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2016年10月15日

10月16日

2016年10月16日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「景気はよいのか、悪いのか、特にアメリカ」

熊本、大分で発生した地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

鈴木一之です。さすがに10月も第2週が終わるとなると、異常気象続きの日本もようやく涼しくなってきました。涼しさを通り越して朝晩などは冬の寒さのようです。皆さま、体調を崩さないようにお気をつけください。

今週の東京株式市場は、T0PIXが反楽しました。9月以降、あいかわらず1週おきにプラスとマイナスが交互に繰り返される展開が続いています。

それと言うのも景気の良し悪しが一向にはっきりとしないためです。特にアメリカ。ISM製造業&非製造業の景況感指数が飛びぬけて良い数字かと思いきや、雇用統計は期待した割にはもの足りない内容で、どっちつかずの状態が続いています。

少し前であれば、このような「景気が良くも悪くもない」という状態は、ゴルディロックス的な相場を招いてマーケット的にはむしろ良いとされていました。

しかしそういう状態もずいぶんと長らく時間が経過してしまい、市場参加者は慣れっこになってしまったようです。いったい良いのか悪いのか、どちらなんだとしびれを切らしてきたようで、年内の利上げ観測のあるなしに直結し始めて、だんだんと不穏なムードになってきました。

為替市場は102円と104円の間を行ったり来たりで、はっきりとした動きが取れません。当分はこの調子が続きそうです。

景気動向に関して、日本はどうかと問えば、こちらは日を追って景気の悪化が目立つようになってきました。天候不順に直撃された2月決算の小売企業の第2四半期決算は、日経新聞の集計ベースでは最終利益が▲15%の減益となり、企業業績は少しも芳しくありません。今月末からスタートする3月決算企業の内容も大きな期待は持たない方が無難です。

セクター別では、TOPIX-17業種のうち7業種が値上がり、マイナス業種は10業種に広がりました。

値上がりセクターの上位には「エネルギー資源」がトップで、「商社・卸売」も上位につけています。先週からのOPEC減産合意にロシアも加わる見通しが浮上しており、資源価格の騰勢が続き、エネルギー関連株が幅広く物色されました。

それと歩調を合わせて、千代田化工建設(6366)や日揮(1963)などのプラント関連株も堅調な動きを続けています。

反対に値下がりセクターには「鉄鋼・非鉄」がワーストで、続けて「銀行」、「医薬品」、「化学」などがランダムに登場しました。

今週もそうですが、このところ景気敏感株とディフェンシブセクターが交互に物色されています。これまでにもそういう循環物色が幾度かありましたが、最近はその動きがきわめて短期間に入れ替わっています。1日おきに景気敏感とディフェンシブが切り替わります。

これはいくらなんでもあまりに極端な動きです。今週は3連休明けでスタートしましたが、週初の火曜日は鉄鋼株やエレクトロニクス株を中心とした景況感指数が値上がりの中心でした。それが水曜日以降は頭が重くなり、対極のディフェンシブセクターが浮上しました。

景気敏感株は高ベータ銘柄、ディフェンシブセクターは低ベータ銘柄と言い換えることができます。今の物色動向は景気見通しを介在にして高ベータ銘柄と低ベータ銘柄が猛スピードで入れ替わりながら物色されている状況です。

このような循環スピードの速さはまるで経験がありません。それだけ景気の先行きに誰も自信が持てなくなっているのでしょう。それが「ニューノーマル」の実態と言えばそれまでですが、そうだとすれば決定力のない今の状態のままで年末まで突き進んでしまうのでしょうか。

いずれにしても「新常態」に慣れるしかないということなのでしたら、慣れるしかありません。こういうモヤモヤした状態の時に、次の相場の柱が突如として出現したりするものです。頼みのマザーズ、ジャスダック市場にもう少し期待しておきましょう。

以上






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