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BS12 トゥエルビ放送番組審議会

第44回BS12 トゥエルビ放送番組審議会 議事概要

開催にあたって: 今回は改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」に伴い書面審議とし、資料・審議番組DVDを各委員に送付し、レポートで意見・質問をいただいた。
     
委員: 総数9名
委員長 石田 寛人(金沢学院大学 名誉学長)
副委員長 勝島 敏明(公認会計士・税理士)
委員 山下 東子(大東文化大学 教授)
委員 菅谷  実(慶應義塾大学名誉教授)
委員 古濱 洋治(元郵政省通信総合研究所 所長)
委員 伊藤 佳子(プロゴルファー)
委員 坂田 康太郎(株式会社CAP代表取締役社長/音楽プロデューサー)
委員 臼田 誠次郎(元日本工営㈱代表取締役副社長)
委員 小林 千寿(日本棋院 棋士)
     
放送事業者側
代表取締役社長:須磨 直樹
編成・営業本部長兼事業開発部長:目黒 芳則
管理本部長兼業務室長兼技術部長兼企画経理部長:中林 裕士
編成部長:清水 友明
人事総務部長(事務局):園田 誠
情報技術統括(事務局):尾上 一也
人事総務部(事務局):三田村 直紀
     
議事概要
須磨社長ご挨拶(事業概要について)
     
議題1 番組種別分類結果公表について
2019年10月~2020年3月の第3月曜日を起点とする各1週間(計42日)に放送した番組の種別の分類と、種別ごとの放送時間の合計が書面にて報告された。
     
議題2 2020年4月以降の番組編成内容について
「プログラムガイド(2020年4・5・6月)」及び番組宣伝動画に基づき、2020年4月以降の番組編成内容について説明があった。これに対して、委員から質問とコメントが出された。質問に対しては、事業者側が回答し、コメントについては、適宜、今後の番組編成に活かしていくこととした。
     
議題3 審議番組 ドラマ「課長バカ一代」について
審議番組について、ダイジェスト版を視聴後、レポートをお送りいただいた。
委員からの主なコメントは次の通りである。

・主演の尾上松也の表情の豊かさはさすが歌舞伎役者というところだった。
・ストーリーも邪気の無い主人公が結果的に腹黒い大人を成敗する仕立てで、スッキリ感があり微笑ましかった。くり返し見ても、そこここにギャグが満載で何度見ても楽しめた。
・自宅待機が多くなったいまこそ、このような番組の価値があるのではと感じた。こんな時だから、この「能天気な明るさ」は貴重かなと改めて思った。
・歌舞伎役者の名のある方が「生の変顔」で熱演している事に違和感を覚えると共に意気込みも感じた。
・部長の領収書の内容、処理の仕方など、バブル期を思い出させ、懐かしく、今では、とても通らない話だと改めて気づかされた。
・いかにも現実離れの描写なので、こんなことは現実にはないよね、といった感じを持ちながら視聴した。しかし、俗にいうサラリーマンの悲哀を感じないことはないので、それなりにインパクトがあったように思う。娯楽番組の範囲でそれなりに面白い番組で、次回の内容はどうなるのかなといった期待すら感じた。
・登場人物の人物設定がわかりやすく、この先、どのように展開となるのか興味を持たせる内容であった。
・サラリーマンの悲哀を面白おかしくアレンジしたコメディで、佳作である。
・昨今の新型ウィルス感染予防による閉塞感の蔓延する中で、真面目なお笑いの番組の提供は時宜を得ている。
・主人公は、職場の雰囲気が読めない堅物として描かれ笑いを誘うシナリオだが、場の設定や言動が一昔前の事で、何を今更と言う感じがする。対象は中高年か、若い人には理解できないかも知れない。
・ストーリーからすると、歌舞伎俳優を主人公に持ってくには重々し過ぎる感じがする。軽い感じのする役者の方が良かったのではないか。
・部長が最初に課長の椅子を用意したと言って喜ばせ、すぐその後で課長補佐と訂正するのは少し気になった。
・席に戻って部長席に座るのも、元々とその部にいたものならば部長の席は分かっているはずで、それに座る、また元の課長の席がないのも気になった。
・どのくらいの規模の会社を想定しているのか分からないが、中規模以上だと社長室に行くには秘書室を通す必要があり、直に社長室に入れるのは少し気になった。これらは常識的な観点からの問題点であって、これらをひっくり返すのがお笑いドラマのポイントということだと思うので、素直に笑って楽しみたいと思った。また、俳優陣も凄い陣容で驚きだった。
・原作漫画を読んでいない私にとっても、ギャグ漫画を原作としているのだろうと推察できる番組だった。
・八神課長役の尾上松也さんはてらいなくギャグ調の動作やせりふをこなす演技力があり、主役に適任だと思った。原作漫画の主人公と風貌が似ているので、原作を読んだ方は特に楽しめたのではないか。
・最後の予告も、「次を見てみたい」と思わせる作りだった。
・視聴開始後しばらくは、この番組がコメディなのかパロディなのか、はたまた熾烈な出世競争をするサラリーマンを「バカ」と表現して会社勤めの悲哀を表現したいのかが判断できなかった。第1回放送分は視聴者を掴むことが必要なので、もう少し早く番組の性格が分かったほうが良いと思った。
・登場人物とその肩書・名前が多出すること。これらを全部把握していなければ番組の理解が進まないのかと身構えた。顔なじみのない役者さんが多かったため、余計に覚えにくかった。ただ、第1回放送分であるため、これからの話の展開のカギとなる人々をお披露目するという意味で仕方がないのかもしれない。
・八神さんが「課長」の座に執着する人物であると同時に、役職や自分の立ち位置を意に介さず猪突猛進する人物であるというキャラクター設定は、理解するのが難しい。
・尾上松也さん扮する八神和彦役がよくハマっていたと思う。
・映像も、編集も、セットもあえて「昭和な感じ」で、原作を意識されて作られており、原作ファンにも抵抗なく受け入れられるのではないか。
・尾上松也さんの大げさな顔芸も「マンガ風」でなかなかよかったと思う。
・シリーズの第一回目。ストーリー展開の面白さを追求するよりも、登場人物の紹介にポイントが置かれている。このような第一回の映像を審議対象にすることについては議論がありえよう。他面第2回以降の映像を観ても人間関係がよく分からないということもあろう。このような続き物に関する番組審議の難しさを感じた。
・第1回目を見た視聴者に2回目以降を期待してもらえる映像になっているかどうかであるが、私個人は、それなりに面白く見終えた。
・「『課長』に拘る」という時代の背景は、まさに昭和の高度成長期のものである。社員の机の配置、積まれた書類の高さで示される仕事の量、ガラケーの使用、お茶くみの仕方とその茶碗など、昭和期平成前期の社内風景の典型とも言える。全体に昭和の色が濃いように感じたが、1996年から2000年まで連載された野中英次のギャグ漫画を映像化したものと知り、時代背景として、納得した。
・いろいろ議論はあろうが、戦後日本が大発展した「昭和」の時代が、目の前に映像として展開するのに懐かしさを覚えた。
・7人(6人とロボット風機械ボブ)が横一列に並び歩いて前進してくる出だしは、他のテレビ映画でもよく見られるところである。
・座る椅子に関する肘掛けの有無について、早く昇進して肘掛けのある椅子に座りたいという願望は、企業文化・組織文化全盛の時代に多くの職場で広くあったところである。あのような進行は、オーバーであることはともかくとして、内容的にはまことに常套的ではあるが、高年齢層はノスタルジーを感じるであろう。
・出演者はそれぞれよく演じているように感じた。一般的に、歌舞伎界出身者は演技が大袈裟で、主人公八神和彦を演ずる尾上松也の顔の表情を変化させるあたりにそれを強く感じた。しかし、それは、困ることでも、いけないことでもない。問題は、歌舞伎界の演技者と一般の演技者の演技の調和であるが、この場合、これが上手くいっているように感じた。見ていて、バラバラ感、違和感がなかった。
・名称に関してはやや手軽、気軽に付したという印象が強い。しかし、本シリーズは、原作の漫画の映像化であるから、名称の付け方もそれなりに理解できる。漫画などの場合、実在の会社にかなり近い名前を付け、それによって、描きつつある組織なり人物なりのイメージをはっきりさせることは、有力な手段であるからである。

以上

放送番組審議会議事録

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