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2016年12月18日

12月18日

2016年12月18日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「日経平均、TOPIXはついに6週連続で上昇」

熊本、大分で発生した地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

鈴木一之です。本格的な寒さがやってきました。今週はクリスマスです。冬休みまでもう一息ですね。年末年始の楽しい季節、くれぐれもご健康にはご注意ください。

株式市場での「トランプ・ラリー」は一向に衰えを見せません。とうとう日経平均は先週末まで9連騰。騰落レシオは160%に達しており、経験的な過熱圏と言われる120%を大幅に上回った状態のまま、文字通りに突っ走っています。

テクニカル指標ではサイコロジカルラインが「10」まで高まっているので、週明けにはいったん値下がりすることでしょう。問題はそこからの動きで、一息入れたらまた上昇力が加速する、なんてことになったらたまったものではありません。

そして何やら国際情勢がきな臭くなってきました。オバマ大統領が名指しでロシアのプーチン大統領を非難したり、中国が米国の無人偵察用潜水艦を捕獲したり、シリアのアレッポは悲劇的な激戦の末にアサド政権軍の手に落ちたりと、一瞬即発の状態です。

期待されたプーチン大統領の日本訪問では、北方領土返還への言及はまったくと言ってよいほどありませんでした。事実上の「ゼロ回答」の状態でしかなく、トランプ大統領誕生後の日本に対するロシアの態度は明らかに変化していることが浮かび上がりました。

そろそろ「トランプユーフォリア」から覚めて、冷静に現実を見つめる時期がやってきた、ということでしょうか。発売されたばかりの会社四季報、日経会社情報によれば、来期の企業業績はすこぶる好調なので、株価の大崩れは回避できると思うのですが。。

先週の東京株式市場は、T0PIXが6週連続で上昇しました。上昇率はさすがに前週よりも下がりましたが、週を通じて出遅れ株を次々と物色するような、しっかりした展開が見られました。

前の週までの展開とはまったく反対に、先週はバリュー株よりもグロース株が有利の展開となりました。銀行セクターが少しもたついたという事情もあったと思いますが、マザーズ市場をはじめ東証1部でも小型株を中心に、グロース株、高ROE銘柄の動きが目立ちました。

このあたりの動きなどもはっきりと循環物色の特徴を示しています。引き続き配当利回りの高い銘柄の物色も顕著となっています。

セクター別では、TOPIX-17業種のうち11業種が値上がりしました。値下がりセクターは6業種まで増えています。

値上がりセクターのトップは「小売」です。続いて「医薬品」、「食品」と並んでおり、ここまでまったく不人気だったディフェンシブ的な内需セクターが一気に浮上しました。物色動向の変遷がここにも浮かび上がります。

小売株はドラッグストアや大手スーパー、外食、百貨店に至るまで、軒並み上昇を続けました。円安・ドル高が一段と進行しており、118円台までドルは上昇しました。これによって訪日外国人観光客の増加が再び期待されることになり、インバウンド消費関連株が幅広く買われました。

また、それと同時にエレクトロニクス銘柄の復調がさらに進んでいます。これまで動きの乏しかった電子部品株、太陽誘電(6976)や日本航空電子(6807)、ホシデン(6804)などが幅広く買われました。

半導体関連株は東京エレクトロン(8035)が1万円の大台を突破するなど、こちらも軒並み高を繰り広げています。円安を素直に好感してホンダ(7267)、日産自動車(7201)、マツダ(7261)の自動車大手もあらためて賑わいました。

反対に値下がりセクターでは、「鉄鋼・非鉄」、「エネルギー資源」、「不動産」など、前の週まで徹底的に物色されていた銘柄が一服しました。この辺も循環物色がうまく効いているなと思わせる展開です。ただしいずれも押し幅はさほどではありません。

さてここまでくれば、日経平均やTOPIX上ではいつ反落しても不思議ではありません。むしろ上出来すぎる展開と言った方が正しいでしょう。問題は上昇が止まった後、短期的な調整に入った後の展開です。

会社四季報・新春号が発売されて、さっそく購入してページをめくっています。円高で恩恵を受ける会社、反対に円高で苦しむ会社、あるいは円安で苦しむ会社、円安を喜ぶ会社など、実に様々です。それでも着実に業績を伸ばしている企業を多く見つけることができます。

多少の値固め、調整は必要ですが、その先には安定した企業の実力が評価される状況が待っていることでしょう。日本企業はしぶとくたくましく、日々の経営を行っていることが改めて浮かび上がる、会社四季報の新春号です。皆さまもぜひご一読ください。
 

以上





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