ザ・カセットテープ・ミュージック

スージー鈴木のボーナス・トラック

2018年04月13日放送

第14回「ああ素晴らしきマリーンズ・ミュージック!」

■『マリンに集う我ら』

  • アルバム『千葉ロッテマリーンズ オープニングテーマ集 野球があるから』より
  • 2010年
  • 作詞:MMJP
  • 作曲:MMJP

千葉ロッテマリーンズは優秀な音楽に囲まれたチームである。球団歌だけでなく、マリンスタジアム・ライト席の応援団が奏で・歌う応援歌も、音楽的にとても豊かで、聴いていて非常に心地良い。

その中でも、この『マリンに集う我ら』は、最も素晴らしいもので、野球という枠組みを外し、普通のポップスとして聴いても、普通に売れるのではないかと思わせる。カラオケで歌ってみたい。

ポイントはメロディである。Jポップっぽいのだ。球団側が用意する楽曲は、古くは阪神タイガースの『阪神タイガースの歌』(六甲おろし)の昔から、軍歌・行進曲・演歌っぽいのが多いのだが、この曲は、とても今っぽく、新しい。

そして更に。この番組を見ている人にはおなじみの、あの「ソ#」がメロディに入っているのだ(歌詞「♪おなじゆめをちかう(同じ夢を誓う)」の「な」)。

この曲は2010年の、あの「下剋上日本一」のBGMとして、ファンの間で記憶されている。忘れられない日本シリーズ第7戦、岡田幸文の決勝三塁打の残像に「ソ#」が聴こえる。


■イチカシ吹奏楽部『全力の空へ』(清田育宏応援歌)

  • アルバム『ブラバン!甲子園U18-02』より
  • 千葉ロッテマリーンズの外野手=清田育宏の応援歌。
  • 2012年
  • 作曲:MMJP

最初に『ブラバン!甲子園』について説明しておくと、野球の応援歌を吹奏楽団(ブラバン)が演奏するのを収録したCDシリーズであり、07年の発売後、野球ファンの中で、異例のブームとなったものである。

次に、清田育宏について説明をしておくと、マリーンズの背番号1。世の中的に目立たない選手が多い中(失礼)、陽性のイメージを発している珍しい選手で、私は彼のファンである。

しかしなぜ、清田育宏の応援歌をここで取り上げるかというと、この応援歌、音楽的に「深い」のだ。応援歌だけに、とても短い曲なのだが、短い中で、何と転調をする。転調する応援歌......かつてプロ野球史に存在したのだろうか?

具体的には短三度上の転調で、突然キーが変わる感じは、ユーミンの楽曲のようでもあり、さらにはポール・マッカートニーのようでもある。

音楽的に古臭い、野球ファンの中でしか共感しあえない応援歌が多い中、このような応援歌が増えるのは、音楽&野球ファンとして嬉しいし、そんな応援歌を持っていることが、マリーンズファンとして、誇らしいのだ。

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