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2016年11月26日

11月26日

2016年11月27日 【今週のTOPIX 業種別騰落率】

「TOPIXが11連騰、トランプ相場極まれり」

熊本、大分で発生した地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

鈴木一之です。さすがに寒くなってきました。今週、わが家では暖房を入れ始めました。インフルエンザが発症し、大幸薬品(4574)の株価が急上昇しています。冬本番ですね。

株式市場では先週もトランプ相場が猛威をふるっています。米国の株式市場ではNYダウが史上初の19,000ドルに乗せ、日本ではTOPIXが11連騰を達成しています。

大統領選挙の前には誰も予想もしていなかった展開が、もう3週間も続いています。米国の長期金利も上昇し、それに伴ってドル高が進行しているため、通貨防衛を迫られた新興国では金利引き上げも始まっています。

現在のユーフォリアのような状態がいつまで続くのか、それが次なる焦点です。現在の株式市場ではテクニカル市場の数々が当然ながら過熱感を示しています。TOPIXが11連騰したことによって、騰落レシオは130%台を6日間続けています。サイコロジカルラインは「10」のレベルまで上昇しました。

これらはいずれも近々に上昇相場が一服することを示しています。そういう状態をわかった上で、ここまで買い進んできたわけです。

ただ、上昇相場の震源地は米国なので、日本のマーケットのテクニカル指標をいくら議論しても始まらないのも事実です。トランプ政権の閣僚人事は少しずつ進められている様子で、まだ政権や政策の全体像が明らかになったわけではありません。もうはまだなり。しばらくは現在のしっかりした状況が続くことも起こり得ます。

先週の東京株式市場では、T0PIXが3週連続で上昇しました。今年7月以来のことです。為替が113円台まで円安・ドル高に振れたことが大きく影響しています。

引き続き大型・バリュー株が先導する展開となっています。小型株やマザーズなど新興市場は動きが鈍いままですが、それでも先週はこの辺りにも力が備わってきました。

セクター別では、TOPIX-17業種のうち16業種で値上がりしました。唯一の値下がりセクターが「医薬品」でした。

値上がりセクターのトップは「自動車・輸送機」です。トヨタ自動車(7203)が堂々たる値上がりを示しており、富士重工(7270)、マツダ(7261)が続いています。先週は日産(7201)、ホンダ(7267)の出遅れグループまでが買われました。

ホンダは円安メリットと見られる銘柄の代表格ですが、同じようにキヤノン(7751)、カシオ(6952)、任天堂(7974)、川崎重工(7012)、ブリヂストン(5108)も一斉に大きく上昇しています。

セクター別の上昇率の第2位には「鉄鋼・非鉄」が登場しました。最も収益的に厳しい鉄鋼セクターが買われる地合いに変化しています。ステンレス鋼の2割値上げが浸透し、電炉メーカーでも東京製鉄(5423)が12月から全品種の値上げを打ち出しています。

中国からの安値輸出に苦しめられてきた業界環境が大きく変わっています。このあたりは「トランプ相場」とは少し意味合いが異なります。トランプ現象による株価上昇とそうでない銘柄の上昇は少し区別して考えるべきかと思います。

その点ではグンゼ(3002)、クレハ(4023)、北川鉄工所(6317)などの上昇は、低PBR、高利回り銘柄への物色意欲の表れと見られ、注目に値いします。JR九州(9142)も静かに上値を志向しています。


以上






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