代表例:尾崎豊『卒業』
番組企画の第1回「輝く!日本カセットテープ大賞」(2017)で「最優秀ソ#大賞」に輝いた尾崎豊『卒業』(1985)や、沢田研二『時の過ぎゆくままに』(1975)など数々の名曲を生んだ音階“ソ#”。一般的には取り上げられることも少ない音階ですが、こだわる2人は、“ソ#”こそ曲のエモさを引き出す!と解説していきます。

“ソ#”は80年代だけではなくJ-POP全般にも用いられ、スージー鈴木は“aikoのソ#連打”と銘打った『カブトムシ』(1999)をピックアップ。こちらはサビで、“ソ#”が5回も連打されているのです。マキタスポーツも、「aikoのすべてが詰まった出色の作品」と絶賛しました。
ちなみに、世界でもっとも有名な“ソ#”曲には、“早すぎるソ#曲”(曲の冒頭からソ#)でもあるザ・ビートルズ『イエスタデイ』(1965)を挙げています。2019年にブレイクした、Official髭男dismの同名異曲『イエスタデイ』にも“早すぎるソ#”が使われていると、その手腕に興奮する2人なのでした。