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2016年08月13日

8月13日

2016年8月14日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「お盆休みは終盤、株式市場は徐々に上向きに向かう」

熊本、大分で発生した地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

鈴木一之です。リオ五輪の熱戦から目が離せません。世界は強い、世界は速い。それでも日本選手団は世界のトップ選手を相手に立派な戦いを挑んでいます。その雄姿から少しも目が離せません。

先週の株式市場は反発しました。決算発表が盛んに行われる中で、好決算銘柄があらゆる業種から出現しており、円高を恐れていた事前の警戒感を徐々に吹き飛ばしています。

中でも輸出関連株と景気敏感セクターの中から、決算発表を機に値を飛ばす銘柄が相次いでいます。確かに発表される決算内容は、前年比で見てもかなりの減益なのですが、その中身がそれなりに良好であるという理由からです。マーケットは物色の質の変化がはっきりと感じられるようになりました。

加えて、先日の日銀・政策決定会合によって決定されたETFの買い入れ期待が効いています。指数は日経平均が優勢でTOPIXや中小型株が出遅れています。「相場は悲観とともに生まれ、懐疑の中に育ち、、」の懐疑で育っている最中のようにも思えてきます。

TOPIXは2週ぶりに反発しました。業種別では、TOPIX-17業種のうちすべての業種が上昇しています。

長期金利の上昇や欧州銀行問題は先週は影をひそめています。人工知能やAR、VR、自動運転などのテーマ株も裏に回っています。その間に景気動向に関する話題が浮上するようになりました。

上昇したセクターの上位は「機械」を筆頭に「エネルギー資源」、「電機・精密」、「鉄鋼・非鉄」など新興国を中心とする景気動向に敏感なセクターが急浮上しています。

「銀行」は「金融(除く銀行)」、「不動産」などのいわゆる金融セクターもしっかりした動きを続けています。長期金利は上昇含みですが、それがマーケットに対してダメージを与えるというよりも、行き過ぎたマイナス金利が正常化しつつあるという好意的な方向に向かっているようです。

値下がりセクターはありませんが、比較的上昇の鈍かった業種としては「医薬品」、「運輸・物流」などのディフェンシブ的なセクターです。

景気動向に市場の関心が向くとディフェンシブ的なセクターはどうしても背景に後退してしまいます。このあたりのシーソーゲームが依然として続いているようです。

米国の雇用統計が発表されるのが第1金曜日、その翌週の月曜日に労働市場情勢調査が米国では発表されます。7月分は1.0となりました。7か月ぶりにプラス圏に戻っており、米国の景気後退リスクはここでもひとまずは回避されています。

米国の株式市場はいち早く史上最高を更新。新興国経済も安定しつつあり、円高にもかかわらず日本の企業業績はそれほど悲観するものでもありません。そこに28兆円もの景気対策がいよいよ発動されることになります。株を買う環境としてはかなり良好になりつつあります。

日経平均は7月の戻り高値を先週末の時点で抜きましたが、日銀のETF買い期待でTOPIXは出遅れており、過熱感はさほど感じられません。

お盆休みも明けて少しずつ市場参加者が戻ってきます。決算発表もほぼ終了したことから、これからは秋口に向けて機関投資家のポートフォリオの入れ替えが始まることになります。

ここから11月ごろまでは、例年のケースで言えば、業績のよかった銘柄の一本釣り的な物色が強まることになるでしょう。グロース株、バリュー株を問わず、業績内容のよかった銘柄をピックアップする作業を根気よく続けてゆくことにいたします。

以上








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