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2016年12月24日

12月24日

2016年12月25日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「日経平均、TOPIXは7週ぶりに反落」

熊本、大分で発生した地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

鈴木一之です。皆さま、厳粛かつ華やかなクリスマスの雰囲気を満喫されていることと思います。童心に帰って、夜空を見上げてみるのは楽しいですね。

株式市場ではさすがの「トランプ・ラリー」も一息入れたかのように見えます。日経平均は先々週まで9連騰という破竹の進撃を続けましたが、先週は高値圏で一進一退の動きに終始しました。

これをもって「外国人投資家はクリスマス休暇入り」と見ることもできます。がしかし、それと同時に、これまでは大型バリュー株の物色が全面的に花開いていましたが、先週は完全に出遅れていた小型グロース株への人気もよみがえっているようです。

マーケットが少しでも頭打ちになるとそのとたんに、次から次へと新しい物色対象が出現してくるところが今の株式市場の最大の特徴です。

騰落レシオは若干低下しましたが、それでもまだ130%台に高止まっており、経験的な過熱圏と言われる120%を大幅に上回った状態のままです。サイコロジカルラインも「9」のままで高止まっています。

年末年始を控えて一息入れる局面ですが、お正月休みに何ごとも起こらなければ、年明けから再び上昇力が加速する、なんていうことも十分に起こりうるポジションに付けているかのようです。

セクター別では、TOPIX-17業種のうち6業種が値上がりし、11業種が値下がりしました。久しぶりに下落したセクターの方が多い週となりました。

上昇したセクターのトップは「食品」、続いて「医薬品」と並んでいます。この辺は先々週とまったく同じ展開で、ここまでの「トランプラリー」でまったく不人気だったディフェンシブ的な内需セクターが続伸しました。

さらに値上がり第5位に「不動産」、第6位に「小売」セクターが登場しています。文字通りの内需セクターばかりが値上がり上位に位置しています。

これまた先々週と同じようにドラッグストア、大手スーパー、外食、百貨店株が幅広く買われました。先週は2017年度予算が閣議決定され、総額97兆円を突破する史上最高額を更新しました。来たる2017年を展望するときに必ず頭をよぎるのが「超高齢化社会」の到来と膨らみ続ける社会保障費の問題です。

お一人で暮らす方が急増する今の世の中にあって、食品・外食など流通ビジネスに携わる方々の悩みは尽きません。日本の社会構造は大きく変わりつつあります。しかもそれがかなりのスピードを伴って。

そこには数々の難問もありますが、同時にそれはビジネスチャンスを見い出す人たちも数多く出現することを意味します。外需の成長とともに、内需の発展も可能性としては同じくらいに十分に広がっていると思えてなりません。

反対に値下がりセクターには、「銀行」、「金融(除く銀行)」、「鉄鋼・非鉄」、「電機・精密」など、トランプラリーで幅広く買われたセクターが登場しました。これもその前の週まで物色されていた銘柄が一服した格好です。この辺にも循環物色の流れが続いている印象があります。日柄調整に入ったということにでしょうか。

発売されたばかりの「会社四季報・新春号」をつらつら読んでいます。ページをめくるにつれ、産業構造の変化が企業業績ベースに大きく影響していることが浮かび上がってきて興味は尽きません。

事業基盤が大きく変化する過程であるならば、企業としてはその潮流をキャッチしないわけにはいかないのです。各社とも必死です。多少の円高、円安や金融政策の変更というものは、30年から50年単位の社会の変化の前でははあまり意味をなさないようにも感じられます。

世の中ははっきりと動き始めています。そのあたりの動きを番組やセミナーを通じて、もっとはっきりとお伝えしてゆければと考えています。今年も残すところあと1週間、最後までよろしくお願いいたします。


以上





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