未来への教科書

~For Our Children~

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番組紹介

従来のテレビ番組にはない、基本的ノーカット編集により地域のキーパーソンの言葉をそのまま届けることで、言葉から浮かび上がる真実を発信していく番組。大震災を乗り越え、立ち上がろうとする東北の人々の力強い姿を広く伝えることで、子供の未来を守るための感覚の共有を進めます。リアルな復興の姿を捉え、被災者の目となり口となり耳となることで、復興への道のりを支援していきます。



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Youtubeにて過去の番組を公開中!

オンエア情報

放送日程が決まり次第、お知らせ致します。

次回放送内容

最終回(第117回)『特別編 ~子供たちのために~(後編)』
今回は特別編・後編。
復興支援メディア隊の代表である榎田竜路との対談形式で、一般社団法人 re:terra(リテラ)代表の渡邊さやかさんをゲストに迎えてお話を伺った。
後編のテーマは”地域経済”
東日本大震災から5年が経過しようとしている今、地域経済のあり方はどうあるべきなのか?
過去に番組で取り上げた、渡邊さんの気仙地域での椿油製品を使った地域復興事業や、渡邊さんが関わる東南アジア諸国と東北との接点を紹介していきながら一緒に考えていく。

<あのころの子供たちを訪ねて>
以前番組で取り上げた子供たちの、あの時の気持ちと今を追いかけるコーナー。
被災地の子どもたちにカメラを渡し、写真と言葉を使って震災への思いをポスターとして仕上げた作品群がある。復興支援メディア隊が呼びかけ、各カメラーメーカーからの支援で実現したこのプロジェクトは2011年10月より「未来の教科書写真展」として全国各地で開催された。今回は、その中で反響の大きかった1枚に注目。タイトルは『がんばり屋、おけけ』
被写体となった尾形圭介くんに母校の釜石市立唐丹中学校を訪ねてもらい、当時の気持ちや、被災体験を通じて感じた現在の思いを伺った。






過去の放送内容

第116回 『特別編 ~子供たちのために~(前編)』
今回は特別編・前編。
復興支援メディア隊の代表である榎田竜路との対談形式で、精神科医でみんなのとなり組代表理事でもある堀有伸さんをゲストに迎えてお話を伺った。
前編のテーマは”福祉・医療”
東日本大震災から5年が経過しようとしている今、医療や福祉のあり方はどうあるべきなのか?
過去に番組で取り上げた、みんなのとなり組のコミュニティを繋ぐ活動や、堀さんたちが制作した震災後の心のケアをまとめたプログラムを紹介していきながら、一緒に考えていく。

<あのころの子供たちを訪ねて>
以前番組で取り上げた子供たちの、あの時の気持ちと今を追いかけるコーナー。
福島県立あさか開成高校演劇部の演目『この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?』は、福島第一原子力発電所事故によって引き起こされた生徒たち自身の不安や葛藤を、セリフやエピソードに入れ込むことによって反響を呼んだ。その演劇に出演していた香西佳菜子さんに当時の葛藤や現在の思いを伺った。






第115回 『人と種をつなぐ~出前授業プロジェクト~』
昨年度から始まった、我々復興支援メディア隊が行っている「出前授業プロジェクト」。これまで番組に登場して頂いた方々に、一日だけ「先生」になってもらい、中学・高校生に授業をするというもの。昨年度の好評を受けて、今年度も行われることになった。今回、授業が行われることになったのは、岩手県久慈市にある岩手県立久慈東高等学校。先生となるのは二人。長谷川純一さんと清水琢さん。二人がつくっているのは会津伝統野菜と呼ばれる作物。江戸時代から伝わる、地域の風土にあったやり方で福島県会津地域で農業をしている。会津伝統野菜と、今多く市場に出回っている野菜の違いは、種にある。品種改良を繰り返した作物はF1種と呼ばれる一代限りのもの。それに対して、在来種である会津伝統野菜は親から子へと種を受け継いでいかなければならないのだ。地域の伝統を受け継いでいくことと、人とのつながりを大事にすること。それが東日本大震災以降、二人を復興に向けて動かしてきた原動力だった。種を未来へと受け継いでいくように、その思いを子どもたちに伝えていきたいと二人は語る。長谷川さんと清水さんが久慈東高校で行った授業の様子を取材した。





第114回 『ひとつのグラブに託す夢』
「大仏グラブプロジェクト」は、奈良県大和郡山市のグラブ工房経営・梅原伸宏さんが中心となって進められている、東大寺の大仏様の手の大きさに合わせた全長3.6メートルの野球グラブを制作するプロジェクト。梅原さんは東日本大震災以降、子どもたちへの野球用具の支援活動を実施してきた。その活動から生まれた東北の野球指導者達との交流がきっかけとなり、今回のプロジェクト実施に至った。震災で亡くなられた方々への追悼や東北の子供たちを応援するという思いに加え、震災を風化させないという気持ちが込められている東大寺の協力を得て、同プロジェクトが始まったのが2015年3月11日。昨年夏、東北の人々とともにグラブが制作されていく過程から、12月に東大寺大仏殿で行われた奉納式までを追い、野球を通じた非被災地からの支援と、協働する東北の野球人の思いに迫った。




第111回 『ふるさとから続く道』

岩手県一ノ関市出身の佐藤柊平さんは24歳。
現在東京都内で、地域の再発見を目的に、地域情報の発信や、イベント実施、マーケティングなどを手がける会社で働いている。
東京の大学に進学後、最初の春休みに震災が起こった。
震災直後は大学生活と平行して物資支援を始め、現地での支援者と被災者のコーディネートなど、様々な支援活動を続けてきた。
復興の途上で支援の形が変化していく中、佐藤さんは自分にしか出来ない事をやろうと思い至った。それは、復興とも絡めながら、新しい「ふるさとづくり」ができないか、という試みだった。
佐藤さんは、仲間とともに2014年4月、岩手県内で「東北ふるさとづくりパートナーズ」という団体を立ち上げる。そのような活動のきっかけは、古里、一ノ関市大東町にあった。
中学生の頃、区画整理などで姿を変えていく古里を写真に撮りはじめた佐藤さんは、写真を通じて地元の人たちと交流したり、古里の美しさ、すばらしさを自分なりに感じてきたが、地域の本当の素晴らしさが一般には伝わっていないと考え、現在の活動につながっている。ふるさとづくりに関する活動の一つ、「一ノ関×はっぷん塾」。一ノ関出身者や在住の人々が集まり、東京から講師を迎え、これからの地域づくりに向けての学びの場として開催、関係者の思いがつながり、共有する場となっている。昨年から活動が始まり、今年11月に第2回が開催された。佐藤さんの活動やふるさと大東町の様子を中心に取材し、はっぷん塾の様子やそこに集う人たちにもお話を伺いながら、若い世代の「ふるさとづくり」という新たな取り組みに迫った。



第110回 『歴史はよみがえるのか?~震災で失われたもの~』

日本は世界でも珍しいほど、多くの古文書が残されている国であると言う。旧家や寺に残された、証書や日々の暮らしについての記録。それらは地域と、そこにかつて生きてきた人々の歴史である。2011年の東日本大震災では、これらの古文書の多くも被害を受けた。NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城資料ネット)は震災後、一月もたたないうちから被災地へ入り、歴史資料のレスキューを行ってきた。倒壊した蔵から古文書などを救い出し、修復して、保存のために撮影をする。今までに撮った古文書の画像は110万点にもなる。それでも震災から一年のうちにレスキューをしたものしか終わっていないのだ。震災から4年半。津波の被害を受けた場所の風景は大きく変わり、震災前の姿を思い出すことは難しくなってきている。いつか、そこには新しい町ができるだろう。その時、それまでの町の歴史と人の営みは引き継がれていくのだろうか?宮城資料ネットの活動を皮切りに、市民ボランティアの方々、全国各地の歴史資料ネットワークに取材し、「被災地の歴史はよみがえるのか?」 について考えた。




第109回 『未来へつなぐ、牛の新たな使命 ~農家と研究者の帰還困難区域での取組み~ 』

東日本大震災から5年目、福島県双葉郡大熊町にある池田牧場。
ここは原子力災害を起こした福島第一原子力原発電所から約6kmほどしか離れておらず、国が一般人の立入りを原則禁止している帰還困難区域という地域に該当する。

しかし、そういった場所で50頭ほどの牛を飼っているのが、牧場の所有者、池田美喜子さんとその夫・光秀さんだ。国によって繁殖も出荷も許されていないという、牛たちにいったい何を望むのか。
また、低線量被ばくした牛の調査・研究を通して、池田さん夫婦や同様の状況下にいる農家たちを支援している団体がある。岩手大学や北里大学の獣医・畜産系の研究者を中心に組織されている「原発事故被災動物と環境研究会」だ。ここの牛を研究し続けることができれば今後、人間についても応用できる、有用な研究成果が得られるはずだとして、彼らは数ヶ月に1度、現地調査にやってくる。
そして、両者の様子を震災後から見続けてきた、ノンフィクション作家、眞並恭介さんは、取材をもとにしたノンフィクション小説「牛と土」を発表し、その作品は権威ある文学賞を得た。その眞並さんはこの地域の現状をどう捉え、そして、その先に何を見据えているのだろうか。
それぞれが事故の教訓を未来につなげるため、最善を尽くし奮闘している姿を追った。



第108回 『藍から生まれる物語』

気仙沼市で藍染工房「藍工房OCEAN BLUE」を運営する藤村さやかさん。藤村さんは結婚前、東京でライターとして会社を経営していた経歴を持つ。結婚を機に移住するまで気仙沼とは縁がなかった藤村さんは、初めて暮らす土地で子育てをしながら、ママたちが働き、集い、情報共有をする場を作りたいという思いを募らせた。
「藍工房OCEAN BLUE」は、2015年6月から運営開始。藤村さんは市内の子育てサークルの代表を務めながら、現在子育て中のママたちと共に工房を切り盛りしている。藍染に触れることも気仙沼に来て初経験だった藤村さんだが、当初からその魅力に惹かれ、独自のセンスで染めの世界を追求してきた。
工房には日々、様々な人々が訪れ、藍染めワークショップを体験するなど、藍染めを楽しむ場となっている。その合間にイベントへの出店もこなすなど、子育てと仕事の両立に奮闘する日々が続く。
震災後に生まれた息子の零くんを、ご主人の聡さんとともに育てる藤村さん。震災後に気仙沼にやってきた子育て世代は増えているという。工房を訪れる方々にお話を伺いながら、被災地での子育て世代の日常や、子どもに託す思いに迫った。



第107回 「被災地に咲いた花」

2011年3月11日に東北を襲った大津波。沿岸部の水田は海水につかり、稲作を一時的に諦め、田から塩を抜くために水を張ったまま放置されていた。同年の夏、その場所から見慣れぬ花が咲いた。青紫色の植物の名前はミズアオイと言う。全国的に絶滅危惧種に指定されている希少植物だ。ミズアオイは岩手・宮城・福島の沿岸部のところどころに咲いていた。
 昔、土の奥深くに埋まっていた種子が、津波によって土地が撹乱されたことから地表に現れ、芽を出したのではないか、と岩手県立大学の平塚明教授は考えている。ミズアオイは昔から日本人に愛されてきた植物だった。だが、米の収穫量をあげるために農薬を使用し、徹底的に排除してきたために絶滅しかけている。ミズアオイのことを調べていくにつれて、現れてきたのは被災地での植物をめぐる環境を保持することの難しさだった。

 岩手県立大学で砂浜植物を研究する島田直明准教授も同じような問題にあたっている。岩手県十府ヶ浦海岸の防潮堤工事によって、海岸の砂浜植物の行き先が失われつつあるのだ。十府ヶ浦の砂浜植物、とくにハマナスは、この地域で昔から愛されてきた植物だった。島田准教授は地元、野田村に住む人々と一緒に砂浜植物を守る活動をしている。
 東日本大震災を挟んで、日本の環境問題への意識は大きく後退している。復興を進めていかなければならない被災地で、生物多様性をどう考えればよいのか? 岩手県立大学の両教授に取材した。



第106回 「未来をつくる」キャンプ~持続可能な社会を目指して~」

みどりの東北元気キャンプ。
参加者のほとんどは福島県内の小中学生。福島県西部に位置するキャンプ場で3泊4日をすごす。キャンプの主催をされているのは、教育心理のプロである大熊雅士さんと小林正幸さん。
東日本大震災で被災した子どもたちの心のケアを目的として2011年より始まった。年々変わっていく子どもたちをみて、キャンプの目標を「持続可能な社会」の構成者を育成するという、未来をつくるための意味合いにシフトしたという。
この夏のキャンプでも、子どもたちが皆で話し合い、決断し、課題を乗り越え、成長していく姿がそこかしこで見られた。キャンプで人材を育成するとは、一体どういうことなのか。キャンプの様子を追いながら、そのねらいに迫った。



第105回 「"木づかい"の魅力を次世代へ」

福島県は全国第4位の森林面積を持ち、林業や木材加工業が盛んである。しかし東日本大震災以降は風評被害や山林の除染など、以前とは違う状況の中に置かれている。この夏、同県で、進路選択を間近に控えた高校生向けのセミナーが開かれた。この"「木づかい体験」高校生サマーセミナー"には、高校生達に林業や木材加工など様々な木の魅力を伝える目的がある。戦後に植えられ、ちょうど切り時を迎える日本の人工林を積極的に「使い」、次世代のために植え替えていこうという「木づかい運動」の概念がベースとなっており、木を育てて使うという循環を若者達にバトンタッチしたいという思いがあった。高校生達は木にまつわる様々な業種、仕事を直に体験し、自分の手で木材加工品を制作しながら、木について多面的に学び、それぞれの未来を見据えていく。セミナーに密着し、それに関わる人々の思いや、それを受け取る高校生達の姿を追った。



第104回 「三陸の暮らしを守る〜震災とスーパーマーケット~」

株式会社マイヤ。1964年に創業して今年で54年を迎えるスーパーマーケット。岩手県沿岸部、三陸を中心に現在は15店舗を運営している。2011年の東日本大震災では大船渡で3店舗、陸前高田の2店舗、大槌町の1店舗を失った。それはマイヤ全体の売上の4割にものぼる大きな被害。
震災当日、津波の被害をまぬがれた店舗では夕方から商品の販売を店の外で開始。また、被災地でも仮設店舗での出張販売や、車を使った移動販売など、地域住民にとってマイヤはライフラインを守る存在だった。震災で家財を失った人はもちろん、高台で難を逃れた人たちには、物資などが回っておらず、マイヤが販売する商品が頼りだった。震災から数ヶ月の間の混乱期に従業員自身も被災者であるにも関わらず、なぜ、営業を続けることができたのか?
また、マイヤは震災時に存続が危ぶまれるほどの被害を受けたにも関わらず、現在では震災前よりも規模を拡大させ、経営基盤も強固になっている。なぜ、被災地でいち早く復興を遂げる事ができたのだろうか?
2011年3月11日から現在までの4年半に何があったのか、マイヤ経営陣と従業員に取材した。



第103回 「特別編 農業の現在と未来を語り合う」

今回は特別編として株式会社グランパの代表取締役である阿部隆昭さんと復興支援メディア隊の代表である榎田竜路の対談をお送りいたします。株式会社グランパは、独自に開発したエアドーム式植物工場でレタスを中心とした葉物野菜の生産と販売をしています。震災後には、岩手県陸前高田市にいち早く植物工場グランパファームを建て、現地の人々の雇用と新らたな生産方法の普及に努め、復興の一翼を担っています。番組で取材させていただいたのは2012年(第39回)。あれからグランパファームは全国各地へと、さらには海外へと展開しているといいます。現在の活動と今後のビジョンについてお伺いし、その先にある農業の可能性について語り合います。



第102回 「思いを一つに ~気仙沼で生まれた新商品~」

宮城県気仙沼市出身のフリーアナウンサー、岩手佳代子さん。岩手さんは、復興・復旧のために自分に何が出来るだろうかという思いから、故郷の豊かな港町文化の素晴らしさに思い至り、2012年12月、気仙沼に「株式会社フカコラ美人」を設立した。水揚げ量日本一を誇るフカヒレのコラーゲン成分を使用した商品を多数開発し、全国の百貨店などで販売している。その様子は以前番組でもお伝えした(第55回:2013年8月放送)。
2015年1月、フカコラ美人は「ゑびす振舞い」という新商品を発売した。「ゑびす振舞い」とは、漁業者が大漁時に近所の人などへ魚をわけ振る舞うという気仙沼に残る文化の呼び名であり、震災以前に地元で愛されてきた飲食店の名でもある。その名を借りたこの商品は、昔から愛されてきた気仙沼の水産加工品を1つにまとめ販売するもので、都市圏での販売を目的に容量やデザインにこだわり、小規模事業者の販路拡大や気仙沼の新たな発信源となることを目指している。
岩手さんや商品を作る事業者たち、「ゑびす振舞い」に関わる人々に、この新しい商品にかける思いや展望を伺った。




第101回 「馬と森に学ぶ~心の復興を目指して~」
宮城県東松島市。仙台湾沿岸にあるこの場所は、東日本大震災の津波で被害を受けた面積が被災地の中でも最も大きかった地域にあたる。特に野蒜地区では、津波の高さは最大で10メートル。沿岸部のほとんどが流された。
町をどのように再建するのか。住民たちが避難先で出した答えは高台に町ごと移転するというもの。一つの森を切り拓き、学校や病院、消防署など、町をまるごと移すという大規模な工事になる。その一方、震災の経験から「自然には勝てない」という思いは強く残った。自然との共生。東松島市野蒜地区の森では、今は忘れられかけた技術を使って未来型の町づくりを進めている。
馬搬。森から切り出した間伐材を馬を使い運ぶ林業の技術の一つ。重機を使うやり方とは違う、昔ながらの方法。一見、非合理に見えるこの方法には過去からの知恵がつまっていると美馬森JAPANの八丸さんたちは言う。馬が森を通うことで森の中に道をつくってくれる。2013年から八丸さんたちは野蒜地区の森に牧場をつくっている。当初は人の手が入っていなかった「お化けの森」も、現在は多数のボランティアの協力を得て開拓が進んでいる。2015年5月30日に行われた仙石線の全線復旧の式典の日に合わせて、美馬森JAPANの現在の活動とこれからの課題について取材した。




第100回 「帰還困難区域で生き続ける牛たちのために~ふるさとと心を守る取り組~」
福島県双葉郡大熊町にある牧場。東日本大震災から4年目の春が終わりをむかえようとしていた。
この牧場では7頭の牛が放し飼いにされ、牧歌的で和やかな風景が広がっている。
しかし、この牧場、実は原子力事故を起こした福島第一原子力原発電所から約8kmほどしか離れておらず、しかも、現在においても一般の立ち入りが許可されていない、帰還困難区域の中に存在する。
そのような場所に牛がいるのはなぜなのか。何のための牛なのか。そして毎日、牛の世話をしにくる谷 咲月さんはいったいどんな人物なのか。
震災後、谷さんが牛を助けるために代表となり立ち上げた一般社団法人「ふるさとと心を守る友の会」。
谷さんはどのようにして"ふるさと"と"心"を守ろうとしているのだろうか。なぜ守ろうとしているのか。
期間困難区域に残された牛とその取り巻く状況を取材しながら、このような特殊で複雑な地域で牛を飼育する意義や、谷さんの根底にある考え方を追った。


福島第一原子力発電所から約8kmのところにある、谷さんが牛を飼う牧場(帰還困難区域内)



「ふるさとと心を守る友の会」代表の谷咲月さん(右)と帰還困難区域に指定されている福島県双葉郡大熊町で震災以前は生活を営んでいた門間五子さん。



第99回 「いちごに乗せる、山元町再盛への想い~歴史と最新技術が紡ぐ希望~」

宮城県亘理郡山元町。仙台から程近い自然に恵まれた静かな町である。山元町はもともとイチゴの産地として知られていたが、東日本大震災によって約9割のいちご農家が被災してしまった。株式会社GRAはこの山元町で震災後に誕生した農業生産法人。最新のIT技術とそれまでの熟練の技を融合させた、新たな形の農業を展開している。当番組でも第39回(2012年12月放送)で紹介した。代表取締役社長の岩佐大輝さんは山元町の出身で、ボランティアとして山元町に通う中でイチゴ産業の復活に思い至った。現在、GRAは自社ブランドの「ミガキイチゴ」やイチゴを使用した商品を全国の大手百貨店やインターネットで販売し、その取り組みを着実に進めている。今年は、かねてからの念願だったイチゴ狩りを開催した。日本のみならず、海外へもその活動を広げているGRAだが、その活動の中心点はあくまでも山元町にある。イチゴ狩りなどGRAの現在の様子を取材し、山元町への思いを伺った。



第98回 「復興の口火を切るのは誰?」

岩手県大船渡市。世界三大漁場の一つである三陸の海の幸が集まる場所。東日本大震災で大きな被害を受けた場所も、今は賑わいを取り戻しつつある。この場所に、他に先駆けて、早くから復興へ向けて動き出してきた小さな市場がある。それが「三陸とれたて市場」。インターネットを早くから使い、顧客に直接、とれたての海産物を届けると同時に、漁師町で昔から食べられている料理を作り、販売する、食品加工も行っている。
 代表の八木健一郎さんは静岡県の出身。1997年に三陸に学生としてやって来て、卒業後に「三陸とれたて市場」を立ち上げた。震災後、静岡に帰ることもできたが、八木さんはこの町に残ることを選んだ。それは、仲間を見捨てられないという思いがあったからだ。
 震災からまだ一月しかたたない、2011年4月11日。八木さんたちは海に船を出す。
「誰かが口火を切って復興の狼煙をあげなければならない」その日の漁は大漁だった。その日から、「三陸とれたて市場」は次々と活動を続けていく。
 全国的に話題になった「浜のミサンガ 環」。これは八木さんたちが三陸町越喜来に住む一人のおばあさんを救うために始めたものだ。三陸全体に広がり、大きな成功をおさめたプロジェクト。それがどのような思いから始まったのか、また、現在、ミサンガを作っていた人々は何をしているのか? 
そこには一人の「よそ者」が町に根を張り、仲間をつくり、共に生きていくまでの物語があった。



第97回 「希望の鶴~絆から生まれた希望~」

宮城県石巻市。まだ東日本大震災の影響が強く残る街。ここから一つの復興へ向けた試みが動きだしている。それが「希望の鶴プロジェクト」。赤と金銀の特別な紙を使い、仮設住宅に住む被災者の方々を中心に折られた「希望の鶴」は、日本全国から注文がやって来る人気の祝いの品である。震災から4年、「絆の鶴」が「希望の鶴」へと育っていった経緯を追った。
落合早苗さんは震災直後からボランティアとして石巻市へ入り、復興への手助けを続けている。彼女の元に被災地お見舞いとして一つの品が届けられた。中には赤と金色の豪華な折り鶴が入っていた。仮設住宅の風景をすこしでも和やかにするために送られたものだ。落合さんが仮設住宅に鶴を届けたところ、評判は上々。そこで、この鶴の送り主を招いて、折り方を教えて貰う事を思いつく。鶴の送り主は、福田康夫元首相夫人、福田貴代子さんだった。被災地と絆を結びたいとの思いから「絆の鶴」と名付けた鶴を送っていたのだ。落合さんは貴代子さんを被災地へ招いて鶴の折り方の講習を開くと、この鶴を「希望の鶴」として販売する事を思いつく。それは、鶴を折る事によって心の安定を取り戻し、また、販売する収益を被災者へと還元する事で復興を促す、「希望」へとなってほしいとの思いが込められていた。だが、このプロジェクトの実現には多くの困難が待ち受けていた。
落合早苗さん、福田貴代子さんの二人を中心に、「希望の鶴」に関係する人々に取材した。



第96回 「会津の魂を胸に、未来へ」

古くから東北の要衝として栄え、幕末に起きた戊辰戦争では歴史の転換期の舞台となった福島県会津若松市。恵まれた農業資源を背景にした豊かな食文化と、長い歴史に支えられた伝統工芸の地としても知られ、現在では多くの観光客が訪れている。
本田勝之助さんはこの地で生まれ、大学卒業後地元でITの会社を起業。2004年から実家が営んでいた青果問屋を継ぐ形で農業にまつわるブランディングや販路開拓、食のプロデュースを行ってきた。
商品の本当の価値や生産者の思いを言葉やデザインで正しく伝え、それを共有できる消費者にしっかりと届ける本田さんの仕事ぶりは、大量生産大量消費の生活スタイルが見直される中、評判を呼び、活動が広がっていった。
その矢先に東日本大震災が発生。福島県内の生産物に対する不安や風評被害は長期的な広がりを見せ、原発から100km離れた会津若松市もその影響を受けた。
震災後、ブランディングの重要性が増す中で本田さんは放射能への対応に取り組み始める。
生産者と有名シェフとのコラボ商品を生み出す新たなブランド"マレ"の立ち上げをきっかけに、この4年間で様々な流通形態の中で活動を続けてきた。転換期の今、会津では「チーム会津」を結成、若手就農者とともに官民一体でブランドを確立し、消費者に伝えるべく活動を展開している。
また、福島での取り組みをモデルに、福井県美浜町等他の原発周辺地域での取り組みをはじめとし、全国でもブランディングを実施している。
震災を機に、会津の伝統や歴史を大切にしながらブランディングを各地で展開する本田さんの活動を追いながら、地域創生の新たな視座を探った。



第95回 「伝えたい"想い"~女川向学館・特別授業~」
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東日本大震災以後、被災地では日本全国からの多岐にわたる支援活動が続けられている。東京・千代田区にある総合商社、三井物産も、震災直後から様々な支援活動を続けてきた。その一つが、宮城県女川町にある女川向学館での特別授業である。女川向学館は、高校生へのキャリア学習プログラムを実施している認定NPO法人カタリバが運営する放課後学校。津波により大きな被害を受けた女川町で、子どもたちが放課後に集い、学ぶ居場所をつくるため2011年7月に開校した。特別授業は、世界を舞台に英語を使って仕事をする三井物産社員の方々による英会話の授業。英語を学ぶ事の楽しさや、英語を使い世界が広がる事を伝える目的で実施、昨年度の授業の様子は、当番組でも紹介した(第79回 2014年8月19日放送)。今回、昨年に引き続き特別授業が開かれることになり、6名の有志が集まった。現在、世界を舞台に働く社員の方々も、かつては英語学習に悩んだり、苦労した経験を持つ。英語を学ぶ子どもたちと同じような悩みを共有するからこそ、伝えたい事、伝えられることがある。とはいえ、年齢の離れた子どもたちにどうアプローチすれば伝わるのか。準備をしていく中で沢山の葛藤があった。三井物産の有志の6人が、試行錯誤を繰り返しながら準備を進め、実際に授業する様子をドキュメントで追った。



第94回 「子どもたちが作る未来 ~出前授業プロジェクト~」
4月4日(土)06:30~07:00 / 4月4日(土)27:00~27:30
4月18日(土)06:30~07:00 / 4月18日(土)27:00~27:30

我々復興支援メディア隊が三井物産の協力を得て行っている「出前授業プロジェクト」。これまで番組に登場いただいた方々が「先生」となり、様々な学校で子どもたちに直接授業を行うというプロジェクトである。東日本大震災の事を、そして復興への思いをしっかりと次世代に伝え、力強く未来へと歩んでほしいという思いで行っている。今回は、2015年2月に行われた出前授業の様子をお伝えする。

授業が行われたのは福島県いわき市にある錦中学校。先生はオーストラリア出身のジェイソン・フォードさん。ジェイソンさんは、1993年に来日。高校や英会話教室で教師をしていた。震災当時仙台に住んでいたジェイソンさんは、震災直後に各方面から帰国を勧められるが、帰国せず、東北で様々なボランティア活動に携わった。そして現在も石巻市などで英会話学校の教師として活動している。錦中学校の先生たちは、先生たち自身もそれぞれ被災体験が違う中で、また時間が経過していく中で、生徒たちにどうやって震災を伝えていくのか戸惑いがあった。しかし、これからの復興に必要なのは今の子どもたちの力である。福島に生きる子どもたちがあの震災と、復興をどう捕えどういう人生を歩んでいくのか。先生たちには、今回の出前授業が子どもたちの記憶をしっかりと掘り起こし認識する良いきっかけになればという思いがあった。ジェイソンさんが行った出前授業の様子を、当日の模様を中心に取材、構成した。



第93回 「東日本大震災から4年〜新しい物語のはじまり」
3月17日(火)18:00~19:00 / 3月21日(土)27:00~28:00
3月24日(火)18:00~19:00 / 3月28日(土)27:00~28:00

東日本大震災から4年の月日が経とうとしている。現在被災地では、復旧・復興と共にある変化が起ころうとしているという。今回の特別編では劇団ユニット・ラビッツ 代表の佐藤茂紀さんとNPO法人東北開墾 代表理事の高橋博之さんをゲストとしお迎えし、過去の映像を振り返りながら、今被災地で紡ぎだされようとしている「新しい物語」について、それぞれの観点から語って頂いた。

劇団ユニット・ラビッツ 代表 佐藤 茂紀さん
第22回、第60回、第75回に登場して頂いた佐藤茂紀さん。
福島県立光南高校の佐藤教諭は演劇活動を通じて「被災後の福島」を伝えてきた。震災当時、高校生たちと作った「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」は日本各地で上演され、福島の高校生たちの現状と葛藤を広く伝えることになった。現在も演劇部の顧問を務めながら、自分たちで立ち上げた劇団から福島の今を伝え続けている。



NPO法人東北開墾 代表理事 高橋 博之さん
第74回に登場して頂いた高橋博之さん。
東北の生産者と消費者を物語でつなぐ食べ物つき月刊誌「東北食べる通信」編集長の高橋さんは、日本の地方の活気を取り戻すためには現代版の「参覲交代」を行う必要があるという。「東北食べる通信」が成し遂げようとしていること、地方再生についてのお話を伺う。



第92回 「原発事故を乗り越えて」
3月3日(火)18:00~19:00 / 3月7日(土)27:00~28:00
3月10日(火)18:00~19:00 / 3月14日(土)27:00~28:00

東日本大震災によって引き起こされた福島第一原発事故。この事故により、放射線の影響があると見られた地域の人々は避難を余儀なくされた。避難した人々も戻ることを決意し活動を再開した人々や、それすらも叶わず避難生活をし続けている人々とに分かれ、震災から4年が経とうとしている今でも原発事故の影響は大きな爪あとを残している。今回は南相馬市で障がい者ために就労継続支援B型事業所やグループホームなどを展開しているNPO法人あさがお、そして、全村避難となった飯舘村の避難先の一つである福島市に新しく設置した「子育て支援センター すくすく」の様子を取り上げ、原発事故という災厄を乗り越えて生きる人々たちの様子を追いかけた。



第91回 「未来といのち~避難指示区域に残された動物のために~」
2月17日(火)18:00~19:00 / 2月21日(土)27:00~28:00
2月24日(火)18:00~19:00 / 2月28日(土)27:00~28:00

東日本大震災によって人間と同じように動物たちも困難な状況に置かれることとなった。特に福島県は原発事故の影響で現在もなお立ち入ることが制限されている地域が残っている。
そこにはやむを得ない理由によって飼い主たちが残していったペットたちが多く存在し、今もサバイバルを続けている。
このようなペットたちを支援している団体に「未来といのち」がある。この団体は東京在住の医師であ小西由美子さんによって立ち上げられ、震災直後から現在に至るまで継続的に現地に入り、餌やりや保護、里親探しなどの多角的な支援を続けている。
今回は、動物たちが置かれている究極的な状況と心ある人々の支援の様子に密着し、活動の重要性と見落としがちな震災による現在進行形の課題に迫った。



第90回 「"未来"を建てる ~長洞元気村の挑戦~」
2月3日(火)18:00~19:00 / 2月7日(土)27:00~28:00
2月10日(火)18:00~19:00 / 2月14日(土)27:00~28:00

長洞元気村 なでしこ工房建築プロジェクト
陸前高田市広田町にある仮設住宅集落・長洞元気村。
長洞元気村の人々は強い結束力と行動力を持ち、震災直後の避難生活を自分達の手で乗り越えたという過去がある。「集落内で被災した住民達が皆で暮らす仮設住宅を作りたい」という思いから困難を乗り越え実現した仮設集落が長洞元気村である。
当番組でも第44回(2013年5月7日放送)、第66回(2014年2月4日放送)で取材し、復興へ向けた住民達の取り組みを紹介している。
第66回でも取り上げた「なでしこ工房建設プロジェクト」。
長洞元気村の女性たちのグループ「なでしこ会」はスタディ・ツアーや視察などで村を訪れる団体の受け入れをし、代金を頂きながら昼食や郷土菓子のゆべしを作り振舞っている。
また、「長洞元気便」という支援会員へ海産物などの詰め合わせを送る活動もしており、
そのための作業場所として食品加工場と番屋の2棟からなる建物を自力で建設するプロジェクトで、東京のNPO法人・復興まちづくり研究所と共同で進めている。
未来の事業化も視野に入れ、年を取っても無理せず働ける仕事や復興へ向かう集落の中で重要な拠点となる居場所作りを目指している。
自力建設のため人手の問題や資金面での苦労がある中で、時にはボランティアの手を借りて建設は少しずつ進む。
2015年3月に長洞元気村の解体・撤去が決定し、住民たちは住宅再建や引越しを見据えながら日々を暮らしている。
集落の形がまた変化していく中で、なでしこ工房の存在も次第に重要なものとなっていく。
2013年5月の建設当初からの様子を追いながら、これからの活動そして地域の形について取材した。




第89回 「過去と繋がり、未来をつくる ~福島県での食に関する2つの取り組み~」
1月20日(火)18:00~19:00 / 1月24日(土)27:00~28:00
1月27日(火)18:00~19:00 / 1月31日(土)27:00~28:00

清水薬草有限会社 清水琢さん/人と種をつなぐ会津伝統野菜 長谷川純一さん

清水琢さんは、清水薬草有限会社として福島県喜多方市で生薬を製造・販売している。
東洋医学が見直され、医療機関で漢方を処方する量が増えている現在、2011年には清水薬草も過去最高の売上を計上する予定だった。しかし、東日本大震災によって起きた原発事故によって事態は一変する。薬草の主な供給地であった飯舘村などは放射能の影響により供給が絶たれ、売上は大幅に減少した。
そこで新たな事業に挑戦する。それは御種人蔘の生産である。
御種人蔘は別名で高麗人蔘とも呼ばれ、漢方の王様的な存在として会津地域で300年の歴史を誇っている。しかし、中国産などの台頭により生産者は大幅に減少してしまった現状がある。
清水さんはこの御種人蔘を復活させ、生産や加工の技術を後世に残すための事業に乗り出している。
その途上で出会ったのは、会津の伝統野菜を栽培している長谷川純一さん。伝統野菜とは、会津の風土に合わせて古くから作れていた野菜で、味や見た目などこの地でしか作れない個性的な特徴を持っている。
しかし、近代化の過程でこうした野菜たちは生産量を減らしていった。そんな現状を打破するべく長谷川さんは伝統野菜の栽培を続けている。
今回は、こうした二人の活動に込められた思いと、伝統を未来へと繋ぐことの重要性に迫った。


未来がつながるプロジェクト 安齋朋大さん

福島市でイタリア料理店を営む安齋さんが代表を務める「未来がつながるプロジェクト」は、飲食店と生産者、消費者が対等な関係の中で食について考えていくことを目的としている。
原発事故によって食というものを問い直さなければいけなくなった状況の中で見えてきたものは、自分で栽培したものを調理して食するという、かつて存在していたシンプルな生活スタイルだった。
このプロジェクトでは、かつてのように生産し、調理し、消費するという行為を改めて一つにつなぎあわせることが意図されている。
第1回目のイベントとして「未来をつなぐレストラン」が開催された。
ここでは生産者が食材を持ち寄り、シェフが食材を最大限活かした形で調理し、消費者がそれを食する。
それ以外にもシェフが料理法などを伝えるセミナーや、生産者と直接触れ合えるマーケット、プロジェクトメンバーによるディスカッションなどが開かれた。
こうしたプログラムには、食について考え、感じ、味わいながら意識を変えていき、生活そのものも変えていくためのきっかけづくりになってほしいという思いが込められている。
今回は、未来がつながるプロジェクトの活動を通して、震災によって変化した食への意識をいかにして共有し高め合っていけるかについて迫り、それを未来へと繋いでいく取り組みに迫った。





第88回 「生きる力を育む授業」
1月6日(火)18:00~19:00 / 1月10日(土)27:00~28:00
1月13日(火)18:00~19:00 / 1月17日(土)27:00~28:00

当番組では震災後から被災者の声や支援を行う方々の活動を広く取り上げてきた。
しかし、最近では多くの方から震災の記憶が徐々に薄れつつあるという声も聞こえてきている
そこで、私たち復興支援メディア隊は新しいプロジェクトを立ち上げた。
「出前授業」と名付けられたこの企画は中学・高校を対象に当番組で以前取り上げさせて頂いた方が訪問し自身の体験や取り組みを語っていただくことで、生徒たちに考え行動する力を養ってもらおうとするものである。
今回は先生として選ばれた9人の方々から一般社団法人LOOM NIPPON代表の加賀美由加里さん、台湾を代表する若手ピアニスト黄裕翔(フアン ユィシアン)さんの出前授業の様子を追った。

一般社団法人LOOM NIPPON代表 加賀美 由加里さん
加賀美さんはフランスのファッションブランド「ランバン」の日本支部の社長を務めるなどファッション業界の第一線で40年近く活躍し続けてきた。
2011年3月11日に起こった東日本大震災の被害を知り、加賀美さんファッションで何かアクションを起こせないかと大きなエモーションに突き動かされたと言う。
そして、「LOOM NIPPON」という法人を立ち上げ、被災した南三陸の企業と提携してバッグを製作し、販売するなど自らのエモーションを活動に変えてきた。
今回は教師として本宮市立白沢中学校で出前授業を行い、自らの活動を通して生徒たちに具体的な夢を持つ大切さについて語っていただいた。


ピアニスト黄裕翔(ホアン・ユィシアン)さん
黄裕翔(ホアン・ユィシアン)さんは台湾・台中市生まれの若手ピアニスト。
ユィシアンさんは先天性の網膜疾患により生まれた時から目が見えない。
母の薦めなどもあり音楽の道を志し、努力の末、視覚障がい者として初めて国立台湾藝術大学音楽学科ピアノ専攻で学士を取得した経歴の持ち主である。
東日本大震災の被害を知り、自分の音楽で人々を励ましたいと考えたユィシアンさんは2013年に念願叶って東北4県を回るコンサートツアーを行った。
今回の出前授業では石巻市立大須中学校、福島県立光南高等学校でミニコンサートを行いながら学生たちへ音楽を届ける様子を追いかけた。




第87回 「野球の力を信じて ~福島県いわき市~」 「4年目への奮闘 ~宮城県石巻市~」
12月16日(火)18:00~19:00 / 12月20日(土)27:00~28:00
12月23日(火)18:00~19:00 / 12月27日(土)27:00~28:00

「野球の力を信じて ~福島県いわき市~」
福島県いわき市のIBC(いわきベースボールコミュニケーション)は、いわき市にある各年代の野球・ソフトボールの団体が集い、スポーツによる復興や地域の振興、子どもたちの健全育成などを目指し活動する組織である。
IBCは、毎年ベースボールフェスティバルという所属団体が一同に会するイベントを行っている。今年も11月にいわきグリーンスタジアムを会場に開催された。各年代の試合や年間の表彰式などを行う中で、力を入れていたのが「キャッチボールクラシック」という新しい競技である。
「キャッチボールクラシック」は1チーム9人が5人と4人に分かれ、7メートル間隔で2分間で行うキャッチボールの数を競うもので、元々は日本プロ野球選手会が提唱したものである。
IBC内の中学校野球の団体である「一球会」の方々が、野球による震災復興を模索する中で日本プロ野球選手会と出会い、2011年にいわきで行われた選手会主催のイベントで初めて大会が開かれた。福島発祥のスポーツとして現在では全国大会も開かれている。
IBCの活動と東日本大震災時のお話を伺い、「キャッチボールクラシック」に込められた想いや野球を通じた福島の子どもたちへの想い、そして復興への願いを伺った。


「4年目への奮闘 ~宮城県石巻市~」
宮城県石巻市は、東日本大震災で甚大な被害を受けた町のひとつで、現在も1万3千人以上が仮設住宅で暮らしている(2014年12月1日現在 ※みなし仮設は除く)。
市内の開成・南境地区には東北最大と言われる仮設住宅団地があり、そこには石巻市立病院開成仮診療所という診療所がある。
診療所所長の長純一先生は、診療所開所以来、医療だけではなく介護、福祉、行政や地域と一体になった地域包括ケアの構築を目指して様々な取り組みをしており、これまでも番組にご登場頂いた(第27回:2012年6月19日放送/第52回:2013年7月2日放送)。
現在、長先生は診療所所長と共に石巻市包括ケアセンターの所長も兼務している。
石巻市では現在復興公営住宅の建設が進み、2015年春には仮設住宅で暮らしてきた住民たちの転居が本格化していく。しかし石巻市では抽選による入居が多くなり、長先生はここに復興公営住宅での新しいコミュニティ作りの困難を見ている。新しい環境で外に出ず、閉じこもりやメンタルの悪化からくる健康不安が増えるのではと危惧しているのである。
市でも入居前に住民同士の顔合わせを実施するなど対策を取っているが、長先生はそれに加え、住民たちの中に震災前にあったようないわゆる「ご近所さん」のような関係を構築し、住民同士のコミュニケーションが取れた新生活が出来ないかと考えている。
そのため、仮設団地内で自治活動に熱心であった住民たちに集まってもらい、復興公営住宅に移ってからの生活について意見交換をし、新生活でもそのような活動をしてもらえるよう要請し、行政内でもそれを支援するような仕組みづくりが出来ないかという取り組みを始めた。
東日本大震災からまもなく4年目を迎える石巻市で、現在の活動について長先生にお伺いし、包括ケアセンター職員の守屋さんや住民組織である石巻仮設住宅自治連合推進会の内海さんなどにお話を聞き、石巻市の現状と近い未来について取材した。




第86回 未来への教科書総集編「新しい文明」
12月2日(火)18:00~19:00 / 12月6日(土)27:00~28:00
12月9日(火)18:00~19:00 / 12月13日(土)27:00~28:00

総集編第二弾の今回は北原国際病院理事長の北原茂実さんと日本サードセクター経営者協会執行理事の藤岡喜美子さんをゲストとしお迎えした。
過去の映像を振り返りながら今回のテーマである「新しい文明」について、それぞれの観点から語っていただいた。

国際法人社団KNI 北原国際病院 理事長 北原 茂実さん
医療法人社団KNIの理事長である北原さんは、北原国際病院を運営。
救急からリハビリ、在宅まで一貫した医療の提供を行っている。
震災以後、東松島市に北原ライフサポートクリニック東松島を開院し、外来診療・訪問リハビリを中心に行っている。
対談では総合生活産業としての医療、被災地での医療の在り方、また日本の在り方から行き着くべき姿まで語っていただいた。

公益社団法人日本サードセクター経営者協会執行理事 藤岡 喜美子さん
第84回に登場して頂いた藤岡喜美子さん。政府行政でも営利企業でもない、NPOや協同組合などサードセクターと呼ばれている団体などを支援、育成、そして起業支援などを行っている。
サードセクターの組織が強くなっていくことで、政府行政や営利企業などに影響力を与え、それが結果的に社会そのものの仕組みも変えていくことを目指し、活動を行ってきた。
対談では起業支援にかける思い、そこから見える地域社会の未来と新たな文明の萌芽について語っていただいた。




第85回 「手づくりの楽園~福島県南相馬市・みんな共和国」
11月18日(火)18:00~19:00 / 11月22日(土)27:00~28:00
11月25日(火)18:00~19:00 / 11月29日(土)27:00~28:00



福島県南相馬市は原発事故直後乳幼児の数が事故前の2割までに減少。震災から3年以上経った現在も4割程度となっている。子育てする環境が一変した町で子どもや親が暮らしやすい環境を整えることが重要な課題となっている。
こうした課題に取り組んでいる団体のひとつに"みんな共和国"がある。
外で遊ぶことを制限された中で、みんなで楽しめる屋内の遊び場を提供。状況の変化に応じて安全性を確認しながら、外遊び、水遊びと子供たちがより自由に遊べる場所を提供してきた。
それだけでなく、遊び場でのイベントなどを積極的に開き、震災前にはなかったやり方であらたなコミュニティーを創りだし、子育てをバックアップしている。
また、9月にはみんな共和国がきっかけとなって南相馬市と東京都杉並区の子供たちが一緒に演じるミュージカルを南相馬市で開催。
今回は、みんな共和国の現在の活動と開催されたミュージカルの様子を追い、そこに参加している人々の思いや子供たちの生き生きとした姿に迫った。



第84回 「起業支援から見える新しい地域の形」
11月4日(火)18:00~19:00 / 11月8日(土)27:00~28:00
11月11日(火)18:00~19:00 / 11月15日(土)27:00~28:00



公益社団法人日本サードセクター経営者協会 藤岡 喜美子さん
政府行政でも営利企業でもない、NPOや協同組合などサードセクターと呼ばれている団体などを支援、育成、そして起業支援などを行っている藤岡さん。
サードセクターの組織が強くなっていくことで、政府行政や営利企業などに影響力を与え、それが結果的に社会そのものの仕組みも変えていくことを目指し、活動を行ってきた。
東日本大震災の後、被災地で立ち上がろうとしている人々を支援するために被災地沿岸部などを対象とした起業支援を行う。
60名以上の方が起業、新事業開始へと動いた。
支援のあり方として、ただお金を寄付するのではなくその地域地域で立ち上がった起業家たちの事業が継続していけるような仕組みが必要だと藤岡さんは語る。
藤岡さんが現在取り組んでいる引換券を使った支援の様子を交えながら、起業支援から見える今後の地域の姿、それに取り組んでいる藤岡さんの思いに迫った。



第83回 「被災地に集う力 ~広島市土砂災害の現場から~」
10月21日(火)18:00~19:00 / 10月25日(土)27:00~28:00
10月28日(火)18:00~19:00 / 11月1日(土)27:00~28:00



東北の沿岸部を中心に子どもたちの学習支援活動をしている一般社団法人「子どものエンパワメントいわて」の代表理事、山本克彦さん。当番組では第67回(2014年2月18日放送)に出演頂き、その活動を紹介した。
山本さんは本年8月20日に発生した広島市での大規模な土砂災害に際し、現地での災害ボランティアセンター立ち上げ、そして運営支援のため広島へと入っていた。山本さんが主に活動をした広島市北部・安佐北区の災害ボランティアセンターには、東日本大震災などいくつもの災害現場で活動を共にした仲間達の姿があった。
そして、東日本大震災を機に岩手県に設立され、山本さんが顧問を務めるNPO法人いわてGINGA-NETで支援活動のノウハウを学んだ学生達もボランティアとして広島に入っていた。山本さんの友人である広島修道大学人間環境学部准教授の西村仁志さんも、東日本大震災をはじめ各地の災害現場で様々な活動をしてきた。この度の土砂災害においては自身の生活する地域で起こった災害という事で、ボランティアセンター立ち上げ当初から運営スタッフとして活動をしていた。
発災から9月末までで県内外から延べ4万人以上と言われるボランティアが集結したが、その中で大きな戦力となったのは多くの大学生達であり、現場作業のほかにもボランティアセンターの運営スタッフに至るまで、重要な役割を果たした。災害という憂慮される事態においても、過去の災害からの教訓や繋がりは生き続け、強固なものとなり、また現場では新しいつながりと貴重な経験が得られている。
広島市安佐北区災害ボランティアセンターを中心に、被災地に集い活動する方々を取材した。



第82回 「陸前高田市 次世代を担う農業の未来」
10月7日(火)18:00~19:00 / 10月11日(土)27:00~28:00
10月14日(火)18:00~19:00 / 10月18日(土)27:00~28:00



2012年6月、陸前高田市米崎地区で「たかたのゆめ」というブランド米が植えられた。
この品種は、JTの植物イノベーションセンターが開発していた品種「いわた13号」を有限会社ビッグアップルの関欣哉さんが譲り受け始まった。
およそ2.5kgの種もみから始まり、今年は150トンの収穫を見込んでいる。
今まで収穫量が少なくほとんどが県内に出回っていたが、今年は多くの陸前高田市の人に食べてもらい、地元のお米の味を知ってもらいたい。そして2020年の東京オリンピックで、支援をしてくれた多くの人たちに恩返しをしたいと言う。

Three Peaks Wineryの及川武宏さんは、震災後に東日本大震災復興支援財団に所属後、地元である大船渡市に帰省し、三陸を思い出す美味しいワインを造る想いから、今年の5月からブドウ畑を始めた。
またリンゴ畑を譲り受け、シードルの開発も進めている。
将来的にワイナリーを通しこの地に多くの外国人が訪れ、子どもたちが刺激し合える場所になって欲しいという。



第81回 「再び気仙沼を訪れて~中国取材班が見た震災~」
9月16日(火)18:00~19:00 / 9月20日(土)27:00~28:00
9月23日(火)18:00~19:00 / 9月27日(土)27:00~28:00



北京電影学院 撮影学部長・写真家 宿 志剛(スゥ・ジィガン)
中国中央電視台第一チャンネル カメラマン 杜 強(ドゥ・チアン)
復興屋台村気仙沼横丁 理事長 岩手佳代子
男子厨房海の家 代表 畠山仁義
民宿沖見屋 畠山勝弘

2012年3月11日に中国中央電視台にて放送されたドキュメンタリー「気仙沼の春」。
東日本大震災から約1年後の宮城県気仙沼を舞台に震災と向き合っている人々の取り組みや心模様に深く迫まり、中国国内で話題となった。さらにこの番組は2012年アジア太平洋放送連合のテレビ大賞を受賞し、その反響はアジア全体へと広がった。
この番組を制作するきっかけとなったのは日本と文化交流を続けてきた北京電影学園で撮影学部長を務めているスゥさん。また、気仙沼に入り取材をしたのは教え子であるドゥさんだった。取材時から更に2年以上を経過した2014年5月、彼らは再び気仙沼を訪れる。取材した人々を再び訪ねて話を聞き、気仙沼の復興の様子を見て歩く。現在の気仙沼は中国取材班の目にはどう写り、何を感じたのか?
今回は、東日本大震災の教訓を国を越えて共有することの意義に迫った。



第80回 未来への教科書総集編「新しい仕組みづくりに向けて」
9月2日(火)18:00~19:00 / 9月6日(土)27:00~28:00
9月9日(火)18:00~19:00 / 9月13日(土)27:00~28:00


今回は当番組に以前ご出演いただいた美馬森Japanの八丸健さんと水産庁の上田勝彦さんの映像をまとめた総集編。
ゲストにお二人をお迎えし、過去の映像を振り返りながら被災地で今起きている新しい仕組みづくりについて、それぞれの観点から語っていただいた。



美馬森Japan 八丸健さん
第70回で登場していただいた八丸健さん。
2004年から岩手県盛岡市で奥さんの由紀子さんと共に八丸牧場を経営しており、馬と人との関係に着目したメンタルケア、ホースセラピーに取り組んでいる。ホースセラピーは馬と共働生活を行うことでコミュニケーションを図り、そうした積み重ねが相対する人の体や情を整え、結果的に癒やしにつながっていくというリハビリテーションの一つ。欧米では長い歴史を持ち、ドイツやスイスでは健康保険も適用されるほど一般的なものとなっている。また、八丸夫妻は東日本大震災後に美馬森(みまもり)JAPANを設立し、宮城県東松島市で人と馬との関わりから新しい暮らし方を提案する美馬森プロジェクトを行っている。対談では美馬森プロジェクト立ち上げの経緯から人と馬が関わっていくための仕組みについて、そして現在進んでいるプロジェクトについて語っていただいた。

水産庁 上田勝彦さん
第76回で登場していただいた上田さん。
上田さんは漁師を経験してから水産庁に入庁した経歴を持ち、現在は全国の漁村の青年部、女性部、漁業士の支援育成などの活動を行っている。現在、魚の消費量は完全に底を打っており、その要因として魚料理は面倒だという先入観から家庭で魚が食べられなくなったことが大きいという。それを打開するためにはただレシピを伝えるのではなく、「仕組み」で伝えることが大事だと上田さんは語る。対談では魚が食べられなくなってきた経緯から「仕組み」の役割について、魚の魅力を伝えていく上で女性と子どもの重要性、魚と人とがどのように関わっていくのかなどを語っていただいた。



第79回「次の世代へ伝える想い」
8月19日(火)17:00~18:00 / 8月23日(土)27:00~28:00
8月26日(火)18:00~19:00 / 8月30日(土)27:00~28:00

小松 則也さん
岩手県矢巾町で小学校教師を勤めている小松則也さんは、大船渡市三陸町吉浜の出身。小松さんは震災後、趣味で続けていた自作の絵本制作を発展させ、震災の現実や津波の怖さなどを絵本で描き、道徳の授業で子供たちに読み聞かせ、伝えている。
そこには陸前高田市でご家族が被災し、沢山の方々の協力で助かった事へ感謝の気持ちと、故郷・吉浜の事をもっと知ってもらいたいという思いがあった。吉浜の住民たちは、明治三陸地震(明治29年)と昭和三陸地震(昭和8年)で甚大な津波被害を受けた事を教訓に、海の近くには住まず高台に暮らすという生活を続けていた。そのため東日本大震災に際しても人的被害1名、家屋流出4件という、他の地域に比べ比較的小さな被害で抑える事ができた。小松さんはこの事実を広く伝えたいと願い、これまでに描かれた12冊の絵本のうち2冊を自費出版し、吉浜にある実家で販売している。また、要望があれば岩手県内の地域の集まりや小学校などに出向き、読み聞かせを行っている。
吉浜の紹介をして頂きながら、読み聞かせの活動を取材した。

認定NPO法人カタリバ 女川向学館
認定NPO法人カタリバは、高校生を対象に大学生や社会人の若いスタッフ達によるキャリア学習プログラム「カタリ場」を全国で行っている。高校生たちが少し年上の「先輩」と共に考えることで進路や将来に関して具体的に考えるきっかけ作りとなるプログラムである。
その一方で、カタリバは2011年7月から宮城県女川町で、12月からは岩手県大槌町で被災地への教育支援である放課後学校「コラボ・スクール」事業を続けている。甚大な津波被害で学習塾などが流され、また仮設住宅に暮らしていく中で放課後に勉強する場を失ってしまった子供たちのために始められた事業であり、女川町に開設されている女川向学館には現在約120名の小中学生が通っている。女川向学館は、単なる学びの場というだけではなく友人らと交流する場ともなり、またスタッフや全国から集まるボランティアなど「先輩たち」と共に未来を考える場ともなる。2014年6月、向学館に通う中学生を対象とした英語の授業で特別授業が開かれた。世界で働く三井物産の社員の方々を招き、英語で自分達の故郷・女川町をプレゼンテーションするという授業である。
向学館のこれまでの歩みと、これからの展望をお聞きし、特別授業の様子を取材した。



第78回「東北から日本を救う革新的医療」
8月5日(火)18:00~19:00 / 8月9日(土)27:00~28:00
8月12日(火)18:00~19:00 / 8月16日(土)27:00~28:00



町田市にある志成データム。医用電子血圧計「PASESA」を開発した。
従来の血圧計に、動脈壁の硬さを短時間で計る事ができ、心疾患、脳血管疾患などの要因となる血管の状態を把握し、未然に防ぐ事を可能にしている。
今回、この製品の実用化に向け、陸前高田市の仮設住宅の診療に初めて使われた。
盛岡市立病院のカタール支援金で、被災地の方々に診療を行う新潟大学大学院の榛沢教授と一緒になり、この製品の実用化を目指している。
志成データムの斎藤さんは、被災地から日本の未来のため、この商品が役に立って欲しいという。

医療法人社団KNIの北原理事長は、八王子市内で救急救命センターを中心とした病院を経営する。
2012年12月、東松島市に「北原ライフサポートクリニック東松島」を設立。
また、2016年に野蒜地区の高台移転をする場所に、新しい医療を発信する拠点施設の設立を予定している。
そこでは、C.W.ニコル氏の復興の森プロジェクトが進められている。
北原理事長は、自然の治癒効果やストレスのない社会による「第3の医療」を実践し、検証を行っていきたいという。




第77回「地域で支えあうこころ」
7月15日(火)17:00~18:00 / 7月19日(土)27:00~28:00
7月22日(火)18:00~19:00 / 7月26日(土)27:00~28:00



公益財団法人金森和心会雲雀ヶ丘病院 副院長 堀有伸
南相馬市立総合病院 神経内科医学博士・エッセイスト 小鷹昌明
番場ゼミナール塾長 番場さち子

福島県南相馬市では震災から3年以上が経過した今も、不自由な暮らしや仕事を失くしたままの状況が続き、被災した人や支援する人の精神的な負担は時とともに増しているとも言える。
こうした状況下では、うつ病までいかない抑うつ状態や、PTSDとまでいかないトラウマなどを抱えた人々が多く存在する。
そこで動き出したのが、震災後に南相馬へやってきた医師たち。雲雀ヶ丘病院の堀先生や南相馬市立総合病院の小鷹先生は、病院の外に出て様々な予防医学的な取り組みを試みている。
ラジオ体操や心をケアするワークショップ、男性を対象とした木工教室や料理教室など、ストレスなく集まれる場所や、一つのことにやりがいを持って打ち込める場所として機能している。
また、南相馬で学習塾を経営してきた番場さんは、女性や子供を対象とした放射能を知る教室や、エステなど開いている。
今回は、連携しながら地域を支えている人々の取り組みを追い、震災後の心のケアの重要性とそのあり方に迫る。



第76回「日本人の暮らしを紡ぐ、魚との関わりを目指して」
7月1日(火)18:00~19:00 / 7月5日(土)27:00~28:00
7月8日(火)18:00~19:00 / 7月12日(土)27:00~28:00

水産庁 上田勝彦さん
水産庁で全国の漁村の青年部、女性部、漁業士の支援育成などの活動を行っている上田さん。漁師を経験してから水産庁に入庁した経歴を持ち、魚食復旧を目指し日々活動を続けている。現在、完全に底を打った状態となっている魚の消費量。
その主な要因として、家庭で魚を調理することを手間として敬遠する人が増えたことや、肉やジャンクフードなどの濃い味に慣れきってしまった現代の食生活にあるという。海に囲まれ約350種類の魚を獲ることができる日本の地理的な条件と、そこに営みを続けてきた日本人の両方を考えた時、食生産、引いては国のあり方に危機感を覚えると上田さんは言う。さらに、東日本大震災によって水産の困窮きわまる状況は、よりはっきりと見えてきた。離れてしまった魚と人とを今一度つなぎ直すため、上田さんは奔走を続ける。水産業、そして国の未来を考える上田さんの思いに迫った。



第75回「変化していく、表現活動」
6月17日(火)18:00~19:00 / 6月21日(土)27:00~28:00
6月24日(火)18:00~19:00 / 6月28日(土)27:00~28:00

劇団ユニット・ラビッツ
劇団ユニット・ラビッツは、福島県郡山市を拠点に2005年から活動している。
代表の佐藤茂紀さんは高校教諭で、震災後、当時赴任していた高校の演劇部の生徒と共に演劇を作り、上演した。その時の様子は当番組でも紹介させた頂いた。
2013年8月、ユニット・ラビッツが郡山で初演した「ラッキー☆アイランド ~のこされ島奇譚~」は福島第一原発の事故をきっかけに異なる時代に生きる人間たちが出会ってしまうという物語。
福島県双葉町の酒造店のご兄妹の実際の体験に着想を得て、放射能や核兵器というものに触れながら、2011年3月の福島と現在の福島の状況が描かれる。
2014年4月、「ラッキー☆アイランド」は福岡演劇フェスティバルでの上演が決まり、劇団は直前稽古の真っ最中であった。
劇団員全員で行う県外公演は初めてであり、金銭面の問題や県外公演ゆえの制作的作業の困難がある中、佐藤さんや劇団員の胸中にも様々な思いや考え方があった。
福岡公演への準備の様子と福岡での公演に密着し、その裏側にあった思いを伺った。



第74回「世なおしは、食なおし ~東北食べる通信を追って~」
6月3日(火)18:00~19:00 / 6月7日(土)27:00~28:00
6月10日(火)18:00~19:00 / 6月14日(土)27:00~28:00

NPO法人東北開墾 代表理事 高橋博之
岩手県議会議員を務めていた高橋博之さんは、震災直後の被災地を訪れる中で、NPO法人東北開墾の発足を決意する。
それは、震災前より感じていた日本社会全体が抱えるひずみが被災地に露呈していたからだった。
被災地をこの国の課題先進地域として捉え、ここで新しい何かを生み出すことが社会全体の課題解決に迫ることになると高橋さんは考えていた。
さらには、一次産業が直面している疲弊した状況と、都市と地方の関係性を変える必要性を感じていた高橋さんは、"食"テーマに活動することを決める。
こうして"東北食べる通信"という食べ物を付録とした雑誌は創刊された。
生産者の哲学や背景を取り上げ、生産者の顔を浮かべながら付録でついてくる新鮮な食材を都市部の消費者に食べて欲しい。
今回は、東北食べる通信の先進的な考え方や生産者と消費者の交流する姿を通して、被災地も含めた地域社会が抱える課題とそこから見える可能性に迫った。



第73回「面的に考える防潮堤」気仙沼市本吉町前浜地区
5月20日(火)18:00~19:00 / 5月24日(土)27:00~28:00
5月27日(火)18:00~19:00 / 5月31日(土)27:00~28:00

気仙沼市本吉町 前浜地区。長年地域のコミュニティを大切にした町づくりを行ってきた。
震災により、地域の拠り所である「前浜コミュニティセンター」が流失。様々な支援により2013年9月に「前浜マリンセンター」が完成した。
そして今、防潮堤問題により、前浜は建設をするかしないか揺れ動いている。
コミュニティの分断だけは避けたい思いから、住民同士が勉強し、議論を重ねている。
こうした中、コンクリートだけの線的なものではなく、面的に考える防潮堤を考えている。
早稲田大学が取り組む「海の照葉樹林とコミュニティづくり支援プログラム」は、前浜地区で採取した種を持ち帰って育苗し、防潮堤の代わりにツバキやシロダモなどの木を植えようと取り組んでいる。
自然環境だけでなく、地域の経済、住民のくらし、コミュニティの問題を守る防潮堤の考え方、これから復興に向け、町づくりのあり方をお聞きした。

前浜コミュニティセンター 実行委員長 畠山幸治
東北学院大学 講師 千葉一
早稲田大学 社会科学総合学術院 助教 廣重剛史



第72回「人とつながる水産業 ~宮城県女川町から~」
5月6日(火)18:00~19:00 / 5月10日(土)27:00~28:00
5月13日(火)18:00~19:00 / 5月17日(土)27:00~28:00




マルキチ阿部商店 阿部淳さん
水産業が盛んな宮城県女川町で水産加工業を営んでいる阿部さん。津波により8割の建物が流出したこの地域で、マルキチ阿部商店も自宅と加工場を失った。先代が開発しマルキチ商店の看板商品でもあるサンマの昆布巻きの「リアスの詩」を失わないために全て一から再出発し、現在では震災前の6割ほどまで生産を回復させることが出来ている。そうした操業を再開するに至るまでで人との繋がりが非常に大切であることを阿部さんは痛感したという。そうした思いもあり、阿部さんは町の復興を願ったイベント「女川復幸祭」の実行委員長を務めることとなる。仕事や祭りを通して人との関わり方がどうあるべきなのか、みんなが挨拶を交わせる生きやすい町を目指す阿部さんの想いを語っていただいた。

復幸まちづくり女川合同会社 阿部喜英さん
震災直後に組織された復興連絡協議会のメンバーによって2012年9月に設立された復幸まちづくり女川合同会社。震災後、それぞれの会社が持っていた販路が機能しなくなるなどといった問題を解決するために「あがいん女川」という統一ブランドを立ち上げる。世界でも有数の漁場を有している女川の水産加工品を目利きたちが審査し、特に品質の高い物をブランド認定しており、現在では9社の企業が認定され22品がラインナップされている。町外のイベントにも出展おり、こうした活動を通じ、徐々に女川の認知度が高まってきていることを感じているという。そして、女川の復興に合わせ駅の近くに水産業体験施設を作り一般の方に水産業を知ってもらうというプロジェクトも動き出している。ブランド事業、体験施設という二つの取り組みを通して女川の活性化を目指す阿部さんの思いに迫った。



第71回「気仙から吹く風」
4月15日(火)18:00~19:00 / 4月19日(土)27:00~28:00
4月22日(火)18:00~19:00 / 4月26日(土)27:00~28:00
4月29日(火)18:00~19:00 / 5月03日(土)27:00~28:00

気仙椿ドリームプロジェクト
気仙椿ドリームプロジェクトは、気仙地域(陸前高田市、大船渡市、住田町)に多く自生する椿から生成される椿油を使用したハンドクリームとリップクリームを開発し、2012年12月から販売している。震災直後に被災地で現代表の渡邉さんと現プロジェクトリーダーの佐藤さんが出会い、被災地域に新しい産業と雇用を創出する目的で始められたプロジェクトである。椿油は、現地では料理など日常生活に広く使用されており、それに商品として付加価値をつけることで日本だけではなく世界に向けても発信している。プロジェクトにはその当初からハリウッド化粧品やen女医会(女性医師たちのグループ)が協力することになっていたが、現地では様々な困難があった。渡邉さんと佐藤さんにプロジェクトの経緯や現状、そしてこれからの展望を伺い、プロジェクトに関わる方々にもお話を伺った。

熱血!気仙塾
陸前高田市にある株式会社カメリアン・プロダクツサービスの武藏和敏さんは、同じく陸前高田市のバンザイ・ファクトリーが開発・販売している星型の生パスタ「星影のパスタ」を使用した飲食店の開業準備を進めている。当番組でも第68回(2014年3月4日放送)でその取り組みを取材させていただいた。武藏さんは一方で震災直後から「熱血!気仙塾」という有志団体の事務局長をしている。気仙塾には被災地の内外や職業を問わず沢山の人々が参加し、被災地でのスタディツアーや住まい再建への支援、関東圏では大学でのシンポジウム開催など多様な活動をしている。被災地とつながった人々が復興へ向けて思いを共有し、それぞれの立場で活動を行っていくという気仙塾の活動について武藏さんにお聞きし、実際に活動を行っている方々にもお話を伺った。



第70回「東松島市『復興の森』プロジェクト〜美馬森JAPAN〜」
4月1日(火)17:00~18:00 / 4月5日(土)27:00~28:00
4月8日(火)18:00~19:00 / 4月12日(土)27:00~28:00



岩手県盛岡市にある「八丸牧場」では、牧場体験や乗馬レッスンのほか、「ホースセラピー」を行っている。自身の馬との暮らしの中での体験により、人の成長やメンタルケアに非常に有効であると実感。馬との共働生活をもう一度見つめ直す事で、感性を高め、豊かな生活を送れる事を提案している。東松島市・野蒜(のびる)地区は、震災の津波により壊滅的な被害を受けた。その地区に、多くの人が津波から逃れた裏山がある。市はそこに住宅の集団移転整備を進めており、28年度には約450世帯の住宅が生まれる。八丸さんは、そこに隣接する森に移転の準備を進めており、森と馬との暮らしから復興のために様々な問題を解決していきたいという想いで、一般社団法人美馬森(みまもり)JAPANを設立した。またそこの森には、一般財団法人 C.W.ニコル・アファンの森の「復興の森づくりと森の学校プロジェクト」が進められている。復興のためのまちづくり、心のメンタルケア、本来の美しい日本の森の再生、馬を通じた復興へのプロジェクトを追った。



第69回「音色は東北の風にのって」
3月18日(火)18:00~19:00 / 3月22日(土)27:00~28:00
3月25日(火)18:00~19:00 / 3月29日(土)27:00~28:00

黄裕翔(ホアン・ユィシアン)さんは台湾・台中市生まれの26歳のピアニストである。ユィシアンさんは先天性の網膜疾患により、生まれた時から目が見えない。しかし音楽の才能に恵まれ、努力の末、視覚障害者として初めて国立台湾藝術大学音楽学科ピアノ専攻で学士を取得した経歴の持ち主である。当番組「未来への教科書」に使用している楽曲の演奏も担当している。
東日本大震災直後から「被災地の方々を自分の音楽で励ましたい」と考えていたユィシアンさんだったが、2013年12月に東北4都市を回るコンサートツアーが決定し、来日した。ツアーで回るのは仙台、気仙沼、会津若松、郡山の各都市で、計5公演を行う。各都市では様々な方々が公演をサポートしてくれていた。
仙台・気仙沼では岩手佳代子さん(株式会社フカコラ美人代表取締役)、会津若松では本田勝之助さん(有限会社会津食のルネッサンス代表取締役)、郡山では佐藤茂紀さん(高校教諭・劇団ユニット・ラビッツ代表)。いずれの方も以前、それぞれの復興への活動を取材し、番組にご出演していただいた方である。
2013年12月4日の仙台公演から12月9日の郡山公演までの6日間、ユィシアンさんと、共に演奏する日本人歌手の土岐千尋さんは初めて訪れる場所で、様々な思いを抱きながら旅をし、たくさんの地元の方の心にふれながら音楽を届けていく。ツアーをしながらユィシアンさんが何を感じたのか。そしてどのような音楽を被災地へ届けたのか。ツアーに密着した。



第68回「想いが生み出す、復興のためのモノづくり」
3月4日(火)18:00~19:00 / 3月9日(土)27:00~28:00
3月11日(火)18:00~19:00 / 3月16日(土)27:00~28:00

株式会社バンザイファクトリー 代表 高橋 和良さん
高橋さんは長年、医療系のITシステム開発を行ってきたが、伝統工芸とITを融合させたモノづくりが出来ないかと盛岡で木工品製造を始め「我杯」を開発。ひとりひとりの手の握りをカップに型を取り、オンリーワン商品として還暦祝いなどの贈答用で人気。そして震災後、陸前高田市に進出を決意。復興のために出来る、最も効果的だと思いついたのが企業進出だった。その後、雇用を生みだすため、食品製造事業をスタート。岩手県北の九戸甘茶、三陸の気仙椿油を使用した、冷めても伸びない生パスタと冷麺の製造をはじめる。


株式会社カメリアン・プロダクツサービス 代表 武蔵 和敏さん
高橋さんの熱意に惚れ込んだ武蔵さんは、長年勤めていた建設業を辞め、バンザイファクトリーが製造した麺を使用した飲食店「美食のパスタ 椿の森」のオープンの準備を進めている。バンザイファクトリーは、復興助成金など一切もらっていない。ベンチャーの精神を持って、これから被災地に企業進出を考える人たちの見本になればと尽力している。

株式会社エコホールディングス
代表 藤林久士さん

笹渕公誠さん

株式会社ソーセキ 代表 池ノ谷静一さん

太陽光発電システムの設計と施行を行うエコホールディングスは、震災後に福島の放射線の影響で汚染された除染廃棄物を一時保管する袋の品質の悪さに疑問を持った。
放射線の遮へい性と、屋外での耐候性を持った「シェルターバッグ」を開発。
しかし除染廃棄物の中間貯蔵施設もどうなるか分からない今、シェルターバッグの有効期限が5年であることを考慮し、もっと長期的でより安全度の高いコンクリート製の「シェルターブロック」の開発に踏み出した。
一方で、山の除染は自然破壊を招くため、手つかずになっている現状がある。
藤林さんはシェルターブロックを積み上げて山からの放射性物質を防ぐ防護壁を作ろうと考える。自然の景観に合い、廃コンクリートを再生利用した環境に優しいブロック。
福島の人たちがより早く、安心して暮らせるようにという思いから生まれたリユース製品。原発事故収束に向けた新たなモノづくりにかける思いを伺った。


第67回「ここから生まれる新しい教育のかたち」
2月18日(火)18:00~19:00 / 2月22日(土)27:00~28:00
2月25日(火)18:00~19:00 / 3月1日(土)27:00~28:00

星槎グループ 安部 雅昭さん
星槎グループは幼稚園から大学・大学院までの学校を持ち全国各地に学習センターを設置し独自の教育を展開している。建学の精神は"社会に必要とされることを創造し、常に新たな道を切り開き、それを成し遂げる"震災後、この精神は被災地へと向けられ、直後から様々な場所で支援活動を開始した。教育委員会などと連携し、安部さんを含めて10名ほどのスタッフを福島県の相馬市と南相馬市の中学校や小学校にスクールカウンセラーとして派遣。スクールカウンセラーとは心理学などの知識を持ち教育機関で心のケアを行う専門家。安部さんが見てきた震災直後から現在までの子どもたちの変化と、先生たちが置かれている状況について迫り、その中で見えてきたスクールカウンセラーのあり方について語っていただいた。

子どものエンパワメントいわて 代表理事 山本克彦さん
代表理事の山本さんは中学校教師や保育所勤務など様々な教育現場での経験を持ち、現在は岩手県立大で社会福祉学部の准教授をつとめている。震災直後から学生たちとボランティア活動を開始し、その中で子どもたちの学びにまつわる困難な状況が見えてきた。進学を諦めようとしている子どもや、仮設住宅の中で自分の時間を持てないでストレスを抱えている子などに"学びの部屋"という居場所を提供するのが子どものエンパワメントいわての目的のひとつ。岩手県内の様々な地域で展開している"学びの部屋"の中で見てきた子どもたちの可能性と教育の本質について語っていただいた。



第66回「民からの復興 ~陸前高田市での2つの取り組み~」
2月4日(火)18:00~19:00 / 2月8日(土)27:00~28:00
2月11日(火)18:00~19:00 / 2月15日(土)27:00~28:00

岩手県陸前高田市。東日本大震災で津波により広範囲に被害を受けたこの町では、現在新たな町づくりに向けて様々な取り組みがなされている。行政の復興計画も進められる中、民間の力で復興へ進もうとする2つの取り組みを紹介する。
なつかしい未来創造株式会社
なつかしい未来創造株式会社は岩手県中小企業家同友会気仙支部のメンバーと、東京のコンサルティング会社ソシオ エンジン・アソシエイツのメンバーなどからなり、2011年11月に設立された。震災後人口が流出してしまった陸前高田市に人を呼び戻すために、また震災以前より魅力ある新しい町づくりを行うため、地域資源を活かした新しい産業づくりや起業家の誘致、育成などの活動をしている。陸前高田を「起業を目指す人々が集い、学び、そして起業する町」にしようという強い思いがそこにはある。現在進めている「箱根山テラス事業」は、市内小友地区の箱根山の中腹に宿泊設備を兼ね備えた施設を建て、起業家育成の拠点とすると共に、一つの事業モデルとして運営していこうというプロジェクトであり、なつかしい未来創造株式会社がこれから生み出そうとする様々な事業のさきがけとなるものである。設立への思いや「箱根山テラス事業」への展望など、代表取締役社長である田村滿さんにお話を伺った。

NPO法人復興まちづくり研究所
NPO法人復興まちづくり研究所は、阪神淡路大震災を機に結成された「仮設市街地研究会」を母体とする団体で、「仮設市街地」という考え方を持つ。
抽選方式で入居者が決まる従来の仮設住宅ではなく、「被災した住民達が元のコミュニティを維持したまま共に仮設集落に住み、復興を目指す」という考え方である。現在、復興まちづくり研究所は陸前高田市広田町の長洞元気村で活動している。長洞元気村の人々は強い結束力と行動力を持ち、震災直後の避難生活を自分達の手で乗り越えたという過去がある。「集落内で被災した住民達が皆で暮らす仮設住宅を作りたい」という思いから困難を乗り越え実現した仮設集落が長洞元気村である。当番組でも第44回(2013年5月7日放送)で取材し、復興へ向けた住民達の取り組みを紹介している。現在進んでいるのは「なでしこ工房建設プロジェクト」といい、食品加工場と番屋の二棟からなる建物を自力で建設する。長洞元気村の女性たちのグループ「なでしこ会」はスタディ・ツアーや視察などで村を訪れる団体の受け入れをし、昼食や郷土菓子のゆべしを作り振舞っているが、そのための作業場所として食品加工場を建設し、ゆくゆくは現在の作業を生業として定着させたいというのがプロジェクトの内容である。自力建設のため人手の問題や資金面での苦労がある中で、時にはボランティアの手を借りて少しずつ建設は進んでいる。その様子を追いながら、プロジェクトに込められた思いを伺った。



第65回「復興と挑戦、漁業の未来」
1月21日(火)18:00~19:00 / 1月25日(土)27:00~28:00
1月28日(火)18:00~19:00 / 2月1日(土)27:00~28:00

相馬双葉漁業協同組合 請戸支所 青壮年部 副部長 鎌田寛典
相馬市にある相馬双葉漁業協同組合。その組合のひとつ、請戸支所は、福島第一原発の北7kmの場所に位置していたが、震災により支所と請戸港は全壊。いまは警戒区域内で入る事は出来ず、相馬市の相馬双葉漁協内に支所を構えている。請戸支所の青壮年部の鎌田寛典さんは、津波で船は崩壊。この先どうなるか分からない時に、船を警戒区域の外に運び、修復させた。しかし、いまだに漁が出来ず、県や漁協が実施する、サンプリング検査や、試験操業を行っている。福島の海は、いまだ漁は出来ないが、放射線セシウムの数値は減少しており、早期の漁業復活を願っている。鎌田さんは、「消費者の安心のため、継続的に不検出の値が続くのを待ち、いまはまだ待つしかない」という。請戸の再興、漁業の未来についてお聞きした。

浜十三 代表 阿部滋
石巻市にある十三浜は、海沿いに十三の集落が点在する地域。震災後の秋から、4家族がグループになり「浜十三」として活動をしている。代表の阿部滋さんは震災後、漁師を辞めようと思ったが、息子が手伝う事もあり継続。いまは名産のワカメやホタテを中心とした養殖を行っている。いまは漁協への共販が9割強だというが、これからはどんどん直販に取り組み、新しい漁業を行っていきたいという。「浜十三」での活動期間は5年。それまでに4家族が独立し、震災前以上の漁業に取り組んでいく事を目標としている。

牡蠣漁師 阿部政志
石巻市の牡鹿半島にある狐崎浜で、牡蠣の養殖業を営む阿部政志さん。狐崎浜は昔から牡蠣の養殖業が盛んだったが、震災により営む世帯は激減。震災後、漁協は機能せず、牡蠣を育てても出荷先がない。そんな中、自ら販路を開拓する必然性に迫られた。今ではネットショップを行い、東京にあるオイスターバー「オストレア」への出荷の兆しが見えている。阿部さんは震災を経験し、一番意識が変わったという。今までは他の産地の牡蠣も知らず、共販しかしていなかったが、これからは自ら販路を開拓し、新しい漁業に挑戦する必要性を感じている。それは、次世代の子どもたちに魅力のある漁業を残したい思いからだった。



第64回「見えてきた小さな風、復興の姿 Vol.2」
1月7日(火)18:00~19:00 / 1月11日(土)27:00~28:00
1月14日(火)18:00~19:00 / 1月18日(土)27:00~28:00

2014年の番組第一弾は、以前番組で取り上げさせていただいたキーパーソンを再取材し、被災地のいまをお聞きした。
株式会社東海新報社 編集局長 佐々木克孝
東海新報社は、1958年の創刊以来地域に根ざした新聞を発行している。東日本大震災においては社内も停電する中、自家発電機によりカラーコピーで号外を刷って配り、被災した方々が必要とする情報を発信し続けた。震災後は「こころの情景」と題し、人々が大切にしていた様々な場所の震災前の写真を紹介する連載など、地域住民の「心」に寄り添った紙面づくりをしている。震災から2年半を過ぎた今の状況とは。大船渡市に再オープンする家具店の取材をする千葉記者に同行しその活動を追うと共に、佐々木編集局長に現状とこれからの展望を伺った。

釜石市立唐丹中学校 校長 佐藤和信
震災により、耐震機能を失った校舎の横に仮設校舎を作り、そこで学校生活を行っている唐丹中学校の生徒たち。仮設校舎には震災についてのポスターがいたるところに貼られている。そのポスターは、生徒たちが作ったもので、震災直後から行ってきた取り組みだった。それらを紹介していただきながら、震災の記憶とどのように向き合っていくかについて語っていただいた。

ジェイソン・フォード
オーストラリア出身のジェイソン・フォードさんは、19年間東北に在住し、高校の授業や英会話教室などで子どもたちに英語を教えている。震災後は、石巻や松島を中心に様々な支援活動を行ってきた。ジェイソンさんは10年前に7年間、石巻市に在住。その時から子どもたちに英会話を教えていたが、震災によりなくなってしまった。また子どもたちに英語を教えたい、その想いから昨年の9月に英会話教室を再開させた。震災後、40人いた生徒たちは14人と減ってしまったが、復活できた事をなによりも嬉しいと感じている。毎週土曜日に開催される授業は、「笑顔」がある授業を何よりも心がけている。



第63回「放射能と向き合い続ける~福島県外での取り組み~」
12月17日(火)18:00~19:00 / 12月21日(土)27:00~28:00
12月24日(火)18:00~19:00 / 12月28日(土)27:00~28:00 / 1月4日(土)27:00~28:00

福島第一原発の事故は2年半経った今でも様々な問題を引き起こし続けている。
今回は福島県外に視点を移して2つの動きについて取り上げる。
1つは東京にいるシニア層の研究者たちが発足した原発行動隊。これは、福島第一原発で作業にあたっている若い世代の被曝を軽減させるため、シニア層で作業にあたり、被曝を肩代わりすることを目的としている。もう1つは、静岡県藤枝市で無農薬・有機農業でお茶を生産している杵柄農園。原発事故の影響で栽培している茶葉からセシウムが検出され、2011年の生産量のうち15トンを廃棄処分とした。
こうした人々の活動や考え方を通して、より多面的に原発事故の実相とそれを克服するための可能性に迫る。

(有)人と農・自然をつなぐ会 代表 杵塚 敏明
人と農・自然をつなぐ会は静岡県藤枝市で1976年から無農薬・有機農業にこだわり、
地域や消費者と交流しながら、共に作り続けてきた。
そんな折、東日本大震災による原発事故が起きる。
福島第一原発より飛散したセシウムは遠く静岡の地にも降り注いだ。
安心・安全をこだわりとしている人と農・自然をつなぐ会は、基準値以下であったが生産した茶葉を廃棄処分とする。
現代の農業が持つ様々な問題と向き合い続けてきた人と農・自然をつなぐ会の原発事故への対応を追うことで、この問題が生産者や消費者に与えた意味について迫った。

公益社団法人 福島原発行動隊 代表代行 塩谷 亘弘
福島第一原発の事故を受けてシニア層によって組織された福島原発行動隊。
その第一目的は、福島第一原発で作業にあたっている若い世代の被曝を軽減させるため、シニア層で作業にあたり、被曝を肩代わりすること。
行動隊という名にふさわしく、思想や信条を問わずに収束作業を行うことを最優先に集まった人々は1400名に及ぶ。
彼らの原発問題に対する深い考察と根気強い活動を追いながら、収束作業の難しさとシニア層ができることの可能性について迫った。



第62回「継続支援のその先へ ~気仙沼市本吉町と石巻市~」
12月3日(火)18:00~19:00 / 12月7日(土)27:00~28:00
12月10日(火)18:00~19:00 / 12月14日(土)27:00~28:00

NPO法人アプカスは、2011年8月より気仙沼市本吉町に現地拠点を置き、継続的な復興支援を行っている。元々は2004年12月に発生したスマトラ島沖地震に際し、スリランカの被災者支援を行ったのがきっかけで発足し、東日本大震災においては2011年3月末から石巻市を拠点に宮城県沿岸部を中心とした緊急物資支援を行った。本吉町で行っている仮設住宅の住環境改善支援は、「より安く、できるだけ簡単に出来る」ことをテーマに、窓にシートを貼ったり、エアコン用の断熱テープで結露を防ぐなどの方法で冬期の断熱性能の向上を図り、夏対策として屋上の緑化や遮熱ペンキを塗るなどの活動も行われている。他にも地域の集会所建設や共同農園の整備、地域住民のコミュニケーションの場としてのウッドデッキの制作など、住民の声を聞きその思いを形にする支援を、デザイナーや建築家など様々な専門家と共に行っている。
2013年9月には、石巻市において津波で流されてしまった映画館「岡田劇場」を追慕するイベントを行った。その背景には震災直後から続く石巻の方々との縁や、本吉町での活動を共にしてきた様々な仲間との深いつながりがあり、アプカスの2年半の活動の集大成となるイベントであった。震災からもうすぐ3年を迎える中、本吉町の拠点の解消という未来も見えてきた。共に暮らし、生きる中での継続支援とはどのようなものか。そしてこれからの支援の形とは。活動を半年に渡って追った。



第61回「伝統工芸から繋がる復興の絆」
11月19日(火)18:00~19:00 / 11月23日(土)27:00~28:00
11月26日(火)18:00~19:00 / 11月30日(土)27:00~28:00

・有限会社 北越 代表取締役社長 小林正明
・有限会社 岩田紬 代表取締役 岩田日出夫
・普門寺 住職 熊谷光洋

新潟県柏崎市にある呉服店「わのわ」では、陸前高田市の松で染めた松染めの織物を販売している。過去に起きた04年の中越地震、そして07年の中越沖地震では、たくさんのボランティアを始めとした多くの人から支援を受け、その恩返ししたい想いから、「NPO法人きものを着る習慣をつくる協議会」を通して、松染めを企画した。昨年は松染めを奉納し、今年は、普門寺の境内にある草木を採取し、その草木で染めた糸を奉納した。同じ被災地、そして伝統工芸品の復興として取り組む支援のかたち。今もなお人々の記憶に残る「高田松原」の松を、伝統工芸品と姿を変え、陸前高田市に奉納する想いをお聞きした。

株式会社IIE 代表取締役 谷津拓郎
会津坂下町にある株式会社IIEは、会津木綿にフリンジを加えた、ストールを販売している。代表の谷津さんは震災後、会津若松市でボランティアを行ってきた。
時間の経過と共に支援の方法が変わってくると、ビジネスとして何かしなくてはいけないと考え、IIEを設立。いまは会津若松市の仮設住宅に住む大熊町の方々にストールのフリンジ部分の内職をお願いしている。伝統工芸品を通じての復興に対する思いをお聞きした。



第60回「福島に思いをはせて~追憶の先にあるもの~ 」
11月5日(火)18:00~19:00 / 11月9日(土)27:00~28:00
11月12日(火)18:00~19:00 / 11月16日(土)27:00~28:00

福島県郡山市を中心に活動している劇団ユニット・ラビッツの代表である佐藤茂紀さんは、震災後、原発事故をテーマに"決して忘れてほしくない"という思いで作品を作り続けて来たが、気持ちに変化が訪れている。それは"忘れた先に思い出すもの"こそが大切だという思い。東京都板橋区にある板橋区ホタル生態環境館の阿部宣男さんは、自らの原風景としている福島県の大熊町から採取したゲンジボタルを独自の手法で今でも世代交代させながら25年間飼育している。原発事故後の状況を見るにつけ、自分が大切に守ってきたホタルを再び大熊町に戻したいと思うようになる。
今回は、福島県を舞台として原発事故が風化し忘れ去られていくことや、失われようとしている風景と向き合っている人々を通して、追憶の先にある可能性について探った。

劇団ユニット・ラビッツ 代表 佐藤茂紀さん
福島県郡山市を中心に活動している劇団ユニット・ラビッツの代表である佐藤茂紀さんは、震災後、原発をテーマにした作品をいくつも作り上演してきた。そこにあった思いは"決して忘れてほしくない、忘れてしまえばまた同じことが繰り返される"といったもの。そうしたスタンスで役者や観客と向き合ってきたが、現在、気持ちの中に変化が訪れている。
それは"忘れてもいいのではないか?忘れた先に思い出すものの方が大切ではないのか"といった思い。佐藤先生自身も震災によって「ゴジラ」や第五福竜丸をテーマにした「ラッキードラゴン」を思い出した。今の我々はそうした作品を作ることが大切なのではないか?そうして作られ上演された「ラッキーアイランド」の模様とそこに込められた様々な思いについてお伺いした。

板橋区ホタル生態環境館 阿部宣男さん
東京都板橋区にある板橋区ホタル生態環境館の阿部宣男さんは、福島県の大熊町から採取したゲンジボタルを独自の手法で今でも世代交代させながら25年間飼育している。
阿部さんにとって大熊町は、母親の実家であり幼少期の夏休みに毎年遊びに行った、いわば原風景として記憶に残っている場所である。福島第一原発にもよく遊びに行き、圧倒的な大きさと強さをもつ施設に驚きとともに誇らしく思っていた。そうした思い出を持つ阿部さんにとって福島第一原発の事故は大きなショックと複雑な思いを同時に抱かせた。
しかし、大熊町の現状と忘れ去られようとしている現状を見るにつけ、自分がここでホタルをしっかりと守りぬき、いつの日か大熊町にもどすという使命を感じるようになる。
阿部さんにホタルの魅力と、かつての風景をしっかりと未来につないでいく必要性について伺った。



第59回「エネルギーから見えてくる未来」
10月15日(火)18:00~19:00 / 10月19日(土)27:00~28:00
10月22日(火)18:00~19:00 / 10月26日(土)27:00~28:00

NPO法人 再生可能エネルギー推進協会
NPO法人再生可能エネルギー推進協会(通称:REPA)は、再生可能エネルギーの研究と普及によって地球環境に優しい社会作りに貢献することを目的に、2006年に設立された。
REPAは、震災後の2011年8月より、福島県伊達市の霊山町で「霊山プロジェクト」という復興支援プロジェクトを進めている。稲作や果樹栽培などの盛んな、自然あふれる農村であったこの地域は、震災後の高い放射線量のために地域内に特定避難緩衝地点が設けられ、農作物の出荷停止や作付け禁止などの措置が取られていた。
その中でREPAは、高線量で出荷できない農作物や雑草、生ごみなどを利用したメタンガス発酵実験を現地住人、大沼豊さんの協力を得て進めている。発生したメタンガスは家事や農作業などに利用し、発酵後の残渣物を取り除いた液肥を堆肥として農地還元することも期待されている。また、同じく現地住人、大波盛雄さんの水田を借りた水田除染プロジェクトも同時に推し進めている。
10区画に区切った水田に竹炭を入れるなど様々な条件を作り、そこで収穫される米の放射線量や収穫量を調べるというものである。この地域の農業の再生に向け、放射能とどう向き合うかを模索するものである。それまでにない新しい技術を使い、地域を生まれ変わらせようとするこのプロジェクトは、有機農業に取り組む農場の視察や住民との対話会を経て、大きな広がりを見せている。
これからの復興を考える中で、一つのモデルとなりうる可能性を秘めている霊山プロジェクト。
その活動を追った。

岩手大学工学部 電気電子・情報システム工学科教授 高木浩一さん
岩手大学工学部、電気電子・情報システム工学科教授の高木浩一先生は、雷などの高電圧プラズマや電気エネルギーの研究・応用を専門分野としている。またその傍らで、2005年より小学生など子供を対象としたエネルギー体験教室を開くという活動を続けている。様々なエネルギーをの基本的なことを分かりやすく教え、見せ、そして体験させるというものである。
震災以後、この教室での教え方には変化があり、火力、原子力、太陽光など沢山のエネルギーについて、それぞれのリスクとベネフィット(利益)を注意して教えるようになったという。
これからのエネルギーという観点において、沢山の可能性の中から、自分で理解し、選択していく人間になってほしいと先生は言う。そのため、こういった体験教室のような子供たちが学ぶ場をもっと増やしていきたいという。大学での体験教室の様子や、夏休みに行われた親子体験教室の様子も交えながら、お話を伺った。



第58回「見えてきた小さな風、復興の姿」
10月1日(火)18:00~19:00 / 10月5日 (土)27:00~28:00
10月8日(火)18:00~19:00 / 10月12日 (土)27:00~28:00

震災から2年半、いま被災地の復興はどのように進んでいるのか。
以前番組で出演頂いたキーパーソンを再取材し、被災地のいまをお聞きした。

東北大学大学院環境科学研究科 教授 工学博士 石田秀輝
環境制約が厳しい2030年で豊かに暮らすライフスタイルを描き、そこに必要なテクノロジーを自然の中から見つけ出し、新しいテクノロジーとしてデザインし直す。
そうした一連の概念を元にネイチャーテクノロジーは新たな学問として注目されている。現在は、ネイチャーテクノロジーは文部科学省より認可を受け、多くの研究者たちと共に様々な実証実験が進むなどその動きは活発になっている。しかし、震災によって見えてきた90日経つと人々の行動は元に戻るという事実はこれからの未来を考える上で大きなポイントになる。そのために、ネイチャーテクノロジーが出来ることについてお伺いした。

株式会社 松弘堂 代表取締役社長 松本俊彦
昭和6年創業の「松弘堂」は印刷業を営み、地元に根付いた企業として70年以上事業を行ってきた。しかし、震災により会社は全壊、設備も全て津波に流された。
震災後、会社は存続させなければいけないという思いから、別の場所で会社を再建。従業員の数は半分になったが、なんとか事業を再開させた。
石巻は今回の震災で、全企業の約67%(約1800社)が被災。特に水産加工業者は、被害が甚大で深刻な問題。そこで水産加工業を営む中小企業が中心に連携し、復興のために、「いしのまき被災企業"元気"元気復興委員会」を立ち上げ、松本さんはそこの会長を務める。各会社がいまある商品を詰め合わせにし、販売を行ってきた。今では、商品のラインナップが増え、協力してくれる企業も増え、着々と新しい風が吹きつつある。

一般社団法人名取市観光物産協会
一般社団法人名取市観光物産協会は、震災後に復興部会を立ち上げ、様々なイベントの運営や、観光復興を目指し「復興桜」の植樹活動などを行ってきた。その中でも、地域に昔から伝わる先祖供養の灯篭流しの復活に尽力してきた。2011年、2012年と灯篭流しや絵灯篭のイベントを開催してきたが、震災から2年を迎えた今年3月10日の追悼イベントは悪天候のため中止となってしまった。8月13日、並べられなかった絵灯篭を使った「閖上追悼イベント2013」が行われた。日本全国や海外から集まった絵を貼った絵灯篭2500個と、キャンドル2000個を閖上中学校の校庭に並べ、震災で亡くなられた方を追悼し、復興を願うイベントである。並べられた絵灯篭には、故人への追慕や故郷への思いが込められている。催しの様子を追った。



第57回「動物との共生から学ぶ、豊かな社会のあり方」
9月17日 (火)18:00~19:00 / 9月21日 (土)27:00~28:00
9月24日(火)18:00~19:00 / 9月28日 (土)27:00~28:00

岩手県岩泉町にある「中洞牧場」は、50haの山で放牧型酪農を行い、約70頭の牛たちは、山に生える草木を食べ、通年昼夜山の中で暮らす。
アメリカの余剰穀物を使った既存の出荷体制、牛舎に牛を生涯閉じ込めた飼育体制に疑問を持ち、中洞牧場では、生産から加工・販売を自社で行い、消費者に本物の牛乳を届けている。
また日本の国土の約7割を占める山を活用しながら酪農を行うことで、里山の保全も担っている。
中洞牧場の牧場長の中洞正さんは、20年の年月をかけてこの山地酪農を行ってきた。
また中洞牧場には、日本の酪農を変えたいという想いから、多くの若者が学びに訪れている。
日本の酪農のあるべき姿、第一次産業の未来をお聞きした。
 東北大学大学院 生命科学研究科の占部城太郎教授は、震災後、津波の被害を受けた田んぼや干潟などに生息する生態系の調査を行っている。
「海と田んぼからのグリーンプロジェクト」は、10年の期間で年に14回、市民参加型で調査を実施している。
生態系の安定は、私たちの暮らしの安全性を保証することにつながっている。また生態系の活動が、豊かな環境を提供している。
被災した場所の生態系の調査から見えてきた事とはなにか、お聞きした。
取材期間 2013年7月6日 ~ 8月25日



第56回「ファッションの力で、進化した復興へ」
9月3日 (火)18:00~19:00 / 9月7日 (土)27:00~28:00
9月10日(火)18:00~19:00 / 9月14日 (土)27:00~28:00

ファッション業界の第一線で40年近く活躍し続けてきた加賀美由加里さんは、東日本大震災後にLOOM Nipponという団体を立ち上げて復興支援に乗り出す。
「太古の昔から未来へと流れていく時間軸が縦糸、今、同世代を生きている人たちが横糸。この縦糸と横糸で愛のタペストリーを織っていきたい」
その想いに突き動かされながら、宮城県南三陸町でバッグを製造するLOOMBAGプロジェクは始まった。
デザインを作り上げる加賀美さんを中心とした東京のスタッフや、バッグを生産する南三陸町の工場、販売を担当する銀座のショップなど、各工程を通じて様々な人の想いがバッグに織り込まれ、それを手にした人々へと広がっていく。
その思いとは、LOOMという言葉の元になっている「Love of Our Motherland」(郷土愛)。
そして、バッグの収益の一部は鎮魂と未来への希望を込めた3000本の桜へと姿を変える。
被災地での雇用創出と全く新しい産業を生み出す"進化した復興"へのチャレンジと、"想い"を大切にした日本ならではのモノづくりの魅力を追った。



第55回「被災地から新しい経済を育てる」
8月20日(火)18:00~19:00 / 8月24日(土)27:00~28:00
8月27日(火)18:00~19:00 / 8月31日(土)27:00~28:00

気仙沼市出身のフリーアナウンサー、岩手佳代子さんは震災後に「復興屋台村 気仙沼横丁」の実行委員長を務めるなど、故郷・気仙沼のための活動に尽力してきた。
震災から二年余りを過ぎ、被災地での支援の形も変容していく中、岩手さんは「被災地から自らの力で立ち上がる」ことを決意し、特産品のフカヒレなど気仙沼産の食材にこだわった美容サプリゼリー「フカコラ美人」の開発に乗り出す。
「アンチエイジングシティ・気仙沼」をうたい、「美の町・気仙沼」という新たな価値・魅力を作り出す事で気仙沼への注目度を上げ、ひいては観光客を呼び込もうとするプロジェクトの第一弾商品である。
しかし、岩手さんも専務の狩野さんも食品開発の経験は無く、そんな中手探りで進めるプロジェクトには思うように行かないこともある。商品デザイン、在庫、販路、宣伝・・・「支援」のための商品ではなく通常のビジネスベースで考えられる商品開発には、それに伴う現実が存在する。
強い思いから「フカコラ美人」が生まれ、販売されていく中で岩手さん達が直面する現実と、それをサポートしてくれる専門家や協力者の方々との出会い、そして岩手さんが活動を通じて感じた思いとは・・・。
被災地から生まれた新商品が現実の中でどのような軌跡を辿って行くのか、その活動を5ヶ月に渡って追った。



第54回「東北が育てる日本の農業の未来」〜「東北復興・農業トレーニングセンタープロジェクト」〜
8月6日(火)18:00~19:00 / 8月10日(土)27:00~28:00
8月13日(火)17:00~18:00 / 8月17日(土)27:00~28:00

東北復興のために3年間で60億円の拠出を行う、キリン株式会社の「キリン絆プロジェクト」の1つ、「東北復興・農業トレーニングセンタープロジェクト」は、東北の農業経営者、東京側の復興プロデューサーが一緒になって新しい農業のカタチを作り上げていくプロジェクト。
1年間カリキュラムを実施し、実際に現場を訪れ、新しい農業の仕組み、他産業との連携を図れるネットワークの構築を目指している。
日本の農業の未来のために本気で取り組む農業経営者、そしてその思いやこだわりをユーザーやマーケットに繋げるプロデューサーをこのプロジェクトを通して追った。



第53回「植樹に込める未来への思い~宮城県名取市での2つの取り組み~」
7月16日(火)17:00~18:00 / 7月20日(土)27:00~28:00
7月23日(火)18:00~19:00 / 7月27日(土)27:00~28:00

復興に向けての町づくりが徐々に進むなか、町の中に樹木を植えていくための活動が活発に行われている。海沿いの地域に植えられている樹木は防風林などの重要な役割を担っている。
その歴史を紐解けば何百年という長い試行錯誤の連続である。
また、四季の変化を映し出す樹木は生活に彩りを与えてくれる。
今回は宮城県名取市を舞台に、名取市物産観光協会が行っている桜の植樹や公益財団法人オイスカが行っている海岸林再生事業を通して、暮らしに欠かすことのできない樹木をめぐって精力的に活動している人々が見据えている未来の町の姿を追った。



第52回「地域を診るということ ~ 石巻市から ~」
7月2日(火)17:00~17:59 / 7月6日(土)27:00~28:00
7月9日(火)17:00~18:00 / 7月13日(土)27:00~28:00

宮城県石巻市。被災地の中でも取り分け大きな被害を受けたこの町では、今も16000人以上が仮設住宅で暮らす。中でも開成・南境地区の仮設団地は東北最大とも言われ約1900戸に4500人ほどが日々の生活を営んでいる。石巻市立病院開成仮診療所はその団地の中にある。「沢山の人々が暮らす地域に医療機関がないのはおかしい」との思いで石巻にやって来た長純一医師を所長として迎え、診療所は2012年5月31日にオープンした。長医師は地域医療のスペシャリストとして行政や福祉、看護、介護、ボランティアなど様々な人々と地域住民の情報を共有する「エリアミーティング」などを定期的に開催し、医療だけではなく住民の生活や居住環境なども含めた広い視点で地域を" みる "。 「地域を診る」とはどういうことか。長医師と開成仮診療所の活動を4日間に渡って追った。



第51回「挑戦と復活 陸前高田市」
6月18日(火)18:00~19:00 / 6月22日(土)27:00~28:00
6月25日(火)18:00~19:00 / 6月29日(土)27:00~28:00

ロッツ株式会社の富山泰庸(とみやまよしのぶ)さん。
震災直後の物資支援から始まり、2011年7月、薬局が全て被災してしまった陸前高田市に「とうごう薬局」を開所。今では200回以上、東京と東北を往復し、様々な支援活動を行っている。「国や行政は復興のために全く動いていない。復興のためには国政の力が必要」と痛感した富山さんは、今年の7月に開催される参議院選挙に全国比例区で出馬を決めた。
一方、創業1896年、「菅久菓子店」の5代目・菅野秀一郎さん。震災から半年後に弟の遺体が見つかった時、一つの決意を胸にした。「自分だけ前に進もうとは思わない。亡くなった弟や仲間を忘れず、必ず後ろを振り返る事」
今年の4月亡き弟の誕生日に、陸前高田市の「未来商店街」にお店を復活。「お客様の記念日を大切にするお菓子屋になりたい。そして亡くなった弟や仲間たちの分もしっかりこの地に居座っていきたい」と語った。東北の復興、そして日本再建へ、挑戦する様々な人のかたちに追る。



第50回「食の安全と向き合う~生産者と消費者の新しいつながり~」
6月4日(火)18:00~19:00 / 6月8日(土)27:00~28:00
6月11日(火)18:00~19:00 / 6月15日(土)27:00~28:00

福島第一原発の事故における一連の爆発は、日本の食を取り巻く環境に多大な影響を与えた。福島や近隣の県の生産者は作付け禁止や出荷停止、規制が解除された後も風評被害による売り上げの低下など震災から二年経過した今でも様々な問題と格闘している。
そうした中で、生産者と消費者の関係や、そもそも食はどうあるべきかという震災前から横たわっていた根本的な問題が大きな意味をもって改めて浮上してきた。
今回は、福島県須賀川市で阿部農縁という農園を営む寺山佐智子さんを中心に、生産者が働きかける食の安全へ食の安全と向き合っている人々の姿を追った。



第49回「災害看護から始まる新たな絆」
5月21日(火)18:00~19:00 / 5月25日(土)27:00~28:00
5月28日(火)18:00~19:00 / 6月1日(土)27:00~28:00

地震などの天災や世界各地の内戦、紛争など災害現場で看護活動をする「災害看護」。
看護師の山﨑達枝さんは、1990年より災害看護に関わる災害看護のスペシャリストである。
東日本大震災の際は、震災翌日より被災地に入り看護活動をしてきた。
活動は看護だけに留まらず、現地の看護師を始めとする専門職の方々への支援活動へと形を変えていく。そこには長年災害看護と向き合った山﨑さんの暖かい眼差しがあった。
今回の「未来への教科書」では、山﨑さんに災害看護や震災当時のことについてお聞きし、絆塾で講演している山﨑さんの友人、松本さんの震災当時のお話も交えながら、震災後に変わりつつある災害看護への意識や、その広がりについてお話を伺った。



第48回「いなかビジネスで経済復興」
5月7日(火)18:00~19:00 / 5月11日(土)27:00~28:00
5月14日(火)18:00~19:00 / 5月18日(土)27:00~28:00

高知県四万十町にある、株式会社四万十ドラマの畦地さんは、地域に根ざした産品の商品開発、「道の駅四万十とおわ」の運営等を行う。
環境保全の思いから始まった「四万十新聞バッグ」を、被災地の方の手仕事になればと、今まで培ったノウハウ、そして販売方法や販路開拓を地元の団体「海の手山の手ネットワーク」と作り上げてきた。
また、陸前高田市では、これから起業する人たちのアドバイスなどを行うメンターとして支援している。
彼が長年四万十で培ってきた「いなかビジネス」が、どのように被災地の復興に関わっていくのかを追いかけます。



第47回「医療と地域の新しい繋がり~福島県南相馬市~」
4月16日(火)18:00~19:00 / 4月20日(土)27:00~28:00
4月23日(火)18:00~19:00 / 4月27日(土)27:00~28:00

東日本大震災によって引き起こされた原発事故。
福島県南相馬市では、事故の影響によって若い年代の家族が町を去り、高齢者の比率が大きく上がった。2011年11月に亀田総合病院から南相馬市立総合病院に赴任してきた原澤慶太郎先生。原澤先生は訪問診療センターに所属し、通院が困難な患者さんの自宅へ訪問し診察を行っている。診察のたびに仮設住宅での生活ぶりや、家族やコミュニティーがおかれている状況などを目の当たりにし、市民の健康のために医療の枠を超えた活動を始めていく。そこには、今までの医療という垣根が外れ、地域と広く深い関係を結んでいく姿や、医療が楽しさを提供していくという全く新しい姿がある。この南相馬には我々がいずれ向き合わなければいけない問題への重要な回答がいくつも示されている。



第46回「未来に向けて見えてきた3つのテーマ」
4月2日(火)18:00~ / 4月6日(土)27:00~
4月9日(火)18:00~ / 4月13日(土)27:00~

震災直後より当番組では、現地の人々や復興に関わる人々の"言葉"を出来る限りそのまま伝えることを目的として活動を続けてきた。そうした継続的な取材の中から3つのテーマで新しい可能性が見えてきた。
関わり/経済/ライフスタイル
これからは、この3つのテーマに沿って被災地を見つめ、引き続き未来への教科書を記して行く。今回はその第1弾として過去に出演して頂いた岩手佳代子さん、澁澤寿一さん、千葉大貴さんに当時と現在の様子を交えてそれぞれのテーマについて語っていただいた。



第45回「未来へ繋ぐ、じまんの一品へ」
3月19日(火)18:00~19:00 / 3月23日(土)27:00~28:00
3月26日(火)18:00~19:00 / 3月30日(土)27:00~28:00

株式会社ジェイアール東日本企画が運営する、未来への「じまんの一品づくり」プロジェクトの総集編。
このプロジェクトの一環である、「かりんとうプロジェクト」は、福島県の様々な食材を、老若男女親しみのあるかりんとうにし、食の安全、そして美味しさを県外、そして世界へと伝えていく。多くの事業者が集まり、それそれの身近にある素材を使い、知恵を出し合い、美味しいかりんとうを皆で作り上げていく。このコーディネーターを務める、株式会社福島屋の福島徹さんは、最終的には自走し、「福島県といえばかりんとう」と言われる知名度まで持っていき、かりんとうの文化を作っていきたいという。
一般社団法人 新日本スーパーマーケット協会の中島祥雄さんと白石展子さんは、このプロジェクトに参加した事業者の個別相談を受け持つ。事業者の自助努力を促し、いまの時代に適した商品にする事を最も大切にしている。事業者のやる気に火を付け、商品はどのように生まれ変わったのか。
またこのプロジェクトを通じて、どのような成果や反応の声があったのか。株式会社ジェイアール東日本企画の藤本裕之局長にお話をお聞きした。



第44回「バッグが織り成す復興への思い~四万十ドラマとLOOM NIPPON~」
3月5日(火)18:00~19:00 / 3月9日(土)27:00~28:00
3月12日(火)18:00~19:00 / 3月16日(土)27:00~28:00

震災後の重要な問題として、被災地の雇用問題がある。津波によって仕事場を失ってしまった人々は職を失い、生きがいを見失っていた。それを危惧した内外の人々が新たな仕事を生み出そうと東北の地で新しい事業を始めだした。新聞をバッグにするという発想で新聞バッグを生み出し、全国的に知名度がある四万十ドラマと、ファッションの第一線で仕事をしてきた加賀美さんが代表を務めるLOOM NIPPONによって作られている「LOOM BAG」。被災地の人々をサポートする形で動き始めた二つのバッグは、今や大きなうねりとなって日本全体へと広がろうとしている。
ファッションから始まる復興とは何か。バッグに込められた復興への思いについて迫っていった。



第43回「伝統工芸品の復興、そして進化へ」
2月19日(火)18:00~19:00 / 2月23日(土)27:00~28:00
2月26日(火)18:00~19:00 / 3月2日(土)27:00~28:00

株式会社ジェイアール東日本企画が運営する、未来への「じまんの一品づくり」プロジェクト。第二弾は、伝統工芸品とデザイナーのコラボレーション。このコーディネーターを務める、有限会社 会津食のルネッサンスの本田勝之助さん。デザイナーと一緒になって、いまのライフスタイルにあった商品をつくる事で、伝統工芸が進化できるという。その他に伝統工芸品の地域間連携、企業間連携も行われた。地域間連携は、会津の木綿と岡山県児島地区のジーンズがコラボし、なかった素材と技を組み合わせる事で、お互いの魅力を引き出した新しい商品が生まれた。企業間連携では、イタリアのブランド「オロビアンコ」とコラボする事で、イタリアとの文化交流、そしてオロビアンコの販路によりこれからの展開が期待される。どのような取り組みで商品開発、そしてコラボレーションが実現していくのか追った。
NPO法人うつくしまNPOネットワークの鈴木和隆さんは、中間支援組織として福島のNPO法人をまとめている。中間支援組織として大切にしている事は、NPO同士の連携。そのために様々な取り組みを行う。今回は、福祉系のNPOが集まり、障がい者の方やそこで働く人たちの工賃を上げるための福祉ショップの繁盛店を作ろうと、交流会が行われた。福島のいま復興を追った。



第42回「希望の種子~始まっている復興~」
2月5日(火)18:00~19:00 / 2月9日(土)27:00~28:00
2月12日(火)18:00~19:00 / 2月16日(土)27:00~28:00

2011年3月11日に東日本大震災が発生してから2年が経とうとしている。
その中で県外の人々との連携を深め、将来を見据えた復興支援というものが増え始めている。今回の瓦礫を埋めた盛り土の上に森を築いて防潮堤を作る「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」と複数の酪農家で牧場運営を行う共同型の酪農経営モデルを実践している「ミネロファーム」は、新しい試みとして注目されている。
それぞれが望む、復興のその先はどのようなものなのか。復興から始まる未来のかたちについてお伺いしていった。


第41回「福島・じまんの食に希望をのせて」
1月15日(火)18:00~19:00 / 1月19日(土)27:00~28:00
1月22日(火)18:00~19:00 / 1月26日(土)27:00~28:00
1月29日(火)18:00~19:00

福島の新鮮で美味しい食を日本全国、そして世界へと発信していこうという復興支援の動きが出て来ている。
株式会社ジェイアール東日本企画が運営する、未来への「自慢の一品づくり」プロジェクト でコーディネーターを務める、有限会社良品工房の白田典子さんは、福島の生産者に商品改良・開発、販路拡大等のアドバイスを行う。「復興支援だから福島の物を買ってもらうのではなく、本当に魅力的な商品づくりを行っていきたい」と、台所に立つ人の気持ちから発想した商品づくりを大切にする。白田さんは、どのような視点やアイデアで、福島のじまんの食を更に磨きをかけていくのか。
京都吉兆 代表取締役社長の徳岡邦夫さんは、復興支援を食で何か出来ないかと考えた時、世界中の老若男女誰もが親しみのあるクッキーを通して「福島の食の美味しさを伝えていきたい」と考え、2011年5月からプロジェクトは動き出した。クッキーのタイトルは「世界一安全なクッキー」。
「世界中で誇れる日本の農作物を、世界にもっと伝えていきたい」福島じまんの食が世界へ。震災から1年10ヶ月。次のステージに立った復興支援を追った。


第40回「前を向く"ちから" ~中高生が向き合っている震災~」
1月1日(火)18:00~19:00 / 1月5日(土)27:00~28:00
1月8日(火)18:00~19:00 / 1月12日(土)27:00~28:00

東日本大震災は大津波と原発事故という、未曾有の災害を引き起こした。
大船渡市立第一中学校と、福島県立小高商業高等学校も震災の影響を受けた学校の一つだった。地域の有様を見た生徒たちは、現状を打破するために立ち上がることを決意する。
自分たちにも何か出来ることがあると強い意思を秘めて。生徒たちの活動は地域から始まり、やがて県外の学校とも連携を始めるようになっていく。実直に支援活動を続ける中高校生たち。そして、それを支えている大人。それぞれが見出している希望の形に迫った。


第39回「東北が育てる農業の未来」
12月18日(火)18:00~19:00 / 12月22日(土)27:00~28:00
12月25日(火)18:00~19:00 / 12月29日(土)27:00~28:00

産業の振興、新しい雇用を生み出そうと被災地に植物工場が設立された。
その1つ株式会社グランパは今年の8月、レタスを中心とした施設園芸を陸前高田市に設立。現在で22名の雇用を生み出している。ゼロからでも企業できる仕組みを作り、天候に左右されず安全で安定的な生産を可能にしている。
株式会社GRAは今年の1月、宮城県山元町に設立。元々イチゴが有名だった山元町のイチゴ農園は、震災でほとんど壊滅してしまい、新しいシステムでイチゴを栽培しようとGRAが立ち上がった。元々高齢化が進んでいたこの町を、新しい産業で復活させたい。そして世界へとビジネス展開が期待される。
震災をきかっけに拡がる最先端農業。農業の未来についてお聞きした。


第38回「放射線と戦う人々」
12月4日(火)18:00~19:00 / 12月9日(土)27:00~28:00
12月11日(火)18:00~19:00 / 12月15日(土)27:00~28:00

見えない、臭わない、感じない。
しかし、それはゆっくりと確実に体を傷つけていく。
私たちは福島第一原子力発電事故以来、放射線という見えない敵と戦い続けてきた。特に福島の人々は自分たちへどのくらいの影響があるのかという不安、農作物は作って大丈夫なのかという迷い、風評被害という実害とも戦ってきた。全ては本来最初期に行われなければならない現状の把握が遅れているためである。
今回はそんな環境に置かれながらも、現状をつまびらかにし早急な対応策を練るために動き出している人たちを取材。今ある問題や今後の対応策について語っていただいた。


第37回「徳島商業高等学校~女川第二小学校受け入れプログラム~」
11月20日(火)18:00~19:00 / 11月24日(土)27:00~28:00
11月27日(火)18:00~19:00 / 12月1日(土)27:00~28:00

東日本大震災後、徳島県教育委員会は早い段階から石巻市や女川町に教職員を派遣し、「心のケア」や「学校再会支援」などの活動に積極的に取り組んでいた。
そのうちの一環として徳島商業高等学校に女川第二小学校との交流による支援活動の打診が来る。交流活動の段取りを任されたのは、震災直後の2011年4月に赴任したばかりの鈴鹿剛教諭だった。鈴鹿教諭は学校外での活動として行っているフリーキャンプを女川第二小学校との交流会に取り入れ、小学生たちの心の開放を主目的として活動を進めた。それと同時に津波により太鼓が流され伝承の危機に陥っていた「さざなみ太鼓」の復興支援も進め、商業高校という強みを生かしてチャリティ用の商品等の開発を行い、その収益金を太鼓関連商品として寄贈、「さざなみ太鼓」を復興させることに成功した。
今回は、2011年の夏と冬に行われた女川第二小学校との交流会の第3回目として、初めて小学生たちを徳島に迎え入れての開催となる。そんな、交流会に取り組む徳島商業の生徒たちを準備から追った。


第36回「自然と共存する社会」
11月6日 (火)18:00~19:00 / 11月10日(土)27:00~28:00
11月13日(火)18:00~19:00 / 11月17日(土)27:00~28:00

大槌町吉里吉里地区で開催した、共存の森ネットワークのボランティアツアー。
このツアーの目的は、人と人がつながっていく事で復興を支援していくという目的。井上ひさしの小説「吉里吉里人」の舞台になったこの地域は、三陸沿岸の豊かな自然に恵まれている。また震災直後には、住民は一致団結し災害本部を設置、道路のがれきの撤去、避難所での炊き出しは自分たちで行った。結束したコミュニティ、そして自然と向き合う暮らし、吉里吉里にはそんな暮らしが日常に溢れている。経済が先攻し、社会との接点が薄れていく今、いまこの被災地が復興していく中で、私たちは学ぶ事がたくさんある。自然と共に、社会を築いていく暮らし。次世代に残さなければ自然資本。その思いをお聞きした。


第35回「釜石市立釜石東中学校 〜未来を担う子どもたちのために〜」
10月16日(火)18:00~19:00 / 10月22日(土)27:00~28:00
10月23日(火)18:00~19:00 / 10月29日(土)27:00~28:00

釜石市鵜住居町にある釜石東中学校は、昨年の震災により校舎の3階部分まで津波にのまれ全壊した。今年、同じ地区に仮設の校舎が建ち、やっと自分たちの学校で授業が始まった。そうした大変な時期の中、釜石東中学校は様々な取り組みを行ってきている。「未来への教科書」写真展では、生徒たちが撮った復興していく姿の写真が数多く展示された。岩手県の内陸に位置する北上市立東陵中学校との交流会では、生徒たち自身が練習し作り上げてきた合唱を披露した。子どもたちのための本当の教育とは何か。
そんな活動の中心となって動いている2年A組の担任、平野美代子先生にお話をお聞きした。


#34「原発事故が引き起こしたもの~医療、行政、観光から見る福島~」
10月2日(火)18:00~19:00 ※プロ野球中継のため休止
10月8日(土)27:00~28:00
10月9日(火)18:00~19:00 / 10月15日(土)27:00~28:00

2011年3月11日。
未曾有の大災害が発生し、福島第一原発の事故という最悪の事態を引き起こした。震災から1年以上経った今も、その影響は及んでいる。
福島県のどの地域でも、住民、観光客かかわらず減っている現実がある。
今回は新潟県にほど近い金山町、放射線の影響が少ない会津若松市、福島第一原発から23㎞の距離にある南相馬市立総合病院でそれぞれ働く方々にお話を伺った。


#33「写真がつなぐ人と未来」
9月18日(火)18:00~19:00 / 9月22日(土)27:00~28:00
9月25日(火)18:00~19:00 / 9月29日(土)27:00~28:00

「写真の力で復興支援」と掲げた、株式会社ニコンが支援する「中学生フォトブックプロジェクト」。被災地の中学校にデジカメを寄贈し、生徒が撮った写真で構成されるフォトブックの制作を支援し、2年目の今年は47校の中学校が参加した。
今年初めての写真教室となるのは大槌町立吉里吉里中学校。沼田校長は、「人と人との絆を大切にし、将来生徒たちがこの地域に集まり力を集結する」そんな教育を目指している。
「写真は時間を超越し、未来への自分にも伝える事ができる。自分の故郷を思い出す1つのきっかけになればと、株式会社ニコンは考えている。オーストラリア・シドニーで開催された「未来への教科書」写真展。国際交流基金(ジャパンファンデーション)が主催となり、今回の写真展が開催された。国境を越え、多くの来場者が集まり、子どもたちが撮った写真とメッセージに、復興への思いを寄せた。写真でつなぐ人と未来。その思いをお聞きした。


#32「あさか開成高校演劇部~心を語り、心が繋がり、心を継ぐ」
9月4日(火)18:00~19:00 / 9月8日(土)27:00~28:00
9月11日(火)18:00~19:00 / 9月15日(土)27:00~28:00

東日本大震災後、未曾有の被害をもたらした原発事故。
2011年8月に行われた「総文祭」に向けて準備をしていたあさか開成高校演劇部は事故の影響で劇の内容を大きく変更した。「ほんとの空」をテーマにした構成劇だったからだ。
生徒たちはそれぞれが抱える思いを即興劇でつなぎ、劇の題名も変更を加えた。「この青空は、ほんとの空ってことでいいですか?」。福島で初上演したこの作品は人々に高い評価をもって受け入れられ、2011年3月11日には東京での公演も行った。そして7月31日、彼らの姿は横浜にあった。今回は演劇部の横浜公演での様子と後日行われた横浜の高校生たちとの交流ワークショップの様子を追いかけた。


#31「SAVE TAKATA~一歩、一歩、復興のその先へ」
8月21日(火)18:00~19:00 / 8月25日(土)27:00~28:00
8月28日(火)18:00~19:00 / 9月1日(土)27:00~28:00

震災によって壊滅的なダメージ受けた陸前高田市。
市内に事務所を構えているSAVE TAKATAは、陸前高田の復興支援を目的に活動を続けている。震災直後はホームページを通して現地の情報をリアルタイムで流していくという活動が主だったが、日にちを追うごとに変わりゆく陸前高田のニーズに合わせてその活動も変容を遂げてきた。現在では仮説住居の水問題の解消や、津波によって流された土地には何があったのかを回るツアーなど多岐にわたっている。
復興を目指して様々な取り組みを続けているSAVE TAKATA。
活動の先に思い描く町の形とは。
陸前高田市で活動を続けるその思いに迫った。


#30「東北観光博〜人とつながる旅〜」
8月7日(火)18:00~19:00 / 8月11日(土)27:00~28:00
8月14日(火)18:00~19:00 / 8月18日(土)27:00~28:00

震災により落ち込んだ東北の観光を復活させようと観光庁が開催した「東北観光博」のテーマは「滞在交流型」。
観光客向けの観光ではなく、地域の人たちの姿や暮らしなどの日常を体感してもらいながら、人と人との交流を深めていく旅のスタイル。役所だけではなく民間の企業と手を組み一緒になって作り上げ、将来に継続していく形を作ろうとしている。東北6県28のゾーンが東北観光博では紹介されているが、まだ被災地は入っていなく、これから取り入れていこうと準備しいこうと準備している。
観光によって東北の復興をどのような形で進めていくのか、その思いをお聞きした。


#29「今なお続く原発との戦い」
7月17日(火)18:00~19:00 / 7月21日(土)27:00~28:00
7月24日(火)18:00~19:00 / 7月28日(土)27:00~28:00
7月31日(火)18:00~19:00 ※プロ野球中継のため休止/ 8月4日(土)27:00~28:00

322年の伝統を誇る大堀相馬焼。原発事故により浪江町は警戒区域に指定され、21の窯元はみんなバラバラになってしまった。窯元は減り、窯は壊れ、作る場所はない。そんな中、大堀相馬焼協同組合の理事長の半谷秀辰さんは、二本松市にある工業団地の一角を借り、仮設の事務所兼工房を新設し、伝統を守るため再建の準備を進めている。
南相馬市の創業150年の若松味噌醤油店の若松真哉さんは、7年前に東京から地元に戻った。地域密着型で地元のお客さんに愛されていたが、今回の震災で多くのお客さんが亡くなった。そして、原発事故による風評被害。4回検査しても放射能は一切検出されていないが、安心安全を地道にアナウンスするしか方法はないという。「南相馬だけでなく、日本全体を元気にしていきたい」復興に向け思いをお聞きした。
7月27日、29日に会津若松市で本公演を開催するオペラ白虎。前回の公演は震災の2日後でやむを得ず中止となった。総括の石原貴之さんは、地元の子供たちに音楽の素晴らしさを伝えるため、地道にワークショップを開き、オペラ白虎の合唱団として参加してもらえるよう練習を重ねてきた。何も汚されていない音楽の力によって、福島から世界中に発信をしていきたいと言う。
今もなお原発と真正面に向き合いながら戦っている人たちの怒り、悲しみ、そしてこれからの復興への思いをお聞きした。


#28「居場所を作るために~岩手県陸前高田市~」
7月3日(火) 18:00 ~ 19:00 ※プロ野球中継のため休止 / 7月7日(土) 27:00 ~ 28:00
7月10日(火) 18:00 ~ 19:00  / 7月14日(土) 27:00 ~ 28:00

震災から一年以上経つが、そこに暮らす人々はまだまだ地に足の着いた日常を取り戻せずにいた。その中で必要とされてきたのが、皆が気兼ねなく集まれる場所だった。
仮設住宅に住む人と自宅に住む人の間に生まれた断絶や、まだまだ心の喪失を埋められないでいる人など、みんなで自然と集まれて、ゆっくりと落ち着いてコミュニケーションが取れる、そんな場所が現地では求められていた。それはまた、震災をきっかけに現地に入ってくる様々な人々の受け皿にもなり、この町が新しく変わる可能性を秘めた場所でもあった。
今回は、そんな"居場所"をテーマに、広田町に移住をしてきた復興支援団体SETの三井俊介さん、未来商店街にお店が復活した飲食店Bricks.808の熊谷亮さん、図書館や公民館として活用している「にじのライブラリー」の現地責任者である荒木そうこさん、それぞれに現状を語っていただいた。


#27「石巻市~復興への挑戦~」
6月19日(火)18:00~19:00 / 6月23日(土)27:00~28:00
6月26日(火)18:00~19:00 / 6月30日(土)27:00~28:00

石巻市雄勝町は昔から養殖業が盛んな地域だったが、最大20m以上の津波が町を襲い、4300人あまりいた人口は1000人弱に減少してしまった。合同会社Ohガッツは、雄勝の町と養殖業の復興を掲げ、新しい水産業のモデルを作りだそうとしている。代表である伊藤浩光さんは、従来のシステムは生産者と消費者の間に様々な業者が仲介し、それが水産業の衰退、後継者不足を招いてきたという。それを直接消費者とつながることでお互いの相乗効果を計り、漁協に頼らない6次産業の新しいモデルケースを打ち出そうとしている。そして、長野県佐久病院で地域医療を長年携わり、6月から東北最大の仮設住宅、石巻開成仮設団地の石巻市立病院 開成仮診療所の所長となった長純一先生。約600年の伝統を誇る雄勝硯の雄勝硯生産販売協同組合の千葉隆志さんにお話をお聞きした。


#26「桜の咲く季節に~大船渡市と陸前高田市~」
6月5日(火)18:00~19:00 / 6月9日(土)27:00~28:00
6月12日(火)18:00~19:00 / 6月16日(土)27:00~28:00

4月末、岩手県大船渡市と陸前高田市は桜が満開の時期。そんな中、現地の水問題に取り組んでいた香川さんは、拠点を東京から陸前高田市に移すため家族とともに引っ越してきていた。震災をきっかけにライターへと転身した金野さんは、依頼が増え始め、物書きとしてさらなる飛躍をするためフリーになり活動の幅を広げ始めていた。また、震災によって彼氏を亡くした今野さんは、やっと遺骨をお墓に入れることが出来、一つの区切りをつけようとしていた。
季節が巡り桜が咲き誇る中、自らが立っている場所をしっかりと見つめ、前に進もうとしている人々にスポットを当て、今まで見てきたもの、これからの思いを語っていただいた。


#25「伝統・文化の復興」
5月15日(火)18:00~19:00 / 5月19日(土)27:00~28:00
5月22日(火)18:00~19:00 / 5月26日(土)27:00~28:00
5月29日(火)18:00~19:00 / 6月2日(土)27:00~28:00

茨城県水戸市にある日本三大名園の1つ偕楽園も今回の震災で深刻な被害を受けた。
地震と液状化により、様々なものが倒れ、ひびが入り、地面が沈下した。震災後は閉鎖を余儀なくされたが、着々と復旧は進み、部分開園を繰り返しながら今年の2月前面オープンさせた。
一方の弘道館は、国指定重要文化財のため未だに復旧の目処はついていない。
土壁は薄利したり崩れ落ちているが、先人の作った技術は震災でも基本的な構造はまったく無事だったという。170年の歴史を持つ偕楽園、弘道館、これからも後世に伝えていけるよう整備・管理に努めていきたいという。
その他に奥会津のヒロロ細工の伝統工芸士の久保田節子さん、千葉県佐原の「こどもカメラマン 佐原の大祭写真展」を取材した。


#24「漁業の現在と未来~岩手県三陸町越喜来~」
5月1日(火)18:00~19:00 / 5月5日(土)27:00~28:00
5月8日(火)18:00~19:00 / 5月12日(土)27:00~28:00

岩手県にある越喜来は4つの集落に分かれ、三陸沖の豊富な資源を元に漁業を営んでいる地域。
ここは震災による津波で大きな被害を受け、震災から一年経った今でもようやく瓦礫撤去が終わり、漁の本格的な再開はまだまだ先にある。
今まで立ち止まることがなかった漁師たちは、この一年間、今置かれている自分達の状況を必然的に見つめなおすことになった。
そこから見えてきたのは、乱獲や買取価格の低下、組合の機能不全など、潜在的にぶち当たっていた漁業の問題だった。
今回は、高齢化する漁村にある様々な問題を、漁業の評論家、当事者である漁師、新しい販路を作り上げた海産物をネット販売する経営者などに話を聞き、複雑な現状とそこから見える未来を語っていただいた。


#23「アクセンチュアと会津若松市 ~金継ぎでつなぐ復興の道」
4月21日(土)27:00~28:00/4月28日(土)27:00~28:00

福島の産業を振興させるとともに雇用の創出を支援するために、全世界で24万人を超える社員を擁する大手コンサルティング企業「アクセンチュア株式会社」が立ち上がった。昨年の8月に会津若松市に福島イノベーションセンターを設立。社内に飾られたコーポレートポスターには伝統工芸の修理法「金継ぎ」がデザインされている。「金継ぎ」とは、割れた陶磁器を漆で接着し継ぎ目に金で飾る、日本独自の修理法。ただ元に戻すだけでなく、それ以前には無かった魅力をつくり出す「金継ぎ」の技術。東北の復興も「金継ぎ」のように進めていきたい。アクセンチュアの復興プロジェクトが始まった。


#22「ほんとの空が見られる日まで~あさか開成高校演劇部~」
4月7日(土)27:00~28:00/4月14日(土)27:00~28:00

震災からちょうど一年後の3月11日、あさか開成高校演劇部は東京都の劇場にいた。原発をテーマにした高校演劇のイベントに出演するためだった。そこで上演される芝居は「この青空はほんとの空ってことでいいですか?」。原発問題が起きて以降、現在の自分たちの状況をそのまま劇に取り込み、観客たちに訴えていこうというものだった。反響は国内外で巻き起こり、2012年3月10日、11日の東京公演が決まる。震災からちょうど一年後という日に故郷を離れることは、生徒たちに様々な波紋を呼んだ。東京で上演すべきという生徒や、故郷にいたいという生徒など、複雑な思いが交差した。その中で、改めて多くの人に伝えたいという気持ちを確認しあう。そして、東京での上演が始まる-。震災から一年間、様々な葛藤の中で芝居を演じ続けてきた演劇部を通し、福島の現状とその中で暮らす人々の思いを追った。


#21「あれから一年(part.2)」
3月24日(土)27:00~28:00/3月31日(土)27:00~28:00

震災から一年が経過したが、被災地の復興はまだ遠い状態。これからどのような形で歩み始めるのか。「未来への教科書」写真展に多くの作品が展示された、釜石東中学校、唐丹中学校の教諭のエピソード、また支援について、今までの一年を振り返っていただいた。


#20「あれから一年」
3月10日(土)27:00~28:00/3月17日(土)27:00~28:00

震災からまもなく一年が経とうとしている。復興に向けての歩みは各地域によって様々な様相を見せている現在、過去に番組に出演していただいた方々を訪ね、改めて震災当時の話からこの一年間を振り返っていただいた。


#19「復興への道のり~宮城県石巻市~」
2月25日(土)27:00~28:00/3月3日(土)27:00~28:00

漁業が盛んな町、宮城県石巻市。津波の被害が大きかったこの地域は、震災から一年経とうとしている現在もじりじりとした歩みが続いている。国や行政による支援は様々な条件や優先順位によって、末端まではフォローしきれていないのが実情だ。また、震災前にあった販売ルートは別会社が入り込み、経営者達は復興の過程で新たな販路を開拓せざるを得ない。そのような状況の中で、被災した人々はお互いで様々な連携を始め、この状況を打破しようと試みている。今回は、このような人々に焦点を当て、復興への道のりを語っていただいた。


#18「人と動物たち」
2月11日(土)27:00~28:00/2月18日(土)27:00~28:00

震災によって人間と同様に家畜やペットなどの動物たちも困難な状況に置かれることとなった。特に福島は原発事故に伴う殺処分という不条理な決断が下されることになった。また警戒区域内には未だに多くの動物たちが取り残されている。動物の前に人命を優先させるという大多数の必然的な判断を理解しつつも、動物に係わる人々はいち早く動物達を救うべく葛藤しながら行動に移していった。今回は、震災直後から動物を救うために活動していた人々や、警戒区域内から馬を救うべく行動を起こした馬主さんなどに、あの時何が起きていたのか、現在どのような状況に置かれているかを語っていただいた。


#17「福島と雇用」
1月28日(土)27:00~28:00/2月4日(土)27:00~28:00

震災後、職を失った人がたくさん生まれた。行政ではなく民間で新しい職を作る人たちが増えている。
しかし原発の支援を受ける人たちの一部は仕事をせず、何もしない人が増えている。炊き出しなど手厚い支援がまだ続く中、これからどう立ち上がっていくのか。
雇用を生み出す事、仕事をする喜びを持つ人を増やす事、この2つが今福島で求められている。


#16「女川第二小学校交流支援プログラム」
1月14日(土)27:00~28:00/1月21日(土)27:00~28:00

12月26、27日に行われた女川第二小学校と徳島商業高校の交流会。今回で2回目となるこのプログラムは、徳島商業高校の生徒と女川第二小学校の児童が泊まりこみで一緒に食事をし、遊び、泊まることで交流を深めていくものである。震災による精神的なストレスから解放された時間を提供したいというテーマであるが、児童、生徒ともにこの交流を通して成長する姿が見える。今回はこの交流会に密着し、その様子と中心人物に取材を行った。


#15「飯舘村」
12月24日(土)27:00~28:00/12月31日(土)27:00~28:00/1月7日(土)27:00~28:00

飯舘村は政府が発表した原発から30km圏外にも関わらず、放射線により多くの人が村外に避難をした。6400人中3700人は村から出ていってしまった。深刻な問題を残した飯舘村のその後はどうなっているのか。多くの人たちは生きがいを失い、わずか9ヶ月の間で見る見る衰弱していっているという。原発事故は福島だけの問題ではなく、エネルギー社会に浸かってきた日本全国の問題意識を共有できればという。農業・医療・伝統文化、それぞれの識者に話を聞いた。


#14「震災と食 Vol.2」
12月10日(土)27:00~28:00/12月17日(土)27:00~28:00

震災と食の関係を見めることをテーマにした、第10回に続く第二弾。 今回は福島県郡山市にある酪王乳業の鈴木部長、宮城県仙台市にある明成高等学校調理科の高橋教諭、宮城県名取市で養豚所を営む高橋夫妻に登場いただく。


#13 「支援する人々」
11月26日(土)27:00~28:00/12月3日(土)27:00~28:00

震災から7ヶ月が経ち、企業や学校、個人の方々が様々な形で東北の支援を行った。 それぞれの支援のカタチ、これからの復興への思いを聞いた。


#12 「未来に味を繋げるために~冨沢酒造店~」
11月12日(土)27:00~28:00/11月19日(土)27:00~28:00

福島県双葉町。原発の影響を色濃く受けるこの町に冨沢酒造店という酒蔵がある。冨沢酒造店を営む冨沢さん一家は原発の影響によって、代々続いた酒蔵を強制的に手放さなくてはいけなかった。そんな彼らを救い出そうとした人たちがいた。今回は再生を試みようとする冨沢さん一家とそれを取り巻く人々にフォーカスを当てた。


#11 「長野県・栄村」
10月29日(土)27:00~28:00/11月5日(土)27:00~28:00

東北を襲った大震災の翌日の早朝3:59分、長野県栄村に震度6強の地震が発生した。人口2300人の新潟県の県境にある山間地。2m近く積もる日本有数の豪雪地にとても深刻な被害をもたらした。雪解けとともに見えてきた田んぼの被害、家は崩壊し、集落から人が消えていった。しかし栄村には古くから伝わる人と人との繋がりを意味する「結い」の精神が残っていた。震災、復興と共に、栄村のような全国にある地方の農村部はどうしていくべきなのか。村の復興を通し、地方の問題やこれからの課題を探った。


#10 「震災と食」
10月15日(土)27:00~28:00/10月22日(土)27:00~28:00

震災によって意識を変えられたものに"食"がある。食料を安定して供給することの重要性を身をもって実感したことは、食料自給率の低さなど、本来日本が抱えていた問題を多くの人々の前に改めて照らし出した。今回は宮城県登米市を舞台に地域密着のスーパーさんや登米市長、農業生産者の3名に焦点を当て、それぞれの観点から食について、さらにはその先にある復興や日本が向かうべきところについて語っていただいた。


#09 「ライフスタイル」
10月1日(土)27:00~28:00/10月8日(土)27:00~28:00

震災後、電気や水道、ガスなどのライフラインが制限され、今までの暮らし方に多くの人が考えさせられた。そんな日本のライフスタイルは今後どうなっていくのか。今までの見直すべきライフスタイル、今後取り入れていくべきライフスタイルを識者に聞いた。


#08 「教育の現場から」
9月17日(土)27:00~28:00/9月24日(土)27:00~28:00

岩手県釜石市と福島県郡山市。同じ被災地ながらも、津波と原発という全く異なった震災被害を受けた。二つの地点を通して教育の現状、震災によって引き起こされた現在の問題を浮き彫りにし、そのために自分たちに一体何ができるのか。震災から5ヶ月経った今を紐解いていく。


#07 「ものつくり企業」
9月3日(土)27:00~28:00/9月10日(土)27:00~28:00

多くの企業が"何かしたいけど何をしたらいいのか"と模索している中、企業間連携や人とのつながり、またネットなどのメディアを通じて多くの「支援」が生まれた。支援する側の思い、支援された側の思い、そしてその支援から芽生えた大切な事を聞いた。。


#06 「気仙沼市・唐桑半島 漁業復興を目指して」
8月20日(土)27:00~28:00/8月27日(土)27:00~28:00

漁業の町、気仙沼。震災による津波の被害は甚大で、現在も漁を再開できずにいる。厳しい状況の中で、実際どのような問題が起きているのかという生の声といち早く復興を遂げるために新しい仕組みを作り上げるために動き出している人々に焦点を当て、それぞれの思いを語っていただいた。


#05 「福島」
8月6日(土)27:00~28:00/8月13日(土)27:00~28:00

震災そして原発、いまだ大きな問題を抱える福島県。福島県の中でもいまだ復旧すら困難な「浜通り」 復旧・復興に向け足踏みを揃えようとしている「中通り」「会津」つの地域を脅かす風評被害を打破させるべく、福島のキーパーソンが心中を語った。


#04 「繋がること、伝えること」
7月23日(土)27:00~28:00/7月30日(土)27:00~28:00

震災によって多くのものを失ったが、その一方で今まで見えなかったコミュニティーの重要性や歴史を経ても残りつつけてきたモノのたくましさなどを発見することが出来た。さらには震災をきっかけに、今まで出会えなかった人との繋がりによって新しい発展の可能性が見えてきた。圧倒的な破壊の中で残ったもの。この荒地に新しく花開こうとしている新しい可能性。これらが復興への本当の道しるべになると被災地の方々は口々にいう。そして、それらを多くの人に"伝える"ことの重要性を実感している。今回は、震災によって見えてきたキーワードの「繋がること」と「伝えること」に焦点をあて、4名の方々の証言をまとめた。


#03 「伝統・文化」
7月9日(土)27:00~28:00/7月16日(土)27:00~28:00

今回の震災で崩壊や縮減の影響を受けた「伝統・文化」。地域に根付き人々が作り上げたそれらは、地域再建の大事な足がかりとなっている。復旧・復興ではない、「従来の元の姿に戻すこと」の使命感は、その地域の復興へと繋がっていく。


#02 「3.11 その時何が(vol.2)」
6月25日(土)27:00~28:00/7月2日(土)27:00~28:00

第1回に引き続き、様々な場所の様々な立場の人々に震災当日の様子、その後どのように状況が変化したのか?そして復興に向けての思いや具体的な行動を自らの言葉で語っていただいた。


#01 「3.11 その時何が」
6月11日(土)27:00~28:00/6月18日(土)27:00~28:00

番組スタートである第1回目は、様々な場所を網羅し、キーパーソンにそこでの当日の体験や復興にかける思いを語ってもらった。

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