マーケット・アナライズplus+

番組詳細

2017年04月01日

4月1日

2017年4月2日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「TOPIXは3週連続の下落、昨年6月以来の現象」

鈴木一之です。今年も桜の季節がやってきました。春の心はのどけからまし。歌に謳われるようにこの季節は心穏やかではいられません。日本人にとって桜が特別の花であることを痛感します。

先週の東京株式市場は軟調な展開が目立ちました。TOPIXは3週続けての下落です。昨年6月10日~6月24日の週にかけて、同じように3週続けて値下がりしたことがありました。この時はBREXITを控えての非常に神経質な展開でした。

現在は値下がりという部分に関して、それ以来の状況が起こっていますが、この時はその翌週から反転し今に続く上昇基調への大きな転機となりました。

現在、騰落レシオが急速に低下しています。サイコロジカルラインは「中立」である50のラインを上回ることができなくなりました。先々週のオバマケア代替法案の撤回を機に、トランプラリーが始まって以来の最大の下げ局面に東京市場は直面しています。

原油価格は徐々に持ち直して、この部分における市場の不安感は払しょくされつつあります。世界的な長期金利の急上昇や急低下は、少なくとも先週は見られませんでした。

ロシア各地で大規模な政権批判の集会が開かれていることを除けば、世の中は平穏に見えます。それでも東京株式市場には不安の火種がチラチラ、姿を見せています。

TOPIX-17業種のセクター別では、値上がりが3業種、値下がりが14業種となりました。その前の週に続いて、値下がりセクターが広範囲に広がるという弱気の動きが見られます。

値下がりセクターの上位には、「金融(除く銀行)」、「不動産」、「銀行」という金利敏感のセクターが毎週のように登場しています。JR東日本(9020)、JR東海(9022)のような鉄道株、「運輸・物流」の下げがひときわ目立ちました。

そして引き続き、銀行セクターの下落が目立っています。メガバンク、地銀、生損保、リースを含めて金融セクターは軒並み下げました。地銀株には最近の円高転換により、米国債への大規模な投資が裏目に出て大きな評価損を抱えているという懸念が拭えません。

プラスを維持した数少ない上昇セクターには、「エネルギー資源」、「電機・精密」、「電力・ガス」が入りました。中でも電機セクターは、軟調な地合いの中にあって数少ない上昇志向の銘柄が多く見られます。

中心は引き続き半導体・センサーの分野です。中心銘柄の中ではソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)の上値追いが群を抜いています。中小型株でもコーセル(6905)、山一電機(6941)、クラリオン(6796)がしっかりしました。

米国ではアップル(AAPL)が中心となり、テクノロジーのど真ん中銘柄が買われています。NYダウ工業株とNASDAQはトランプラリーの期間中は同じように値上がりしました。それが最近は、NASDAQがひとりだけ優位性を維持していることがはっきりしてきました。

テクノロジー革命が進展する中で、再び一極集中的な物色が始まったかのような値動きです。銘柄間のパフォーマンス格差が広がりそうな気配です。

ただし日本のエレクトロニクス株は、必ずしも全面高とは言い切れません。日立(6501)、三菱電機(6503)、アルプス電気(6770)、大崎電気(6644)のように、これまで強かった銘柄にも弱さが見られるようになりました。

世界的に見ても景況感ははっきりと改善しています。日本の2月の失業率は2.8%で、1994年以来の高水準となりました。景気は絶好調のように見えますが、しかし景気がよくても株価は値下がりすることがあります。

状況としてはそのような時が一番こわいのです。今のような「好景気の株安」現象に果たしてどこで歯止めがかかるのか。新年度はまずこの辺が真っ先に問われることになります。

土曜日、広島セミナーに行ってまいりました。私たちにとって初めての地である広島の皆さまにとても温かく迎えていただき、一同感激しております。大きな拍手に励まされて、岡崎さん、鎌田さん、丸山さんとの壇上での議論はたいへん熱が入りました。本当にありがとうございました。

温暖な瀬戸内海の恵みをフルに受ける広島の地は、見るもの聞くもの珍しい風物ばかりでした。そして外国人観光客の多さに圧倒されました。街中を走る路面電車も環境問題を考える上でとても合理的な仕組みだと痛感しました。

今年も広島東洋カープとサンフレッチェ広島は堅実なシーズンが期待できそうですね。新しい年度を広島の地からスタートできたことはとても光栄です。ぜひともまた近いうちに訪れます。よろしくお願いいたします。

以上






放送情報


  • facebook
  • twitter