6517)、山洋電気(6516)、オムロン(6645)などの業務用エレクトロニクス株がしっかりしており、物色のすそ野が広がってきたように感じられます。

反対に値下がりセクターは、「エネルギー資源」がワースト。原油価格の下落が直接的に影響しています。

それに続いて「食品」。キリンHD(2503)、日本ハム(2282)、サントリー食品インターナショナル(2587)のように不必要なまでに大きく下落する銘柄が見られました。銘柄の入れ替えがずいぶん進んでいるような印象です。

日曜日の夕刻、暮れ行く夕陽を見ながらこの稿を記しています。アップロードが遅くなってしまいたいへん失礼いたしました。

50歳過ぎの中年おじさんが言うのもなんですが、いくつになっても夕焼けを見るのが大好きです。「夕焼けがきれいだよ」と家族から声をかけられると、何をしていてもいったん中断して、玄関から表へ飛び出して夕陽に見入ってしまいます。

夕焼けは幼いころの思い出に直結しているのでしょうか。なんとなくとても懐かしい気持ちになります。今年も夏はこれからが本番ですが、すでに夏至も過ぎたので、現実には昼の時間は少しずつ短くなってゆきます。夕焼けが美しくなる季節でもあります。

以上




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