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トランプ大統領の初の外遊、NY市場は最高値を更新

2017年5月28日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「トランプ大統領の初の外遊、NY市場は最高値を更新」

鈴木一之です。静岡に来ています。

周囲を山に囲まれた緑の多い街で、落ち着いた雰囲気の静岡は本当に気持ちのよいところです。

水がおいしい地域は何を食べてもおいしいですね。観光資源に恵まれた日本の価値のほんとうの源泉は「水」ですね。

株式市場は再び、突如として変化しました。

トランプ大統領に関する「ロシアゲート」疑惑の深化によって、一時はどうなるかと思われましたが、NY株式市場はびくともしませんでした。S&P500とNASDAQは史上最高値を更新しています。

これを受けてTOPIXも反発しました。前の週に5週ぶりに下落したばかりでしたが、こちらも堅調な値動きを続けています。世界同時株高の流れをヨタヨタ追いかけています。

物色の方向性は、引き続き好業績銘柄です。景気の拡大、金利の上昇(米国の)に耐えうるのは、やはり決算内容のよい銘柄ですね。

ただ単に「好業績」であるという企業は、いまでは掃いて捨てるほど(失礼)存在します。業績がよいというだけでは、埋没してしまいます。

その中でも飛びぬけて好業績であるとか、先端的なビジネスに片足、もしくは両足をどっぷり突っ込んでいるとか、好業績に加えてもう一味ほしいところです。

そして、そのような企業が実にたくさん、現在のマーケットには存在するのです。

先週のTOPIX-17業種では、値上がりセクターは11業種に及びました。反対に値下がり業種は6業種にとどまっています。

値下がり上位には「電力・ガス」、「不動産」、「情報通信・サービスその他」などの内需セクターが数多く入りました。

「鉄鋼・非鉄」もリバウンド的に上昇しています。

しかし何といっても「電機・精密」の上昇が目立ちました。業種は異なりますが任天堂(7974)が堂々たる大相場を演じ初めており、それに伴ってゲーム関連株がソフト、ハードともに目立って上昇しています。電子部品株の一角もしっかりしました。

ここから2〜3年にわたって、買い替えサイクルが到来した家電製品の売れ行きがよくなる、との見方が増えています。ラグビーW杯や東京オリンピックがその流れに拍車をかけることも十分に予想されます。

株式市場でもこのあたりは息の長い物色テーマになってゆくことが考えられます。過去を振り返っても、家電製品の売れ行きはエレクトロニクス株の相場に関して絶対的な影響力を持っていました。

反対に値下がりセクターには、「エネルギー資源」、「商社・卸売」など資源関連の一角が入りました。OPEC総会での減産合意はなされましたが、原油価格は急落して先週末を迎えました。

この辺りの動きはぜひとも、第一人者である高井裕之さん(住友商事・執行役員)にさっそくおうかがいしたいと番組でも考えております。

いよいよ6月です。「リアル・マーケット・アナライズ」が5週連続で開催される6月が始まります。

6月は梅雨の季節。いつの頃からか、私は梅雨が好きになりました。一人で本を読んだり、考え事をしていられる時間が長くなるためでしょうか。

田畑を潤す雨、来たる夏空を予感させる雨、雨に濡れたアジサイほど、美しい日本の情景はないようにも思います。

梅雨空の下、名古屋、金沢、福岡、横浜、札幌で、大勢の皆さまとお目にかかれることをいまから心待ちにしております。

以上





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