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2017年09月02日

9月相場スタート、NY市場は最高値に迫る

2017年9月3日 【先週のTOPIX 業種別騰落率】

「9月相場スタート、NY市場は最高値に迫る」
 

鈴木一之です。9月になりました。今年の夏の思い出を胸に詰めて、学校では新学期を迎えています。子供たちの弾けるような笑顔、笑い声ほど平和を象徴するものはありません。


先週の火曜日、不吉な「Jアラート」の音で目を覚ました方も多いかと思います。北朝鮮のミサイルが頭上を飛び越えて、太平洋に落下するという事態が日常になりました。今や核弾頭を搭載している可能性も浮上しています。


それでなくても無数の不安材料にさらされている金融市場は、かつてないほどにおびえています。火曜日の株式市場も売り物で始まるのは仕方のないところです。

ただしその後は週末にかけて株価は上昇しました。月末という「全体に上げ賛成」の基調も重なったのでしょうか。大型株を中心にしっかりした動きを取り戻しました。


あいかわらず日経平均の上値は重いのですが、中小型株には以前の騰勢をはっきりと取り戻しつつある銘柄も目立ちます。設立から比較的日の浅い企業が目立ちます。

先週の東京株式市場では、TOPIXが4週ぶりに上昇しました。米国の株式市場が再び史上最高値に接近していることが支えとなっています。


世界経済は安泰です。金融市場では「出口戦略」に傾くFRB、ECBの動きをにらんで神経質さを増しているものの、経済環境そのものはいたって好調です。ブラジル、中国、インド、ロシアなど新興国の株価が一段としっかりしてきました。


セクター別では、TOPIX-17業種のすべてが値上がりしました。このような全面高の現象は6月第1週以来のことです。

中でも上昇の目だっているのは、珍しく「医薬品」でした。武田薬品工業(4502)の堅調さが際立っていますが、ロート製薬(4527)、参天製薬(4536)、ペプチドリーム(4587)とここでも中小型株が元気です。


そういえばシード(7743)やメニコン(7780)などのコンタクトレンズ専業の株価も上値追いを続けています。目薬の会社と合わせて、現代社会は「目」の健康に突如として目覚めたということなのでしょうか。

いずれも業績は好調です。確かにスマホの画面ばかり見ているとやたらと目が疲れます。パソコン作業を続けていても肩が凝ります。テロ事件のない(少ない)日本ならではの事情ですね。

医薬品以外の業種で目立ったのは「商社・卸売」です。伊藤忠(8001)が年初来高値を更新したのがこのジャンルの象徴的な動きでした。


ほかにも白銅(7637)、アルコニックス(3036)、マクニカ富士(3132)、神鋼商事(8075)、松田産業(7456)、伯東(7433)など、電子部品、非鉄金属、機械、燃料ガスなど、数えきれないほど無数の専門商社群が一斉に高値を追いかけています。

この辺りにも今の日本の景気の好調ぶり、設備投資が活発化している産業界のにぎわいが現れています。景気と「商社・卸売」セクターの関係は奥が深いといつも感じます。


昨日の東京セミナー、大勢のお客様にお越しいただき本当にありがとうございました。お昼ごろまではあいにくの雨模様でしたが、セミナーが終了して会場を出るころにはその雨もあがり、きれいな青空が広がっていました。


ゲストの永濱さん、渡辺雅文さんを交えて活発な議論を交わすことができました。おかげさまで私も新しい知見をたくさん得ることができました。私にとってセミナーとは「準備する」ことに意義があります。そこで新たな発見、学習が山ほどあります。


日に日に空が高く感じられます。本当に夏が終わったのだなあとしみじみ思い、少し寂しくなります。涼しくなってこれからは読書もはかどりますので、少しまとまった文章を書いてみようかなどとひそかに考えているところです。

日々あくせく働いて普段はあまり考えることもありませんが、やはり日本は平和な国です。外国人観光客が夜の街を普通に散策できるくらいに平和です。それが何より一番大切なことなのだと、Jアラートの鳴り響いた週にあらためて胸に刻みました。

以上





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