ジャンル別番組一覧

マーケット・アナライズ CONNECTメインビジュアルマーケット・アナライズ CONNECTメインビジュアル

43521

2017年2月26日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「2月は早や最終週へ。トランプ演説は吉と出るのか」

鈴木一之です。東京都立高校の入試も終わり、本日は国立大学の2次試験の2日目。今年の受験シーズンも最終コーナーを回りました。3月の合格発表まであと一息です。

日本の場合、こうなってくると春爛漫ももうすぐですね。「サクラサク」。40年前の自分をつい昨日のことのように思い出します。40年ですよ、恐るべし時の流れですね。

今の世の中、驚くべきことがもうひとつ。米国の株式市場は先週も堅調な地合いを続けました。NYダウはなんと11日連続して史上最高値を更新しています。

前週にマイケル・フリン補佐官が辞任したことががかえって奏功したのか、トランプ大統領のあいかわらずの乱暴な物言いはほとんど顧みられず、株価は空前の高みを駆け上っています。

ただし週末にかけて少し風向きが変わってきたようです。大規模なインフラ投資は来年まで先送りされるというニュースが市場に伝わりました。議会との折衝が面倒な政策は後回しにされるようで、当面は減税策が前面に打ち出されることになりそうです。

そうなると米国経済にとって即効的な刺激策とはなり得ません。「東証IRフェスタ2017」での公開収録後に行われたミニセミナーにて、友情出演していただいた大和証券の木野内栄治さんが指摘されました。

こうなると否が応でも、2月末日に行われるトランプ大統領の施政方針演説に対する注目度が増してきます。株価が上昇するのはよいことだと認識するクセが、私にも市場関係者のひとりとして染みついていますが、これほどまでに順調な株価の上昇が続くと、今度は急に不安になってくることも習い性となってしまいました。

(木野内さんは3月4日放送回にスタジオゲストとしてご登場される予定です。ぜひご期待ください。)

先週の東京株式市場は、TOPIXが反発しました。週を通じてマーケットはこう着感の強い展開を繰り返しており、特に週末にかけて3日続落と日経平均は軟調な動きでした。

セクター別では、TOPIX−17業種のうち12業種が上昇、5業種が下落しました。プラス方向に目立ったセクターとしては「電力・ガス」を筆頭に、「食品」、「情報通信・サービスその他」、「運輸・物流」など、これまで動きの少なかったセクターが集中的に買われました。

反対にマイナスの目立ったセクターには、「鉄鋼・非鉄」、「機械」という前週までしっかり買われていたセクターが急反落しました。週末の「トランプ政権は大規模なインフラ投資を来年に持ち越し」とのニュースによって、金曜日の東京市場には売り物がかさみました。

コマツ(6301)、太平洋セメント(5233)、三菱マテリアル(5711)、神戸製鋼所(5406)などがマイナス方向に大きく反応しました。「銀行」、「金融(除く銀行)」などの金利上昇に弱いセクターもネガティブに傾きました。

それでもあいかわらず個別銘柄の物色は活発です。新興市場では日経ジャスダック平均
が11連騰を記録しました。東証2部株指数も続伸しています。

誰の目にもそれまでのデフレの蔓延から、「トランプノミクスによるインフレへ」と経済の歯車が大きく変わりつつあり、金利上昇が視野に入ってきました。確かに世の中のムードはがらりと変化しています。

資産価値を高く評価する世の中になってきたようで、PBR(株価純資産倍率)の低い企業をあらためて見直す動きが強まっている模様です。それが新興市場の中でも割安感の強い、ジャスダックや東証2部を集中的に再評価する動きとなって現れているのでしょう。

さて「東証IRフェスタ2017」の公開収録には、またもや大勢の皆さまにお越しいただき、本当にありがとうございました。私自身もIRフェスタを存分に楽しみ、かつ今回も多くのことを学ぶことができました。誠に充実したイベントでした。

出展企業のブース取材でフロアを回っておりましたら、ここでも多くの方よりお声をかけていただきました。今から始まる企業インタビューに備えて、質問事項をぶつぶつ考えている最中だったりして、満足にお応えできずに申し訳ございません。ぜひまた会場でお目にかかりましょう。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

以上





放送情報

アクセスランキング

お知らせ

情報・ドキュメンタリー番組一覧へ戻る

ページTOP

視聴方法