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2017年01月07日

1月7日

2017年1月8日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「大発会、1996年以来の上昇幅を記録」

鈴木一之です。あけましておめでとうございます(松の内は過ぎましたが)。本年も変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

年が改まりました。今年のお正月休みは短かったとはいえ、関東地方は毎日雲ひとつない快晴が続いて、本当に明るく清々しい年末年始を過ごすことができました。それだけでなんとなく今年は良いことがたくさん起こりそうな気がいたしました。

波乱の2016年が過ぎ、今年の大発会は日経平均が+479円も上昇するというこの上ないスタートを切りました。大発会の株価上昇は4年ぶりのことで、上昇幅に関しては1996年以来のことだそうです。

ということは、すなわちこれは「21世紀最大の値上がり幅で始まった年」ということになります。昨年記録した「年間では5年連続の上昇」という現象が、バブル崩壊後では初めてのことだったそうですが、それに続いてのマーケットの快挙です。

新年はついつい、このようなおめでたいことを並べてみたくなりますが、やはり世の中はそうそううまいことばかりは続きません。米国のトランプ次期大統領はGM、フォードに続いて日本のトヨタ自動車に対しても、メキシコでの工場建設とそこから米国への自動車輸出に対して避難の声を挙げました。

快晴の空に突如として沸き上がった一点の暗雲です。この先どのような展開になってゆくのか、新年第1週目から不安心理が広がっています。

年明け最初の取引が行われた東京株式市場では、TOPIXが3週ぶりに反発しました。立ち合い日数が3日間しかなく、値上がりしたのは大発会の1日だけだったのですが、その大発会の大幅高がすべてでした。

テクニカル的には、昨年暮れに一時は160%まで高まった騰落レシオは120%台に高止まりしています。ただしサイコロジカルラインは、年末の「10」という絶対のピーク圏から年明けは「3」まで極端に低下しています。

マザーズやジャスダックの新興市場での個別銘柄に人気がはっきりと移っているので、マーケット全体での過熱感はかなり薄らいでいるように感じます。

セクター別では、TOPIX-17業種の全業種が値上がりを記録しました。値上がりトップは「情報通信・サービスその他」で、続いて「運輸・物流」、「医薬品」などのディフェンシブ的な内需セクターが並んでいます。

情報通信セクターでは何と言ってもソフトバンクグループ(9984)です。「マサ!」のかけ声一言で、今やソフトバンクはトランプ関連銘柄の筆頭格に位置付けられました。反対に上昇の鈍かったセクターには「自動車・輸送機」が登場しました。トヨタとソフトバンクは正反対の評価が下されています。

もっとも情報通信ではNTT(9432)やNTTドコモ(9437)もしっかりしています。

トランプラリーの初期に大きく上昇した「鉄鋼・非鉄」や「エネルギー資源」は少し動きが鈍くなりました。代わってマザーズの新興企業が幅広く復活しています。昨年と同様。年明け直後は大型株よりも小型株の方が動きやすいような、そんな年間の習性が今年も生きているような展開です。

さて、今年もこのような調子で番組と同様、こちらのFBにもお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。年明け初回号の締めくくりにあたって、「バイロン・ウィーンのびっくり10大予想」をご紹介させていただきます。

バイロン・ウィーン氏は米国の名だたるストラテジストで、長くウォール街の重鎮として活躍してきました。ご存知の方も多いと存じます。バイロン・ウィーン氏の功績のひとつに年明け恒例の「びっくり10大予想」があります。

これは人々は簡単には起こりそうにないと考えているが、ウィーン氏は50%くらいの確率でその年の間に起こると考えている予想です。毎年年初に公表されて、今年で32回目となるそうです。ウィーン氏を真似して最近ではあちこちのリサーチ機関が「びっくり予想」を公表するようになりました。

その本家本元の「バイロン・ウィーンのびっくり10大予想・2017年版」は以下のようになっています。

(1)トランプ大統領がほとんど全ての政策について極端な姿勢をやめ、忠実な右派支持者をがっかりさせる

(2)2017年の米国の実質GDP成長率が3%を超える

(3)S&P500が2500ポイントまで上昇する

(4)為替変動幅が増大する(日本円は対ドルで1ドル=130円へ)

(5)米10年国債利回りが4%に接近する

(6)欧州でEUの意義についての疑問が広がる

(7)WTIは60ドルを下回って推移する

(8)トランプ大統領が中国と協調関係を築く

(9)日本の実質GDPがここ数十年間で初めて2%を超える

(10)中東情勢が沈静化する

というものですが、何やら今年もたいへんなことが次々に起こりそうな雲行きですね。どうぞ1年、よろしくお願いいたします。

以上






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