
2021/01/19
刑事とやくざが生き残りをかけて戦う、映像コンプライアンスの限界に挑戦し...
新着情報
全国無料放送のBS12トゥエルビで放送中の音楽バラエティー番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」(日曜よる9時~)は、12月10日にイベント「ザ・カセットテープ・ミュージック~カセワングランプリ決定戦~」を開催いたしました。濃密な2時間をオフィシャルレポートにしてお届けします。
番組で幾度となく取り上げている渡辺美里の代表曲「My Revolution」をマキタ&スージーがデュエットしながら登場するオープニングで、草月ホールを西武球場に変えた二人は、満席の客席を見渡して「次は4桁キャパの会場でやりたい!」(スージー)。マキタも「平日のこの時間によく来てくれましたね!客席に色味がない。ここは中高年のオアシスですね!」と客層にツッコミながらも大興奮。スージーいわく「レコード大賞に並ぶ権威のある」C-1グランプリがスタートした。
次は、「ガッチャマンの歌」で使われる「勝った気分になるコード」ビクトリーコードの曲No.1を決める『ガッチャマングランプリ』。ノミネートされたのはMr.Childrenの「クロスロード」、ザ・ビートルズの「レディ・マドンナ」、ザ・ローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」、USAフォー・アフリカによるチャリティーソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」。「ウィ・アー・ザ・ワールド」では、マキタが楽曲に合わせて、プロモーションビデオの歌手たちを一人ひとり再現。その見事な形態模写となつかしさに観客は大爆笑。グランプリは「ウィ・アー・ザ・ワールド」に満場一致で決定し、マキタは「草葉の陰でマイケル・ジャクソンも喜んでいるはず」とまとめた。
『80年代日本語ラップグランプリ』では、山田邦子の「邦子のかわい子ぶりっ子(バスガイド編)」、吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」、Real Fish featuring桑田佳祐&いとうせいこうの「ジャンクビート東京」がノミネート。ヒップホップというジャンルに対する当時の捉え方についていとうは「ヒップホップは反音楽として聴いていてカッコいいと思ったけれど、80年代当時はそれに気づかないミュージシャンが多かった気がする」と回想。いとうに影響を受けたヒップホップグループ・スチャダラパーの登場についてマキタは「初めてスチャダラパーを見たときはあまりの衝撃に引きこもりになったくらい。今まで見たことも聴いたこともない音楽スタイルで、一体何が起こったの!?とさえ思った」と、同時期に音楽と笑いの融合を目指していた自身にとって、彼らがいかに大きな存在だったかを明かした。またこの曲のラップ部分しかり、当時の日本語ラップが「音頭」のようになるのは「五七五の間に休符があるから」と語り、初期日本語ラップのリズムについての重要な視点を披露。マキタとスージーも「日本語ラップにおける休符問題」について、実演を交えながらさらに議論を重ねていった。
いとうが参加した「ジャンクビート東京」についてスージーが「これは当時凄いショックを受けた」と明かすと、いとうは「ラップというか桑田佳祐ならではの語りがあるよね」と同感。自身のパートについては「ヒップホップという方法論がまだ確立されておらず、それを知らなかったからこそデタラメなものができたというのもあるかもしれない。適当なアドリブでやったので、今やれと言われたら出来ないと思う。まさに芸人の勘だった」と制作秘話紹介。桑田については「歌詞の通りに歌わないし、なんでそんなことを思いつくのかと驚かされることばかり。魂の吹き込み方が違う。その感性は原始的でもあり、桑田さんのようなラッパーは今も存在しない」と稀有な才能を賞嘆していた。
アンコールでは、マキタとスージーが番組でも披露したばかりのチャゲ&飛鳥「恋人はワイン色」を熱唱し終了。シュールな『ニャニャニャニャーグランプリ』から始まり、二人が曲への愛を爆発させて歌って動いて爆笑を取りつつも、後半はいとうせいこうの音楽的功績を本人の証言を交えて真剣に語り合うという、番組ならではの音楽愛に満ちたイベントとなった。
全国無料放送のBS12 トゥエルビにて、毎週日曜よる9時00分から好評放送中!珠玉の80年代歌謡曲を聴きながら、歌詞やメロディーに仕掛けられた魅力まで、自由にトークを繰り広げる前代未聞の珍・音楽バラエティー番組。ミュージシャン・芸人・俳優・コラムニストとマルチに活躍中のマキタスポーツと気鋭の音楽評論家スージー鈴木の音楽評論界の革命者二人が80年代歌謡曲の素晴らしさを、夜な夜な熱く語り尽くします。
■番組HP https://www.twellv.co.jp/program/music/cassettetapemusic/
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